2015年8月25日火曜日

【書籍】 森本あんり 『反知性主義』 新潮社 2015.2


副題:アメリカが生んだ「熱病」の正体
☆アメリカの現世での利益を求めるキリスト教。反インテリの風潮らしい。
キリスト教原理主義もこれなのかな?

p.259 知性(intellect)は人間だけ、知能(intelligence)は動物もある。知性とは単に何かを理解したり分析したりする能力だけでなくて、それを自分に適用する「ふりかえり」の作業を含む、ということだろう。
p.260 知性の「ふりかえり」が欠如していないか、知性が知らぬ間に謁見行為を働いていないか、自分の権威を不当に拡大使用していないか。そのことを敏感にチェックしようとするのが反知性主義である。
p.262 反知性主義は、知性と権力の固定的な結びつきに対する反感。知的な特権階級が存在することへの反感。「ハーバード主義」への反感。ハーバード大学の出身者が固定的に国家などの権力構造を左右する立場にあり続けることに対する反感。
アメリカは民主的で平等な社会を求めるから、キリスト教が反知性主義として力をもつ。
(参考)ホーフスタッター アメリカの反知性主義 県立 大学302.53H81

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2015.3-)』 2015.4.12 日経新聞 3.8 毎日 3.1 広告
  『今週はこれを読め(2015.1-)』 (2015年 夏休みにはこれを読め)
■ 所 在
  県立 市立192モ

0 件のコメント: