2010年10月31日日曜日

【書籍】 ダニエル・マックス 『眠れない一族 食人の痕跡と殺人タンパクの謎』 紀伊國屋書店 2007.12

狂牛病、プリオンの話でもある。タンパク質関連の病気について。
ところで、狂牛病の話はどうなったのか。
ハンバーガーの肉は骨髄付近らしい。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『実践! 多読術』 科学読み物編 成毛眞 2010.7
■ 所在
  県立 8F自然科学493.8マ 市立BM書庫

【書籍】 三井誠 『人類進化の700万年』 講談社現代新書 2005.9

著者は読売新聞社の記者。
様々な原人が滅んで、最後にアフリカを出発した現生人類が残ったらしい。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『新書365冊』 第6章 歴史・文学・ことば  More  宮崎哲弥 2006.10
  7FS469.2ミ 市立469ミ

2010年10月30日土曜日

【書籍】 立花隆 『天皇と東大』上・下 文藝春秋 2005.12

明治・昭和の時代の雰囲気はかなりつかめた。必読書。
あとは、戦死者の半数が餓死という事態を招いた軍隊の精神がわからない。

■ 書籍情報入手先   ★★★★☆
  『松岡正剛の書棚』 第7巻(2) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立'05 8F人文科学210.6タ1-2 市立210.6タ1-2

2010年10月29日金曜日

【書籍】 渡辺さくらほか 『できる100ワザ 儲かる! ヤフオク&モバオク』 インプレスジャパン 2009.1

モバオク http://mbok.jp/
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■ 所在   ★☆☆☆☆
  8FN

【書籍】 堀切美加 『あっという間に得する!儲ける!ヤフーオークション』 技術評論社 2009.6

落札したら取引ナビで連絡する
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・オークション利用登録
・Yahooウォレット

MoneyLook3 口座を一元管理できる
■ 所在   ★☆☆☆☆
  8FN

【書籍】 白川静 『漢字の世界』1、2 平凡社 2003.6

漢字でたどる古代の文化
著者は、字統とあわせて利用されたいとしている。
(著作)
漢字 岩波新書
漢字百話 中公新書

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第3巻(1) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立(76) 8F書庫(77) 市立821シ1-2(03) 大学旧(76)

2010年10月28日木曜日

【書籍】 町田康 『テースト・オブ・苦虫1』 中央公論新社 2002.11

脳内にどばどばとコトバがぶち込まれる感じ。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第7巻(4) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立(8巻) 7F日本文学マチ 6F読むY91マチ1 市立BM書庫

【書籍】 本田直之 『レバレッジ・リーディング』 東洋経済新報社 2006.12

ビジネス書は読まないが、本の選び方、読み方は基本的に私と同じだと感じた。
概要をメモることも多いが、その後で見ていないな。反省
本を贈ることで考え方を共有するというのはグッド・アイデア

■ 所在   ★★☆☆☆
  8FN019.1ホ

【書籍】 ギブソン 『生態学的視覚論 ヒトの知覚世界を探る』 サイエンス社 1985.4

ギブソンのアフォーダンス理論。どうも、環境に人間に与えるafordするということらしいが、よくわからない。従来の視覚研究は静止画が多いのに対し、移動する視点をも含めたことが新しいのか?

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第3巻(2) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  大学旧

2010年10月27日水曜日

【書籍】 竹内薫 『竹内流の「書く、話す」知的アウトプット術』 実務教育出版 2009.5

自称サイエンスライター竹内薫の術。
竹内薫に限らず、サイエンス関係で読者向けに柔らかい譬え話でわかったためしがない。の法則

■ 所在   ★★☆☆☆
  8F002.7タ

【書籍】 袖山満一子 『ヤフー・オークション公式ガイドブック2009』 ソフトバンククリエイティブ 2009.4

ブックオフの引き取り価格があまりにも低く機械的なので、ネット販売を検討。
アマゾン ヤフー 楽天を検討。ただし、オークションでは、ありふれた本は入札があまりないな。

■ 所在   ★★☆☆☆
  8FN670ヤ

2010年10月26日火曜日

【書籍】 バラード 『結晶世界』 東京創元社 1969.1

なんかよくわからない。結晶化すると、時間も止まるのか?

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第1巻(1) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  9F

2010年10月24日日曜日

【書籍】 『重森三玲 モダン枯山水』 小学館 2007.10

昭和の作庭師、重森三玲の作品群。
三玲は独学で学んだという。
また、作庭の成功の秘訣を「施主教育が七割」と口癖のように言っていたという。
写真で見ると、石組みのボリュームが特徴的だ。巨石は山であり、神が宿る場でもあるのだろうか。

■ 書籍情報入手先   ★★★☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第6巻(3) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  市立629シ

2010年10月23日土曜日

【書籍】 都築響一 『珍日本紀行』 アスペクト 1997.1

現代日本に埋め込まれたアナザーワールド。週刊SPA!誌上において、長期連載された。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第6巻(4) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  市立書庫

2010年10月22日金曜日

【書籍】 森村誠一 『銀の虚城』 角川文庫 1974.8

ホテルマンの扱いと虚業の辛さが滲み出る。
森村誠一はおもしろい。

■ 書籍情報入手先   ★★★☆☆
  『わたしを変えた百冊の本』 Ⅳ組織悪と人間性 第46番 佐高信 2002.5
■ 所在
  9FB 市立書庫'74

【書籍】 エンマ・ユング 『内なる異性 アニムスとアニマ』 海鳴社 1976.4

ユング夫人の著作。男性原理と女性原理。内なる異性との統合で自己実現する。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『心の扉を開く』 3.内なる異性 河合隼雄 岩波書店 2006.3
  『深層意識への道』 7.ユング研究所 河合隼雄 岩波書店 2004.11
■ 所在
  大学新146.1.J95

【書籍】 ジョセフ・コンラッド 『闇の奥』 光文社 2009.9

アフリカのコンゴでの白人の闇。神か悪魔か。

■ 書籍情報入手先   ★★★☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第4巻(2) 中央公論新社 2010.7
  「立花隆選の100冊」第86番 (『教養書200冊』 2008.12
■ 所在
  県立(光文社) 7F外国文学933コ(三交社) 大学旧(岩波'58)

【書籍】 山本光利 『改訂3版 患者と家族のためのパーキンソン病Q&A』 ライフ・サイエンス 2002.1

薬の写真も巻末についており、わかりやすい。

■ 所在   ★★☆☆☆
  県立

【書籍】 安保徹、水島丈雄、池田国義 『パーキンソン病を治す本』 マキノ出版 2003.2

鍼治療、運動で治す。

■ 所在   ★★☆☆☆
  県立

【書籍】 シャスティン・モベリ 『オキシトシン』 晶文社 2008.10

リラックスさせる脳内物質オキシトシン。スキンシップでも生産される。

■ 書籍情報入手先   ★★★☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第2巻(2) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立 

2010年10月21日木曜日

【書籍】 石川淳 『紫苑物語』(新潮現代文学8) 新潮社 1981.5

荒々しい物語。力強い文章。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第1巻(4) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立(全集) 8階壁書架918.6イ5 大学918.6.Sh61.8

【書籍】 ロビン・ガーディナー、ダン・ヴァンダー・ヴァット 『タイタニックは沈められた』 集英社 1996.7

The Riddle of The Titanic であり、タイトルのような陰謀説にくみしているものではない。
スピードの記録を出せと社長からの圧力で氷山がある海域でスピードを上げたゆえに、氷山が避け切れなかっという説である。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『実践! 多読術』 ミステリーのようなノンフィクション編 成毛眞 2010.7
■ 所在
  県立(2種類) 7F外国文学933カ 市立書庫

【書籍】 アントワーヌ・ダンシャン 『ニワトリとタマゴ 遺伝暗号の話』 蒼樹書房 1985.11 

ジャック・モノーの『偶然と必然』以降の生物学の発展を踏まえた生命論。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第2巻(2) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立

2010年10月18日月曜日

【書籍】 江戸川乱歩 『押絵と旅する男』(江戸川乱歩短篇集) 岩波文庫 2008.8

久しぶりに、幻想小説を読んだ。この手の小説は、夢に閉じ込められるとか、別の世界に閉じ込められる話があるが、いつ読んでも、引きずり込まれそうになる。

■ 書籍情報入手先   ★★★☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第1巻(2) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立(全集6) 8階壁書架918.6エ(全集6) 大学旧(短編集)

【書籍】 日垣隆 『現代日本の問題集』 講談社現代新書 2004.6

東北大学の法学部出身だけあって、法律問題だと、根拠が示されるのだが、それ意外のテーマだと、根拠がきちんと示されていないので、よくわからない。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『新書365冊』 第1章 教養  More  宮崎哲弥 2006.10
  『いまどきの新書』 第4章 思考の道具(3) 永江朗 2004.12
■ 所在
  7FS302.1ヒ 市立302ヒ

2010年10月16日土曜日

【書籍】 藤沢周平 『一茶』(藤沢周平全集第8巻) 文藝春秋 1993.7

一茶の評伝小説。一茶はねじくれた心を持っていたようだ。
また、必ずしも幸福とは言えぬ人生。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第5巻(2) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立 8階壁書架918.6フ8 市立書庫'78 大学旧'92

【書籍】 安保徹監修 『免疫革命・実践編』 講談社インターナショナル 2004.8

免疫革命では、経絡治療を強調しぎた嫌いがある。
よくなるデータはとりにくいが、集まりつつある。
また、運動不足などではリンパ球が多いが低音体質となり、よくない。

(関連図書)
『免疫革命』

■ 所在   ★☆☆☆☆
  県立

【書籍】 柴田博 『中高年健康常識を疑う』 講談社選書メチエ 2003.12

低コレステロール神話がある一方で、データからは低コレステロールほど、死亡率が高い。
などなど。
終末期でケアを受けるのは2年くらい。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『頭をよくする「使える100冊」』 8.体の調子が気になる世代へ 和田秀樹 2009.8
■ 所在
  県立

2010年10月13日水曜日

【書籍】 ジーン・スタイン、ジョージ・プリントプトン 『イーディ』 筑摩書房 1989.2

イーディとは、アンディ・ウォーホルと数年間一緒にいた女性。若くして死亡。
彼女について、250名に及ぶインタービューで本書をつくったらしい。
60年代のドラッグやらのカルチャーが描けているのかな?
ただ、表紙の写真を見ると、皆が彼女の魅力のとりこになったというのもわかる。
本は読まなくてもいいが、表紙の写真は見ておくべきだ。
彼女が素敵な男はホモが多いと語っていたいうのは、時代なのか、アメリカの話なのか?

ちょっと、関係ないが、苗字がセジウィックなのだが、アメリカのコンピュータ科学の先生でアルゴリズムの本を書いている人と同じというのが、気になる。

■ 書籍情報入手先   ★★★☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第7巻(4) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立


【書籍】 梅崎春生 『幻化』(新潮現代文学26) 新潮社 1981.7

夢幻のごとくなり。戦争で味わった虚無感がテーマらしい。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第5巻(3) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立'81 9FB'79 大学918.6.Sh61.26(1981) 

【書籍】 エリック・ホッファー 『波止場日記』(新装版) みすず書房 2002.8

哲学する沖仲仕ホッファーの日記。肉体労働と読書と思索の組み合わせがいい。

(著作)
The True Believer 大衆運動
The Passionate State of Mind 情熱的な精神状態
The Ordeal of Change 変化という試練
The Temper of Our Time

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第7巻(4) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立

【書籍】 大竹文雄編 『こんなに使える経済学 肥満から出世まで』 ちくま新書 2008.1

内容は週間エコノミストに2006.10~2007.4までの連載「よく効く経済学」に加筆修正。
様々な内容のテーマで、楽しい。

■ 所在   ★★☆☆☆
  7F

【書籍】 藤代泰三 『キリスト教史』 日本YMCA同盟出版部 1979.8

キリスト教の歴史がコンパクトにまとめられている。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『佐藤優選の100冊』第28番 『21世紀図書館 必読の教養書200冊』 文藝春秋 2008.12
■ 所在
  大学旧190.2F66

2010年10月12日火曜日

【書籍】 佐高信 『わたしを変えた百冊の本』 実業之日本社 2002.5

佐高信の読書ノートから。

ブックリスト

■ 所在   ★★☆☆☆
  市立019サ

【書籍】 鳥越憲三郎 『古代中国と倭族 黄河・長江文明を検証する』 中公新書 2000.1

倭人は長江で稲作をしていた民族(倭族)が四散し、朝鮮半島南部から九州へと稲作を伝えたという。
それが弥生人という。

(関連図書)
 『中国正史 倭人・倭国伝全釈』 2004.6

■ 所在   ★★★☆☆
  7FS222.0ト

【書籍】 イタロ・カルヴィーノ 『マルコ・ポーロの見えない都市』 河出書房新社 2000.3

マルコ・ポーロの東方見聞録のパロディらしい。
この小説(寓話)で語られる都市は、思い出の都市であるが、語っても語り尽せない。
あるいは、言葉で捉えようとすると、すると抜ける。都市が捉えられるのではなく、都市の表象のみが捉えられる。
アラビアンナイトの砂漠の都市のような、中国のアヘン窟の迷路のような、そんな都市論が語られている。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第1巻(2) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立 7階壁書架973カ8階壁書架908セ2-06 市立書庫(2000) 大学908.Se22.2-6(2009) 

2010年10月11日月曜日

【書籍】 安保徹 『免疫革命』 講談社インターナショナル 2003.7

ガンも胃潰瘍もストレスが原因らしい。

1947年 青森県生まれ。東北大学医学部卒業。
新潟大学大学院医学部・医歯学総合研究科教授

(参考図書)
安保徹 未来免疫学 インターメディカル 1997
安保徹 絵でわかる免疫 講談社 2001
安保徹 医療が病いをつくる 岩波書店 2000
安保徹 ガンは自分で治せる マキノ出版 2002
西原克成 健康は呼吸で決まる 実業之日本社 1998
福田稔 難病を治す驚異の刺絡療法 マキノ出版 1999
安保、水島、池田 パーキンソン病を治す本 マキノ出版 2003

■ 書籍情報入手先   ★★★☆☆
  『頭をよくする「使える100冊」』 8.体の調子が気になる世代へ 和田秀樹 2009.8
■ 所在
  県立 8F自然科学491.8メ(実践編) 市立書庫

【書籍】 トーマス・マン 『魔の山』 上・下 岩波文庫 1988.10

ともかく大作。サナトリウムでの滞在生活。ここでは、「平地」での束縛から自由となる。
マンは、本書を人生奥義伝授の書であり、人生の秘技探究の書としているようだが、残念ながら、そこまではわからなかった。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  「立花隆選の100冊」第87番 (『教養書200冊』 2008.12
■ 所在
  県立 市立 市立書庫 大学旧

【書籍】 浅野和生 『ヨーロッパの中世美術 大聖堂から写本まで』 中公新書 2009.7

中世とは古代とルネサンス期の間。
中世の美術は、キリスト教芸術である。なかなか良書である。

■ 書籍情報入手先   ★★★☆☆
  『天使はなぜ堕落するのか』 八木雄二 2009.12
■ 所在
  7FS702.0ア 市立702 ア 大学080.C64.2014

2010年10月10日日曜日

【書籍】 佐藤雅美 『大君の通貨 幕末「円ドル」戦争』 講談社 1984.9

金と銀の交換比率が諸外国と日本(江戸時代)と異なることから、日本の金(小判)が大量に外国に流出。
対ドル換算で3分の1の価値だから、外国に流出。そして、このことが逆に日本の物価を3倍に。
結果として、江戸幕府を終焉に。
でも、話が長い。新書版くらいに簡潔に書いてほしい。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『世界史読書案内』 1.国民国家が生まれ、広がる  岩波ジュニア新書 2010.5
■ 所在
  7F日本文学サト 市立書庫 

【書籍】 マイケル・ポラニー 『個人的知識』 ハーベスト社 1985.12

Michael Polanyi, Personal Knowledge: Toward a Post-Critical Philosophy,1962

科学的法則は決して経験・実験から導かれるものでもないし、個別経験によって確証されるものでもない。
信念だったり、確信だったりする。例えば、実験結果など、知識自体が広く共有されるものかどうかも疑わしい。
ここで、個人的知識という表現が相応しいとなる。
数学・論理学の形式主義、論理主義が厳密に適応可能かどうかすらあやしい。

結局、事実だって、固いものではなく、フワフワしている。そのふわふわから、何が核となっているかを感じるか、信じるかであろう。
応用科学、社会科学では、事実の認定、認識の方法論が特に問題となる。

(解説書)
マイケル・ポラニーの世界 多賀出版
(著作)
暗黙知の次元 紀伊國屋書店
知と存在 言語的世界を越えて ◯洋書房

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第2巻(2) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  大学140.1.P76

【書籍】 遅塚忠躬 『フランス革命 歴史における劇薬』 岩波ジュニア新書 1997.12

フランス革命の前半と後半の状況。革命の担い手が農村部と都市部の住民であったこと。
パンの価格統制と農地解法が目的であったこと。
平等が革命の目標。ブルジョアが民衆の側についたが、結局は、ギロチンに消えたこと。
わかりやすい。お薦め。


(フランス革命読書案内)
ルフェーヴル 一七八九年 フランス革命序説 岩波書店 フランス革命に関するもっとも重要な古典
ハント フランス革命の政治文化 平凡社 新しい解釈を代表するもの
柴田三千雄 フランス革命 岩波セミナーブックス 平易にまとめたもの
ソブール フランス革命(上・下)岩波新書 革命の経緯を詳しく書いてある
マチエ フランス大革命(3巻) 岩波文庫 革命の経緯
服部、谷川編著 フランス近代史 ミネルヴァ書房 フランス史の中の革命の位置づけ
柴田、樺山、福井編 フランス史(2巻) 山川出版社 同上
遅塚忠躬 ヨーロッパの革命 ヨーロッパ史の中の革命の位置づけ
遅塚忠躬 ロベスピエールとドリヴィエ 東京大出版会 同上

■ 書籍情報入手先   ★★★☆☆
  『世界史読書案内』 1.国民国家が生まれ、広がる  岩波ジュニア新書 2010.5
■ 所在
  県立 市立081イ295

2010年10月8日金曜日

【書籍】 竹田青嗣 『哲学ってなんだ 自分と社会を知る』 岩波ジュニア新書 2002.11

哲学は世界を理解する方法論。自己と他者のポジショニングを理解する方法。
普遍的な概念と原理を示す。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『世界史読書案内』 はじめに 津野田興一 岩波ジュニア新書 2010.5
■ 所在
  県立 市立081イ415

【書籍】 和辻哲郎 『古寺巡礼』 岩波文庫 1979.3

やはり、京都で寺を見たことがないのでよくわからない。
ただ、内容が比較文化というか、ギリシャ、インド、中国の芸術との国際比較になっているのはすごい。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第1巻(3) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立(文庫1992) 9F(文庫1980) 市立書庫(1991) 大学旧(1979)

2010年10月7日木曜日

【書籍】 平川克美 『経済成長という病 退化に生きる、我ら』 講談社現代新書 2009.4

思考停止状態の今を描く。自分と社会との関係について、被害者意識は困る。かと言って、正義の味方も短絡的だ。社会で生きていくことは、社会をテレビを見るように観察することではない。自分が社会に影響を与え、社会が自分に影響を与える。

何のために生きるのか。人生は経済成長で測れるものではない。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『新書大賞2010』 2009年私のイチオシ  中央公論社 2010.2
■ 所在
  7FS331.1ヒ 市立331ヒ 大学331.19H64

【書籍】 半藤一利 『昭和史 戦後篇 1945-1989』 平凡社 2006.4

戦前編の方がおもしろいと思う。戦前と戦後の連続性をもう少し書くべきであると感じる。
(関連本)
『昭和史 1926-1945』

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第5巻(3) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立'09 8F人文科学210.7ハ'09 市立210.7ハ'09

【書籍】 岡潔 『春宵十話』 毎日新聞社 1963.2

情緒を重んじる教育。黒板もノートも使わない数学教育。
どんな教育なのか、もう少し具体的に聞きたい。
大学での学生教育はどうであったのだろう。
誰か弟子の書き物はないか。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第2巻(1) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立 市立書庫

【書籍】 川上紳一 『縞々学 リズムから地球史に迫る』 東京大学出版会 1995.7

年輪や堆積物をはじめ、地球上には縞々が満ちている。そのリズムの周期から原因を探る。
著者は、名大の熊澤先生の弟子である。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第2巻(1) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立 8F自然科学450カ

【書籍】 平田森三 『キリンのまだら 自然界の統計現象』 中央公論社 1975.2

キリンのまだらは生物の割れ目という。さすが、寺田寅彦の弟子である。
鯨の水平モリ(先端が平ら)は水面から跳ね上がらないというのも楽しい。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第2巻(1) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立 大学旧

2010年10月6日水曜日

【書籍】 尾崎翠 『第七官界彷徨』 創樹社 1980.12

不思議な世界。少女マンガの世界。観念小説?純粋小説?
タイトルは秀逸。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第1巻(1) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立 地域サービス7FB918.6オ1

【書籍】 三中信宏 『分類思考の世界 なぜヒトは万物を「種」に分けるのか』 講談社現代新書 2009.9

分類学の理論的系譜。生物分類についてだが、無機物である自然物の分類にも悩ましいものがいろいろとある。分類の基本は他と目立って区別がつく集団(まとまり)があるかどうかであろう。

(関連図書)
『系統樹思考の世界』

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『新書大賞2010』 2009年私のイチオシ  中央公論社 2010.2
■ 所在
  市立461ミ

2010年10月5日火曜日

【書籍】 ファラデー 『ロウソクの科学』 岩波文庫 1956.9

内容は、結構、難しい。科学と言っても、化学。
寺田寅彦の茶の湯の方がいい。短いし、六角形がまたいい。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第2巻(1) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立(岩波92) 7FB430.4フ(角川89) 市立書庫(79) 

【書籍】 本橋哲也 『ポストコロニアリズム』 岩波新書 2005.1

著者の問題意識は、明らかに、日本人にとってのポストコロニアリズムであると思う。
ただ、その観点から著述が少なく、あまり、いい入門書とはなっていない。
また、アイヌを取り上げているが、日本内部においても、平安の時代からあるという意識があまりないのではないか。平安時代のことが意識にのぼる以上、戦国時代なんて、最近のこと。日本は、今や、ネーションステートだが、人々の意識を詳細に聞くと、いろいろある。
内なる他者の存在に気づいてほしい。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書365冊』 第14章 文化  More  宮崎哲弥 2006.10
■ 所在
  県立 市立209モ 大学旧

2010年10月3日日曜日

【書籍】 武田泰淳 『ひかりごけ』 (マイベストミステリー第3巻) 文藝春秋 2003.10

いわゆる食人事件である。

(関連図書) 合田一道 『裂けた岬』

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『久我山中学(日本文学)の100冊』 第50番 
  『久我山高校(日本文学)の100冊』 第46番 
■ 所在
  県立 7FBタケ

【書籍】 葉山嘉樹 『セメント樽の中の手紙』(マイベストミステリー第3巻) 文藝春秋 2003.10

いわゆるプロレタリア文学らしい。
心にしみていく。

■ 書籍情報入手先   ★★★☆☆
  『佐藤優選の100冊』第66番 『21世紀図書館 必読の教養書200冊』 文藝春秋 2008.12
■ 所在
  県立(1975)

【書籍】 森昭雄 『ゲーム脳の恐怖』 生活人新書 2002.7

ゲームを常習者やソフトウェア開発者の脳波は、痴呆の人に同じ。
前頭葉の働きが弱い。
p.186-187 脳に必要な栄養素
必須アミノ酸(大豆、鶏卵、鶏肉、納豆)、ビタミンB6(牛肉、牛乳、レバー、マグロ)、ビタミンE(大豆油、米油、ゴマ油、小麦麦芽、玄米、大豆、アーモンド、ピーナッツ、レバー)、カルシウム(ひじき、煮干、干しエビ、海藻、牛乳、小魚、春菊、豆腐)、DHA(サバ、サンマ、イワシ)、その他(海藻、高野豆腐)

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書がベスト 10冊で思考が、100冊で生き方が変わる』 1.自然科学 小飼弾 2010.6
■ 所在
  県立 7FS493.9モ

2010年10月2日土曜日

【書籍】 半藤一利 『昭和史 1926-1945』 平凡社 2004.2

国家総動員法は左翼の賛成で成立。左翼もナショナリズムというプリズムを通せば、意外に、国家主義と親和性があるのではないか。ドイツ、ソ連。
太平洋戦争における戦死者数が載っているが、半分以上が餓死したことが記載されていない。
戦争に至る過程での日本人気質の批判となっているが、兵隊に餓死・玉砕を命ずる軍部上部のエリート主義こそ解明していかなければならない。
2・26事件というクーデターの影響は思いのほか重く、軍部独走という戦争への道筋ができる契機だったとも言える。そして、著作を通じて影響を与えた北一輝の思想も検討されるべきか。

■ 書籍情報入手先   ★★★☆☆
  『松岡正剛の書棚』 第5巻(3) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
  県立'09 8F人文科学210.7ハ'09 市立210.7ハ'09

【書籍】 高橋昌一郎 『知性の限界 不可測性・不確実性・不可知性』 講談社現代新書 2010.4

理性の限界同様、てんこ盛り。ウィトゲンシュタインから、ポパー、人間原理まで。
(参考文献)

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『新書がベスト 10冊で思考が、100冊で生き方が変わる』 6.哲学・思想・生き方 小飼弾 2010.6
■ 所在
  県立 7FS116タ 市立116タ

【書籍】 和田秀樹 『頭をよくする「使える100冊」』 PHP研究所 2009.8

週刊エコノミストに2001.6~2009.6に連載されたものから。
専門家(医者を含む)が多い。

ブックリスト

■ 所在   ★★★☆☆
  市立019ワ

【書籍】 田澤耕 『物語 カタルーニャの歴史 知られざる地中海帝国の興亡』 中公新書 2000.12

カタルーニャの歴史がよくわかる。
カタルーニャ語は、スペイン語の方言ではなく、ラテン語系のひとつの言語である。
スペインの歴史は、イスラム、フランクとその間のカタルーニャ等によって語られる。
歴史的には8世紀から登場し、当時の修道院も残っている。
1492年のスペインからのユダヤ人追放では、商業社会だったので、損失も大きかった。
近年は工業都市であり、グエルがガウディのスポンサーだった。

■ 所在   ★★★☆☆
 市民7FS236タ