2013年4月30日火曜日

【書籍】 ネイサン・イングランダー 『アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること』 新潮社 2013.3


どうも最後まで読めずに読了。

所 在    ☆☆☆☆☆
  県立 市立933イ

【書籍】 鎌田道隆 『お伊勢参り 江戸庶民の旅と信心』 中公新書 2013.2


2.5~3ケ月かけて、関東地域から伊勢、金毘羅、大和と旅行。一人一日一万円だから、100万円位。
昔は、宿屋で荷物を送ったり、為替で現金を受け取ったりした。
金品を盗まれても、お布施をもらったり、無料で宿泊、飯をもらったり。
著者は、奈良大学で毎年学生等とともにお伊勢参りを実施している。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2013.3-)』 2013/3/17  日経新聞 2013/4/14 読売新聞
所 在
  県立 7FS175.8カ 市立175カ 大学文庫080.C64.2206

【書籍】 クリス・ストリンガー ピーター・アンドリュース 『人類進化大全』 悠書館 2012.7


副題:進化の実像と発掘・分析のすべて

☆コンパクトすぎて、あまりわかりやすいとはいえない。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/10/14 広告
  『東大式現代科学用語ナビ』 3.生物学編 2009.9
所 在
  県立 市立469ス

【書籍】 村上義雄 『「朝日ジャーナル」現代を撃つ』 朝日新書 2009.11


かつて、アカイ アサヒがあったとさ。
わたしのミミは貝のミミ。ウミのオトを懐かしむ。

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第3部 第15-3番 2012.8
■ 所在
  県立 市立051ム

【書籍】 上野誠 『天平グレート・ジャーニー』 講談社 2012.9


副題:遣唐使・平群広成の数奇な冒険

話はわかりやすく、読みやすい。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2012年総括)』 読売新聞 16.三浦佑之
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/11/25 朝日新聞
所 在
  県立 7F日本文学ウエ 市立913.6ウエ

【書籍】 平岡昭利 『アホウドリと「帝国」 日本の拡大』 明石書店 2012.11


副題:南洋の島々への進出から侵略へ

尖閣列島にしても、ほとんど台湾にもかかわらず、なぜ日本の領土なのか?沖ノ鳥島もしかり。
その答えがここにある。
明治初期、アホウドリの羽毛を輸出しており、そのため、南洋の島々へ進出した。アホウドリが絶滅してからは、グアノ・リン鉱を求めた。だんだんと東方へ進出し、アメリカと衝突したのである。

 ■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『新聞書評(2013.1-)』 2013/1/27 朝日新聞
所 在
  県立

【書籍】 アンヌ・プリショタ サンドリーヌ・ヴォルフ 『オクサ・ポロック1 希望の星』 西村書店 2012.12


ハリー・ポッターより面白いという触れ込みだが、面白くない。

 ■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/12/16 朝日新聞
所 在
  6FY91フリ1 市立J953プ1

【書籍】 ジュディ・ダットン 『理系の子 高校生科学オリンピックの青春』 文藝春秋 2012.3


アメリカの科学オリンピック。さすが、アメリカだと思う。
日本でも、朝日新聞主催の高校生科学技術チャレンジと読売新聞主催の日本学生科学賞があり、優秀者合計6組がインテル国際学生科学フェアに出場するといいう。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『もっと面白い本』 No.59 成毛眞 2014.1
  『本の雑誌2012ベスト10』 (私のベスト3)24.黒田信一
  『みすず2012年読者アンケート』 46.早川尚男 物理学
所 在
  県立 6FY240タ 市立407ダ

【書籍】 高野潤 『カラー版 インカ帝国大街道を行く』 中公新書 2013.1


写真集。
☆コカの葉がなければ、あんな精密な道路、建物が作れなかったのかも。

■ 所 在  ★☆☆☆☆
  7FS268.0タ 大学文庫080.C64.2201

(参考図書)
インカ帝国 泉靖一
インカ帝国探検記 増田義郎
インカ帝国史 シエサ・デ・レオン 岩波文庫
インカ帝国地誌 セサ・デ・レオガ 岩波文庫
インカ皇統記 岩波文庫
インカの反乱  岩波文庫
世界の大遺跡13 マヤとインカ 講談社
ピルー王国の発見と政府征服 ペドロ・ピサロ 岩波書店
ボリビアを知るための68章 明石書店

2013年4月26日金曜日

【書籍】 関沢正躬 『スカイツリーから目薬』 岩波書店 2013.3


副題:森羅万象をとられる数学

坪井忠ニの「力学物語」から着想の大部分を得ているとしているだけあって、数学というより物理である。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『出版物情報(1)』 (これから出る本 3月下旬)
■ 所 在
  市立423セ

2013年4月23日火曜日

【書籍】 一色清ほか 『「知」の挑戦 本と新聞の大学Ⅰ』 集英社新書 2013.2


のっけから、朝日新聞エリート主義の発揮。どうも読む気になれない。

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『出版物情報(1)』 朝日新聞 2013/2/20 BOOK TIMES
■ 所 在
  市立041チ1

【書籍】 NHK取材班 『日本列島"大変動期" 最悪のシナリオに備えろ』 NHK出版 2012.8


NHKスペシャル MEGAQUAKEⅡとして 2012.4.1,4.8,6.9,の3回に分けて放映したもの。
CGの画面がきれい。
p.141 
869年 東北で大地震(貞観地震)
878年 関東で大地震(9年後)
887年 西日本で大地震(9年後)
p.155
マグニチュード9の地震が起こると、いずれも直後から数年以内に火山噴火を起こしています。そういう意味では例外のいまのところありません。富士山はいつ噴火してもおかしくない時期にきていると思います。(火山噴火予知連絡会・藤井会長)

■ 所 在  ★☆☆☆☆
  8F自然科学453ニ 市立453ニ

【書籍】 竹内敬人 『人物で語る化学入門』 岩波新書 2010.3


興味深いが、いかんせん、図表が少なすぎる。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第4部 第24-11番 2012.8
■ 所在
  県立 7FS430.2タ 市立430タ 大学文庫080.2A.1237

【書籍】 小松和彦 『「伝説」はなぜ生まれたか』 角川学芸出版 2013.3


論文集であり、文章はちと難しい。伝説の解釈の作法みたいなものは垣間見ることができる。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2013.3-)』 2013/4/7  日経新聞
所 在
  市立388コ

2013年4月22日月曜日

【書籍】 平野克己 『経済大陸アフリカ 資源、食糧問題から開発政策まで』 中公新書 2013.1


ちょっと厚いので、前半だけでも読む価値がある。
2000年以降の世界経済に占める中国のプレゼンスが中国のアフリカ経済支援とアフリカからの輸入において示されている。
恥ずかしながら、ここまで、中国のプレゼンスがあるとは知らなんだ。
その一方で、アフリカでは、肥料が輸入に頼り、食料生産率が低いため、賃金が高く、製造業が育たない。だから、食料不足で輸入という、悪循環。
これからは、まさに自国の産業を維持するために、日本は、アフリカで何ができるのか、何をすべきなのか、真剣に考えるときが来ていると思う。

 ■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『新聞書評(2013.1-)』 2012/2/24 朝日新聞
  『新聞書評(2013.3-)』 2013/4/21 日経新聞 (今を読み解く)

所 在
  7FS332.4ヒ 大学文庫080.C64.2199

【書籍】大杉義征 『新薬アクテムラの誕生』 岩浪科学ライブラリー 2013.3


国内初の抗体医薬品の開発の歴史であり、産学連携の勝利でもある。
いい本である。理系は読むべし。

所 在    ★☆☆☆☆
  市立499オ 大学499.1O69

【書籍】 橘木俊詔 迫田さやか 『夫婦格差社会』 中公新書 2013.1


昔は、夫が低収入であれば妻が働き、全体として格差が減る方向と言われていたが、最近の日本では、かえって、格差が拡大している。
その理由として、高学歴のペアで共稼ぎ(しかも子供なし)のパワーカップルとそうでないウィークカップル(共稼ぎだったが、子育てで妻が退職とか、あまり高学歴でなく、収入もすくないなど)にわかれている。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2013.3-)』 2013/3/24  読売新聞
所 在
  7FS361.8タ 大学文庫080.C64.2200

2013年4月19日金曜日

【書籍】 池内紀 『となりのカフカ』 光文社新書 2004.8


カフカ初級クラス。カフカの評伝。
カフカは半官半民の保険公社で有能なサラリーマンとして勤務していたが、結核で死亡。
父との葛藤もあったようだ。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第2部 第11-3番 2012.8
  『使える新書 21世紀の論点編』 第5章 2-7 2004.11
  『いまどきの新書(2)』 第12章(4) 原書房 2004.12
■ 所在
  7FS940カ 市立940.28

【書籍】 吉田たかよし 『元素周期表で世界はすべて読み解ける』 光文社新書 2012.10


副題:宇宙、地球、人体の成り立ち

ちょっと、タイトル倒れぎみだが、そこそこ読める
☆遷移金属は横に性質が似ている。最外殻の電子数が一緒で、その内側の電子数が異なるため

 ■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/10/21 広告
所 在
  7FS431.1ヨ 市立431ヨ

【書籍】 クリフォード・スワルツ 『物理がわかる実例計算101選』 ブルーバックス 2013.3


副題:大づかみに計算して物理現象を理解する

結構、楽しそう。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2013.3-)』 2013/3/24  広告
所 在
  市立421ス

【書籍】 テレビ東京報道局 『スミスの本棚 新しい自分が見つかる読書』 日経BP社 2013.3


ワールドビジネスサテライトの「スミスの本棚」というコーナーで、ゲストの方にお勧めしたい本を1冊紹介。

36人の紹介本

所 在    ★☆☆☆☆
  市立019ス

2013年4月18日木曜日

【書籍】 野村真里 『ホロコースト後のユダヤ人』 世界思想社 2012.11


副題:約束の地は何処か

戦後、ユダヤ人がすべてイスラエルに向かったわけではない。旧ソ連からドイツ、オーストリアの都市にも流れ込み、定住化した。
 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2013.1-)』 2013/1/20  読売新聞
所 在
  県立

【書籍】 野村進 『千年、働いてきました』 角川oneテーマ21 2006.11


日本以外のアジアには、日本のような老舗(古くから続いてる店)がない、という。
そりゃ、日本が島国だからじゃないかな。

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第2部 第7番 2012.8
■ 所在
  7FS509.2ノ 市立

【書籍】 大塚英志 『「伝統」とは何か』 ちくま新書 2004.10


伝統だって、いつかの時点で作られたもの。
まあ、当然といえば当然の主張。
むしろ、なぜ、それを当然のものとして受け入れているのか、ということ。
やはり、伝統だから、か?

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書365冊』 第14章 文化 More 宮崎哲弥 2006.10
■ 所 在
  7FS380.1オ



【書籍】 好井裕明 『「あたりまえ」を疑う社会学 質的調査のセンス』 光文社新書 2006.2


フィールドワークの心構えといったところか。
「普通の人」であるとの意識は差別を前提としている。

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第4部 第20番 2012.8
■ 所在
  県立

【書籍】 保阪正康 半藤一利 立花隆 田城明 『体験から歴史へ』 講談社 2013.3


副題:<昭和>の教訓を未来への指針に

p.35 半藤一利 昭和史10の設問があるが、非常に興味深い。
立花隆:人口減、日本の債務残高は世界でも際立つ、中国の時代、地政学を学べ。特攻隊は文化系で理科系は温存され、高度成長期を支えた。冷戦が終わればアメリカは日本を庇護する必要性がない。
半藤一利:昭和の戦争は集団催眠。松本サリン事件でも集団催眠。

所 在    ★☆☆☆☆
  市立210.7タ

【書籍】 笙野頼子 『徹底抗戦!文士の森 実録純文学闘争十四年史』 河出書房新社 2005.6


「素人」の純文学批判とのバトルの歴史。
しかしまあ、よくこんな本を出版するものだ。加賀氏との対談などは、おっと思うが、後はね、同じ事の繰り返し。
でも、まずは、彼女の作品を読んでみないとね。

略歴
1991 なにもしてない 野間文芸新人賞
1994 二百回忌 三島賞
1994 タイムスリップ・コンビナート 芥川賞
2001 幽界森娘異聞 泉鏡花賞
2005 金毘羅 伊藤整賞

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『勝てる読書』 第3章 豊崎由美 2009.1
所 在
  県立

2013年4月17日水曜日

【書籍】 安武信吾 千恵 はな 『はなちゃんのみそ汁』 文藝春秋 2012.3


亡き妻と遺された娘に捧ぐ趣旨だが、正直言ってよくわからない本である。

内容は、妻の千恵さんが乳がんで命がけで子供を生んだ。乳がんの転移が発見され、2003.12にブラックジャックみたいな医師に会い、体温を36.5度以上に上げ、朝食はみそ汁と玄米中心の和食を勧められる。その際、その医師は「私はあなたのがんを治すつもりです」と語る。この代替療法とホルモン療法を行い、ガンは一度消滅したが、2005冬から体調が悪くなったものの、検診を受けず、ようやく2006.10にCT検査したら、ガンが発見され、2008.7死去という経緯のようである。
遺された夫と娘は、玄米中心の食事を継続している。

 ■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/12/9 朝日新聞(売れている本)
所 在
  県立 7F新着本916ヤ 市立916ハ

【書籍】 岡田美智男 『弱いロボット』 医学書院 2012.9


「シリーズケアをひらく」の1冊。
他力本願なロボットを開発。著者はこれを「引き算としてのデザイン」(関係としての同型性の追求)としており、ホンダのロボットを「足し算としてのデザイン」(実体としての同型性の追求)と対比している。
む~(Muu)とかゴミ箱ロボットを紹介している。
でも、著者のロボットは、面白そうだな。人間のコニュニケーションを考えさせられる。

 著者のHP

 ■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/9/30 毎日新聞
  『みすず2012年読者アンケート』 49.大谷卓史 情報学 112.中井久夫 精神医学
所 在
  県立 大学007.13.O38

【書籍】 山本善行 『関西赤貧古本道』 新潮新書 2004.2


一体この人の飯のたねは何なのだろうか?
不思議な人である。
p.87-
中谷宇吉郎 『団栗』のことなど:寺田の団栗を読み解く
中谷治宇二郎 宇吉郎の弟で考古学者 日本石器時代提要

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書365冊』 第14章 文化 Best & Better 宮崎哲弥 2006.10
■ 所 在
  7FS024.8ヤ

2013年4月16日火曜日

【書籍】 テレビ東京報道局 『スミスの本棚 私の人生を変えたこの一冊』 日経BP社 2011.9


ワールドビジネスサテライトの「スミスの本棚」というコーナーで、ゲストの方にお勧めしたい本を1冊紹介。

42人の紹介本

所 在    ★☆☆☆☆
  市立019ス

【書籍】 浅井祥仁 『ヒッグス粒子の謎』 祥伝社新書 2012.9


2012.7にCERNでヒッグス粒子と考えられる粒子が発見されたが、その実験に関与。

p.67 電子とニュートリノは、もともと同じ粒子だったのに、真空の作用によって電子に見えたり、ニュートリノに見えたりするのではないか。クォークやレプトンも同様。
p.70 ヒッグス場とヒッグス粒子は異なる。真空にヒッグス粒子が詰まっている絵は間違いで、真空がヒッグス場という状態になっている。
p.77 これからは真空とか時空を研究対象にすることになると思う。
p.126 ファインマンが「時間を遡っていく粒子が反粒子」と解釈。真空中のあるところから粒子と反粒子が突然パッと現れたり、逆にそこにあった粒子と反粒子がパッと消えたりする。不確定性原理で「ウソ」が許される。
p.140 学生には、(一見関係のないことも)勉強して、それらを組み合わせて遊んでみるように言っている。「役に立たない勉強はない」と説教する。
p.163 素粒子には、物質を形作っているクォークやレプトンなどの素粒子と、力を伝えているゲージ粒子の2種類あると考えられていたが、ヒッグス粒子はそれらとは大きく異る。粒子を全部取り囲む「容れ物」として質量を生み出している粒子が見つかったことで、粒子だけでなく、真空を含めた「容れ物」の物理が非常に重要になる。
p.183 超対称性物質は、暗黒物質の最有力候補。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/9/30 毎日新聞
  『みすず2012年読者アンケート』 140.永田洋 地学
所 在
  県立 大学429.6A83

【書籍】 小谷野敦 『小谷野敦のカスタマーレビュー 2002-2012』 アルファベータ 2012.4


「もてない男」の著者によるAmazon カスタマーレビュー集

レビュー抄録

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『今月読む本』 2012.5(その1)
■ 所 在
  市立019コ 大学019.9Ko97

2013年4月15日月曜日

【書籍】 近藤誠 『抗がん剤は効かない』 文藝春秋 2011.5


なるほど。医者を専門家と思い込んで、盲信してはいけない。
彼らも医学製薬会社ワールドの一員であり、常識を疑うことを知らないのでは。(忙しいからな)
ということか。

1.抗がん剤で治るもの:血液がん(急性白血病、悪性リンパ腫など)
2.抗癌剤は正常な細胞も攻撃するため、体全体が弱る。→延命効果がないどころか、却って、寿命が短くなる。
3.検診も早期発見も不要である。

☆ここまでくると、がんとの共生というか、ガン死とどう付き合って生きて行くか。なかなか難しいな。

■ 所 在   ★☆☆☆☆
  8F自然科学494.5コ 市立494コ

【書籍】 小倉紀蔵 『韓国人のしくみ』 講談社現代新書 2001.1


副題:<理>と<気>で読み解く文化と社会

前著:韓国は一個の哲学である、の応用版。前著同様おもしろいが、前著が抜群に面白すぎる。
「おわりに」を最初に読むべし。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『使える新書 21世紀の論点編』 第5章2-3 2004.11
  『韓国、韓国人』 第2番
  『いまどきの新書(2)』 第7章(2) 原書房 2004.12
■ 所 在
  県立 7FS302.2オ 市立302オ

【書籍】 小倉紀蔵 『韓国は一個の哲学である』 講談社現代新書 1998.12


副題:<理>と<気>の社会システム

いや、抜群に面白い。こんなにおもしろい本は久しぶり。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『使える新書 21世紀の論点編』 第5章2-3 2004.11
  『韓国、韓国人』 第1番
■ 所 在
  県立 7S302.2オ F市立 大学文庫302.21O26(学術文庫)'11

【書籍】 古澤明 『「シュレーディンガーの猫」のパラドックスが解けた!』 ブルーバックス 2012.9


副題:生きていて死んでいる状態をつくる

一所懸命わかりやすく書いていることはわかるが、すみません、よくわからない。
ただ、光を使った実験結果にもとづいているのが、いいね。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『出版物情報(1)』 (日経サイエンス)2013.1 新刊ガイド
■ 所 在
  県立 市立425フ

2013年4月12日金曜日

【書籍】 西垣通 『集合知とは何か』 中公新書 2013.2


副題:ネット時代の「知」のゆくえ

p.21 スロウィッキー 「みんなの意見」は案外正しい 集合知の優位性
p.30 スコット・ペイジ 「多様な意見」はなぜ正しいのか 集合知について数理社会学者 ウェブ2.0が出現しても直接民主主制への道がひらかれるわけではない。
p.93 暗黙知理論とは、単に非明示的な知があるというだけではない。
p.95 ある対象の意味を把握するには、それより下位の要素的な諸細目を身体で感知しつつ、対象を全体として包括的にとらえる作用が必要だという、生命的な認知のダイナミックスを指摘した。
p.114 ウィーナーのサイバネティクスとは、本来、生命体が生きつづけるために、いかに電子機械を活用すればよいか、という実践知にほかならない。
p.155 西川アサキ 「魂と体、脳」 ネオ・サイバネティックス関連として記念すべき著作。
西垣通 「続 基礎情報学」

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2013.3-)』 2013/3/31 朝日新聞
所 在
  7FS007.1ニ 大学文庫080.C64.2203

【書籍】 尾池和夫 『日本列島の巨大地震』 岩浪科学ライブラリー 2011.10


新聞に余り出ていないと思われる。

p.35 地球物理学の専門家のなかには、福島県沖では巨大地震が起きないと主張していた人が何人かいた。太平洋プレートは1年に9センチ動いて、大きな地震を起こさずに沈み込んでいるというモデルを考えていた。一方、ペルー沖では海溝近くまでプレート境界が固着して、陸側のプレートが潜り込むプレートと同じように動いているということが知られていた。
p.48 2011.2月に、政府の地震調査研究推進本部で、東北地方の巨大津波の危険性を指摘する文書がまとめられ、宮城県には2月に事前説明されていた。3月に福島県、4月にまとめて発表する予定だった。貞観の津波の調査結果から、今後も巨大津波をともなう地震に留意する必要があるとする文書。
p.58 シアトルとバンクーバーを結ぶ沿岸では、平均して500年に一回大津波が来襲した。
p.80 理由はわからないが、大地震の季節性が知られている。1920代以降のM7.5以上の大地震を調べた結果および1600年から1919年までのM7.9以上の大地震も同様だが、北海道から三陸の太平洋岸では、2月から5月にまで、特に3月に集中しており、宮城県沖から関東・東南海道にかけては9月から1月まで、特に12月に集中して起こる。

■ 所 在   ★☆☆☆☆
  県立 8F自然科学453.2オ 市立453オ 大学453.21O32

【書籍】 ウォルター・ルーウィン 『これが物理学だ!』 文藝春秋 2012.10


副題:マサチューセッツ工科大学「感動」講義

残念ながら、ほとんど、写真、図はない。ちと苦痛。
google Walter Lewin で調べると、youtubeでも見られるらしい。
後、http://ocw.mit.edu/courses/physics/ physics iii 等のネット上か。

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『ノンフィクションはこれを読め! 2013』 No.9
  『出版物情報(1)』 (BOOK TIMES 2月号)  日経サイエンス 2013.1
■ 所 在
  県立 8F自然科学420ル 市立420ル

【書籍】 エルヴェ・ド・サン=ドニ侯爵 『夢の操縦法』 国書刊行会 2012.3


長く幻の書だったらしいのだが、ちと長い。

 ■ 書籍情報入手先    ☆☆☆☆☆
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/10/14 毎日新聞
  『みすず2012年読者アンケート』 134.谷川渥 美学
所 在
  県立

【書籍】 三浦展編著 『下流同盟 格差社会とファスト風土』 朝日新書 2006.12


ファスト風土の本場、アメリカを行く、みたいなものと、日本の房都市、ヨーロッパのファスト風土録。
ただ、よくわからないのは、ウォルマートは悪魔でもないのでだから、なぜ、こういう事態になるのかについての考察がほしいところ。
ショッピングセンター等ができると、パパ・ママショップがつぶれ、非正規雇用が増えるので下流社会となるとの論は奇妙だ。非正規雇用は少なくとも食さえあれば低かもしれぬが、賃金が保証されるのに対し、パパ・ママショップではいくら働いても収入がないことも想定されるのではないか。数字で示してほしいな。
また、グロバリゼーションの結果、国内製造業の空洞化、サービス業への就業者増加が理由であろうとしている。だから、こそ、製造業はデザイン勝負、性能勝負で世界に勝とうとしているのではないか。こういう部分にどうして目を向けないのだろう。

☆こういうと、悪いのだけど、「お前ら、消費者(お客さま)は神さまです、と言われていい気になっていると、下流同盟に強制加盟するぜ」、みたいな、啓蒙的発想、あるいは、上から目線を感じてしまうのは私だけだろうか。

☆三浦展氏は新潟県出身であるという。最近、坂口安吾の吹雪物語を読んだ。出身地の新潟を舞台にしている。どうも、新潟県出身と聞くと、吹雪物語のイメージから逃れられない。青森と聞くと、太宰の「津軽」を連想するのかもしれないが。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第3部第14番 2012.8
■ 所在
  7FS304ミ

2013年4月11日木曜日

【書籍】 ジョン・コーエン 『チンパンジーはなぜヒトにならなかったのか』 講談社 2012.9


副題:99パーセント遺伝子が一致するのに似ても似つかぬ兄弟
原題:Almost Chimpanzee
チンパンジーをめぐる研究を総覧。ちょっと、大著だな。

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『ノンフィクションはこれを読め! 2013』 9.生物・自然 第81番
  『今月読む本』 2012.10(その1)
  『出版物情報(1)』 (日経サイエンス)2013.1
■ 所 在
  県立 8F489.9コ 市立489コ

【書籍】 隅研吾 『小さな建築』 岩波新書 2013.1


この本はすこぶる面白い。
建築に秘められたメッセージ。
そうか、建築家はこんな風に考えてデザインするのか。

所 在    ★★☆☆☆
  県立 7FS520.4ク 大学文庫080.2A.1410

【書籍】 池上高志 『生命のサンドウィッチ理論』 講談社 2012.10


ダイナミックな生命現象の仕掛けを追求。

p.96 自律性は、生命を理解するキーワードだ。
p.111-112 システムをダイナミックに維持する仕掛けをホメオダイナミックと呼ぶ。
p.115 サンドウィッチの具が生まれ、動くことでソフトとハードは切れつつ結びつく。生命のサンドウィッチ理論の秘密。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/12/9 読売新聞
所 在
  県立 8F461イ 市立461イ

【書籍】 MIHO MUSEUM 『土偶・コスモス』 羽鳥書店 2012.9


MIHO MUSEUMにおいて、平成24年9月~12月にかけて開催される展覧会「土偶・コスモス」の図録。
土偶・土偶・土偶!

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/10/21 朝日 2012/9/30 読売
所 在
  県立 8F210.2ト 市立210.2ド

【書籍】 遠藤功 『新幹線お掃除の天使たち』 あさ出版 2012.8


副題:「世界一の現場力」はどう生まれたか?

なかなか感動的な本。
社員の意識改革;単なる清掃社員からトータルサービスへ。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/11/4 朝日新聞(売れている本)
  『ノンフィクションはこれを読め! 2013』 PAGE VIEW TP 10 第4番
  『今月読む本』 2012.9(その1)
所 在
  県立 8F686.0エ 市立686エ

2013年4月10日水曜日

【書籍】 松家仁之 『火山のふもとで』 新潮社 2012.9


建築家が若い頃、設計事務所での先生とか先輩との思い出を語る小説なのだが、
実にいい味が出ている。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2012年総括)』 毎日新聞 12.鴻巣友季子
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/11/18 毎日新聞
  『みすず2012年読者アンケート』 9.細川周平 35.最相葉月
所 在
  県立 7F日本文学マツ 市立913.6マツ

【書籍】 塚崎幹夫 『星の王子さまの世界』 中公新書 1982.1


副題:読み方くらべへの招待
☆正直言ってこんな本があるとは。ほんと、読みたいようにしか読んでいない。
作品をここまで深く読めたら、すごいと思う。

p.12 うわばみの中のゾウは中国やエチオピアやチェコではないかと推量。半年はドイツの軍事行動の間隔である。
p.15 三本のバオバブはナチズム、ファシズム、日本の帝国主義を表したものと考える。
p.47 星の王子さま執筆当時は、アメリカでフランスのための努力が誤解され、孤立を深めていった。
p.49 彼は、自分に生きる喜びを与えるもののためには、死ぬことができなければならないと考えていた。
p.61 死の決意に裏づけされた、人類の未來への懸命な祈りの書。
p.159 書物を構成しているすべての要素を数えあげ、つなぐ原理を見つけ出すことができたとき、はじめてわかったといえる。作品の全体、目立たない細部に徹底的にこだわることを、私は至上の玉条として自分に強制している。
p.160 筋の展開を追う。つじつま、登場人物の心の動き、作者の意図、を問うてみる。
p.162 自分が作者であったら、同じ問いかけにどう答えるか、考えておき、作者の答えとつきあわせる。
p.167 後に、解説書を見たり、他の読者と感想を話し合う。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『使える新書 21世紀の論点編』 第4章(16) 2004.11
  『使える新書 新書コレクション500』 3-16 第363番 2003.12
■ 所 在
  県立 市立

【書籍】 加藤尚武 『環境倫理学のすすめ』 丸善ライブラリー 1991.12


人間の命は他の生物に優先するのか。
後世へのツケを考慮するのか。
地球全体で総量規制すべきか。
p.92 マルクス主義でゴミ問題は解決するのか?

☆なんとなく、環境倫理学を突き詰めていくと、中世社会を想像してしまうのだが。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『環境と倫理』 第1章 参考文献 加藤尚武編 1998.8
  『いまどきの新書』 第2章(9) 永江朗 2004.12
  『使える新書 21世紀の論点編』 第2章(8) 2004.11
  『使える新書 新書コレクション500』 3-23 第416番 2003.12
  『佐藤優選・文庫&新書百冊』 第26番 2009.10
■ 所 在
  県立 大学519Ka86

【書籍】 e-教室編 新井紀子監修 『ふしぎな無限』 ブルーバックス 2005.2


もっと、読みやすくレイアウトなり、工夫してほしい。
☆ちょっと読む気にならない。

■ 所 在   ☆☆☆☆☆
  県立 市立410ス

【書籍】 山田昌弘 『パラサイト・シングルの時代』 ちくま新書 1999.10


親と同居する独身者。生活面でも、経済面でも、ぬるま湯に使っている。
☆親が物分かり良すぎるからかな。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『使える新書 21世紀の論点編』 第5章1-6 2004.11
  『使える新書 新書コレクション500』 3-5 第184番 2003.12
■ 所 在
  県立 7FS367.4ヤ 市立

【書籍】 内海桂子 『師匠!』 集英社 2012.9


☆こりゃ、ええわいね。
p.53 下町の竜泉には一葉が住んでいて歴通りの寒さがくると小説の雰囲気が漂う。昔からの町組が生きていて伝統を受け継いでいる。
p.196 スリッパで転倒すると大変。腰の骨が欠けた。
p.117 昔は見も知らぬ人を叱るなど親切だった。

 ■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/11/4 朝日新聞
所 在
  県立 8F779.1ウ 市立(移動車)

2013年4月9日火曜日

【書籍】 アン・マクズラック 『細菌が世界を支配する』 白揚社 2012.9


副題:バクテリアは敵か?味方か?

☆なかなか興味深いが、図表をもっとつけてくれ。

p.104 EUとカナダは食肉用動物に対する抗生物質の使用を禁止している。アメリカでは、抗生物質の使用がつづいている。
p.182 炭疽菌は、吸い込んだ人がすべて発病するわけではない。人から人への感染はない。生物兵器としてはあまり役に立たないだろう。
p.182 ホワイト・バイオテクノロジーは、環境によい影響を与えながら細菌を産業に取り入れる方法として、最も期待される分野。
p.183-184 シュードモナス属の細菌はポリヒドロキシアルカン酸(PHA)というポリエステルを自然界の糖と脂質から作り出す。ただし、費用はけっして安くない。
p.235 バイオレメディエーションは、汚染物質を代謝(分解?)する細菌から遺伝子を取り出し、より速く増殖する細菌に挿入している。炭鉱や鉱山から流れ出す酸性の廃水に住む細菌も研究している。そのような細菌なら、鉱害の浄化のための遺伝子操作する細菌に遺伝子を提供するだろう。
p.239 チオバチルス・フェロオキシダンスは強い酸性の環境で増殖し、鉄や硫黄を含む化合物からエネルギーを得ている。黄鉄鉱と反応してさらに酸性度を高める。
p.239 鉱山の環境汚染の修復では、化学薬品を使って酸性の物質を吸収したり、中和したりしているが、硫酸塩還元菌はそれに代わる手段となる。デスルフォコッカス属、デスルフォビブリオ属、デスルフォバクター属のような硫酸塩還元菌は、T・フェロオキシダンスの酸を生成する反応を変える。
p.239 、T・フェロオキシダンスは、鉱床から金属を分離したり、石炭の硫黄を還元したりできる。低硫黄の石炭をつくるステップになったり、バイオリーチングに使える。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/10/21 読売新聞
所 在
  県立 市立465マ

【書籍】 イレーヌ・ネミロフスキー 『フランス組曲』 白水社 2012.11


まさに、フランスがドイツに占領されていたときの同時代小説。全部で5章の構成の予定が作者がユダヤ人でアウシュヴィッツに送られたたため、2章のみが完成している。60年振りに原稿が確認され、出版に至ったという(娘が保管)。
ドイツ人に対しても、フランス人に対しても、決してステレオタイプ的な見方をしていない。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/12/16  毎日新聞
  『新聞書評(2012年総括)』 毎日新聞 22.沼野充義
  『新聞書評(2013.1-)』 2013/1/20 朝日新聞
  『みすず2012年読者アンケート』 13.郷原佳以 53.澤田直
所 在
  県立 7F外国文学953ネ 市立953ネ

【書籍】 小谷野敦 『もてない男』 ちくま新書 1999.1


副題:恋愛論を超えて
p.8 もてないことは別に恥ずべきことではない
引用が文学作品が多いことはどう受け止めるべきか?

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『いまどきの新書』 第3章(3) 永江朗 2004.12
  『使える新書 21世紀の論点編』 第3章(12) 2004.11
  『使える新書 新書コレクション500』 4-1 第432番 2003.12
  『怖い本と楽しい本』 1999年(この3冊) 16.張競
■ 所 在
  県立 7FS902.0コ 市立

飲み会の記録 2013/4/8


時間 18:30~21:30
場所 弘前駅前 中華料理H軒
経費 @2,700(一人)
料理 餃子(3人前)、肉野菜炒め(2人前)、カタ焼きそば、酢豚、チャーハン
酒 ビール4本 いいちこ(4割残ったのでボトルキープ)
参加者 O,S,K

O facebookで教えてもらったが、北大でジンパ禁止令が出たんだんって?
S ジンパ?
K ジンギスカンパーティのこと。北大では、生協が無料で七輪を貸してくれるので、学内(野外)で研究室、部活単位でジンパをやっている。先生も参加する。北大生の魂が入っている文化そのもの。
S 北海道で、ビアガーデンへ行くとジンギスカン食べているが、道民も食べるのか。
K 道民食といってもいい。
O でもなぜ羊なのか?昔から飼っていたのかな?
S 北大というとNHKのMさん
-- ここで OがテレビでMさんが出演しているのを見つける --

S 北海道のホテルでは朝食がおいしい。ハズレがない。ホテルオークラもよかったし。
K 北海道の大倉山は、確か、大倉財閥が所有していたから、そういう名前になったはず。
-- wikipedia で確認する。
S 厚岸の牡蠣が肉厚で惜しかったな。札幌の飲み屋で勧められた。

K 仕事で福岡の久留米に行くが、久留米はブリジストンの発祥の地で、ブリジストン美術館の本館もある。
S 仕事の接待で相手が焼き鳥好きというので東京のブリジストン美術館付近(?)で老舗を予約。コースで6本で4500円から。でも、肉が大きく、とてもおいしかった。
K 九州にも、晩年の前川建築がある。
O 市内で言うと、斎場、緑の館(?)とか、市民病院もそう。
S そういえば、市民病院のホールでコンサートをやっていたな。
O 前川建築ではないが、我が社の玄関でも、昔、ミニコンサートをやっていた。もっとも、聞きに行ってないが。その後、前川氏は、コンサートも可能なような、遊び(?)の心でホールを設計していると読んだのは。
S 古い都庁も新しい都庁も丹下健三設計だったと思う。代々木の競技場(?)も
K 代々木の競技場はテントみたいにつっている構造。

S ところで、今回の飲み会の本来の趣旨は「メイカーズ」の感想ミィーティングのはずだか?
O お、すっかり忘れていた。
S 2,3年前に3Dプリンター(積層)で型をつくってもらったが、数十万円。それを製品化するべく、金型の見積もりで数百万円。ここでストップしている。積層はかなりガタガタだが。
K そんなもののだと思う。今はもっと安く性能がいいのでは?

--海外の話へ
K 前の会社では、仕事で台湾出張していた。工場が高雄(発音はカオシュン)にある。前は羽田から高雄に直行便が出ていたが、台北から新幹線の方が安いので、途中からそっちになった。
O 台北と高雄の位置関係は?
k 台北が北にあり、高雄が南。新幹線で2時間半位。新幹線は日本製。
K 昔、ジュネーブに2週間いたが、電車の改札がない。時折、車掌のチェックがあり、切符なければ、罰金が6倍。
O ウィーンも同じ。また、仕事ではないが、スペインはよかった。ヨーロッパ文化とアラブ文化の混血。民謡は節回しがある。バスで山のオリーブ畑を移動したのだが、バス停もないのに、道端に黒服のおばあさんに立っており、バスに乗る。確か、2時間位バスに乗ったが、日本人は我々2人のみで途中の乗客もそのおばあさん一人。旅を味わった瞬間。今度行く機会があれば、巡礼に行ってみたい。
-- 今、思い出したが、ウィーンもパリも地下鉄は切符で自動改札だったと思う。---

2013年4月8日月曜日

【書籍】 今泉宜子 『明治神宮』 新潮選書 2013.2


副題:「伝統」を創った大プロジェクト
明治天皇崩御に伴い、民間から沸き起こった、東京に天皇陵を!
名実ともに、日本の首都になろうとしたのか。
国家的プロジェクトでありながら、国家プロジェクトとも違う。
内苑は、野っ原に新たな天皇陵、まさに、鎮守の森を作ろうとした。
また、外苑はスポーツ施設と聖徳記念絵画館。
まさに、明治は日本創設のプロジェクト時代だったと思う。
明治神宮の植林には全国から献木があり、造園作業には、全国の青年団が参加したという。

これを読んで、東日本大震災の鎮魂のあり方についても思いを馳せた。
記念碑と森が不可欠であろう。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2013.3-)』 2013/3/17 毎日新聞
所 在
  県立 市立175イ

【書籍】 ジョージ・ダイソン 『チューリングの大聖堂』 早川書房 2013.2


副題:コンピュータの創造とデジタル世界の到来
著者は、物理学者フリー・ダイソンの息子。
実に大著である(げんなり)。まずは、写真を眺めることをお薦めする。

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『ノンフィクションはこれを読め! 2013』 11.サイエンス 第94番
■ 所 在
  市立548ダ

【書籍】 能登路雅子 『ディズニーランドという聖地』 岩波新書 1990.7


ディズニーランドのテーマパークごとの解説あり。
p.12 ウォルト・ディズニー 講談社 伝記を翻訳
p.32 ディズニーの本職は映画のプロデューサー
p.33,34 ディズニーは完璧主義。演劇の偶然性は避けたい。機械仕掛けやロボットは完璧な演技と正確な反復性に対する傾斜を示す。
p.40 ノスタルジアを演出するため、強化遠近法を使っている。(手前の縮尺より奥がさらに小さく。)

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『使える新書 21世紀の論点編』 第1章(1) 2004.11
  『使える新書 新書コレクション500』 3-15 第360番 2003.12
■ 所 在
  県立 7FS689.3 市立 大学旧

【書籍】 山内一也 『ウイルスと地球生命』 岩波科学ライブラリー 2012.4


なかなかエクサイティングな世界。

p.v 2003年ヒトゲノムの成果:人間の遺伝子情報の約半分はウイルス関連(9%人内在性レトロウイルス 34%レトロトランスポゾン 3%DNAトランスポゾン トランスポゾンとは、生物間を自由に移動できる、「動く遺伝子」)
同 霊長類が誕生したとき、レトロトランスポゾンの爆発的増加があった
p.vi 海に含まれるウイルスの炭素の総量はシロナガスクジラ7500万頭分の炭素量に匹敵
p.26-27 ウイルスは核酸(RNA DNA)がカプシドというタンパク質の外殻に包まれているだけで、細胞は存在しない。ウイルスは、生物の細胞内で核酸の複製とタンパク質の合成が行われ、集められてウイルス粒子を形成する。
p.28 ミミウイルス:細菌とウイルスの中間? 細菌に似ている(mimic)
p.30 生物界は真核生物、古細菌、真正細菌の3つに分類。(古細菌:メタン菌、高度好塩細菌、好熱細菌)
p.61,62 レトロウイルスの多くはウイルスDNAは体細胞の核内に入り込むが、生殖細胞(精子と卵子)の核内にハイルウイルスもいる。後者を内在性レトロウイルスといい、宿主のゲノムの一部となって子孫に受け継がれれる。
p.73 北米のウミウシは、光合成遺伝子を持っており、光と二酸化炭素だけで最長9ケ月(ウミウシの寿命に相当)生きていた。ウミウシは孵化すると緑藻を食べ、葉緑体が表皮の下に送られる。この葉緑体と光合成遺伝子(内在性レトロウイルス)で光合成が起きている。この事例は、植物の遺伝子が動物に水平移動していることを示している。
p.82 20世紀終わり頃からウイルスを用いてガン細胞を破壊する試みが盛んになってきた。
p.95 藻類の一部はウイルスの感染により死滅・分解している。ウイルスにより分解されるプランクトンは、炭素量換算で年間1500億トン、そこから700億トンの可溶性有機炭素と500億トンの粒子状有機炭素が海水中に放出。粒子状は紫外線や生物活動により分解されて、可溶性となり、一部は大気中に放出される。
p.93 海洋は約38.5兆トンの炭素の貯蔵能力がある。炭素重量に換算して、900億トンの二酸化炭素が海から放出され、海は930億トンを吸収する。森林破壊(20)か化石燃料の消費(50億トン)が放出されるが、海洋へは差し引き30億トンなので、結局、大気中では、年間40億トンの二酸化炭素が増加している。
p.96 雲凝結核の形成には大気中の硫化メチルが関わっており、海から放出されるのは30%を占める。植物プランクトンがウイルスで死滅すると硫化メチルが発生する。

参考文献
山内一也 『エマージングウイルスの世紀』 1997 県立 9F 市立
川喜田愛郎 『生物と無生物の間』 岩波新書 1956 県立 9F 大学旧
山内一也 異種移植 1999 県立 9F 市立

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『今月読む本』 2012.5(その1)
■ 所 在
  県立 市立210.5マ 大学文庫210.5Ma85

【書籍】木村幹 『韓国現代史 大統領たちの栄光と蹉跌』 中公新書 2008.8


これを見ると、まず、なぜ、韓国は大統領制なのか?日本はなぜ違うのか?
軍事クーデターが起きている。
金大中拉致事件は、韓国中央情報部が実行したと見られる。
金大中には、死刑判決が出ているが、偽証によるもの。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『韓国、韓国人』
■ 所在
  県立 7FS221.0キ 市立221キ 大学旧

【書籍】 布施哲治 『なぜ、めい王星は惑星じゃないの?』 くもん出版 2007.12


あの当時、新聞を騒がしていたが、今ひとつよくわからなかった。
これはわかりやすい。
要は、冥王星は、他の惑星と軌道が異なる(形がより、大きな楕円形で、しかも、他とは軸が斜行している。)その上、冥王星とほぼ同じ大きさの外縁天体が発見されたなど。
☆最終的には、成因論にまで行かないと決着つかないな。

p.9 高さが100kmより上が宇宙(国際航空連盟の決定)
p.18 2006.8の国際天文学連合で「太陽系の惑星の定義」が決定され、冥王星は「準惑星」という新たなグループに。(エリス、セレスとともに)
p.80- 惑星の定義(3番目)軌道の周辺から、ほかの天体をなくしている:十分に重い天体は万有引力が強く、まわりの天体を引き寄せるため、その天体は、合体するか、遠くへ飛ばされてしまう。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『中学生のための魔法の本棚 』 5.科学・生物学・数学 第13番 中島克治 2011.7
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/12/23 読売新聞(ライブラリー:テーマ 星)
所 在
  県立 7F児・理科J44フ 市立J445フ

2013年4月5日金曜日

【書籍】 豊崎由美 『14歳の世渡り術 勝てる読書』 河出書房新社 2009.1


書評家 豊崎由美の中2おすすめ本
図書リスト

■ 所 在   ★☆☆☆
  県立 6FY91トヨ 市立(ヤングアダルト)J019ト 大学019.5To95

【書籍】 J.D.サリンジャー 『ライ麦畑でつかまえて』 白水Uブックス 1984.5


わからない。主人公に感情移入ができない。

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『光村図書推薦100冊』 第69番 2009
  『小説(外国)サ行、タ行(中学高校)』
  『10代の本棚』 3.石井睦美 7.佐藤多佳子 2011.11
  『齋藤孝のおすすめブック』 7.文学・小説ほか  2003.9
  『敬和学園大学100冊の本』 第95番 2012
  『読みなおす一冊』 第47番 1994.8
  『千夜千冊虎の巻』 8.ゲリラと大衆 第569番 2007.6
■ 所 在
  県立(英文・注付きも) 6FY91サリ 市立

【書籍】 アガサ・クリスティ 『そして誰もいなくなった』 新水社 2000.9


訳者は、福田逸。1977年2月の劇団「昴」の上演用に訳出したものに、手をいれたもの。
なかなかドラマチック、スリリングだと思う。劇や映画で見たい。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『光村図書推薦100冊』 第35番 2009
  『三省堂(中学生)100冊の本』 第15番
  『10代の本棚』 11.はやみねかおる 2011.11
  『小説(外国)ア行、カ行(中学高校)』
■ 所 在
  県立 6FY91クリ1 7F外国文学932ク 市立(アガサ文庫)933ク

2013年4月4日木曜日

【書籍】 佐藤大介 『オーディション社会 韓国』 新潮新書 2011.6


筆者は、共同通信記者として、韓国延世大学に留学し、ソウル特派員だった。
韓国の競争社会を具体的に描いている。
芸能界のオーディション、進学校への入学、留学、非正規社員、高齢者の自殺(経済的理由)など、どれも韓国のみならず、現在の日本、あるいは、ちょっと前の日本で普遍的だった事象だ。
本書では触れていないが、人口動向がどうなっているのか。競争は人口圧と関係があると思う。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『韓国、韓国人』
 (その他) ■ 所在
  県立 市立302サ

【書籍】 猪瀬直樹 『ピカレスク 太宰治伝』 小学館 2000.11


あとがきで、「死のうとする太宰治ではなく、生きようとする太宰治を描きたかった」とある。
これは、極めて面白い本である。太宰治の人間性に焦点を当ててもいるが、同時に、当時の文壇の状況(文士の生態というべきか)もよくわかる。
でもまあ、井伏鱒二も太宰治も、他人の日記とか、他人の資料を元に、小説を書いている。
これは、ある意味で創作(?)の秘密(機微?)みたいなものだと思う。
石田衣良の約束を読んだ時に強く感じたことだが、フィクション上の事実・事態に依存しすぎる小説にはかえって違和感を覚えてしまうのである。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『怖い本と楽しい本』 2000年(この3冊) 4.大岡玲
  『『鹿島茂の書評大全 和物篇』 1.人物を深く知る 伝記
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/12/23 毎日新聞(この3冊 近代日本のスキャンダル)
■ 所在
  県立 8F郷土A910.2タ 市立 大学太宰913.6D49

【書籍】 田端健人 『学校を災害が襲うとき 教師たちの3.11』 春秋社 2012.10


小学校や中学校の先生方へのインタビュー等を元に構成したもの。非常に貴重な記録となっている。
ただ、ちょっと、気になるのが、情報が非常に少ない中、避難という判断について、マキャヴェリから引用している点である。結果論として、正しい判断だったと思うが、仮に、津波の高さが半分だったら、過剰反応として、後で、父兄からさんざん文句が出よう。ある場面では、過剰反応した者が生き残り、ある場面では冷静な反応をした者が生き残るのではないか。
また、気象庁の津波発表が当初低い値で出されたことは、避難しない理由として、結構、影響があったのではないかと思う。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『みすず2012年読者アンケート』 2013年1・2月 65.西平直
所在
  県立 8F372.1タ 市立372タ

2013年4月3日水曜日

【書籍】 山本紀夫 『梅棹忠夫 「知の探検家」の思想と生涯』 中公新書 2012.11


梅棹忠夫と聞くと、「知的生産の技術」を思い出す。これは、高校の国語の教科書に載っていたもので、後に、本を購入した。中でも、京大型カード(B6版)の利用には感銘を受けたものだ。大学の友人と一緒に、B6サイズのカードを作ってもらったことがある。もっとも、ほとんど利用しなかった。

本書は、「最後の弟子」による「生涯探検家」たる師匠の生涯を記したものである。
われわれも、現代史の目撃者であり、探検家でもあると思う。

p.20 三高時代、発見の手帳をつけだした。ダ・ヴィンチを主人公とした小説「神々の復活」がきっかけ。
p.22 発見の手帳には、ちゃんとした文章でかく。たゆまずつづけたことで、観察を正確にし、思考を精密にするうえで、非常によい訓練であった。
p.95 梅棹サロン:自宅を毎週金曜日の夜開放し、自由に語り合う私的な集まり
p.116 スケッチ:写真では細部の構造がわからない。目で見て、構造を確かめて、図に書くのだから、よくわかる。
p.134 季刊人類学:新人が自由に発表できるような新しいタイプの学術雑誌。
p.146- 現地で学べば、語学は1か月でいちおうはものになる。一日300語覚える。
p.149 言語の習得は、民族学的調査をおこなつための道具であり、先進文化を導入するためのとりいれ口ではない。
p.158 パソコン上でこねざ法を愛用している。思いつくまま内容を書き連ね、切ったり貼ったりして文章を書く。
p.174 博士号は研究者にとっての運転免許である。
p.176 1年間に1000枚は書け。
p.195 著作集は、関連ある著作物を編集して、かきおろし部分をくわえて、一冊のまとまりのある本にしようとした。
p.204 最後の著書は「山をたのしむ」

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2013.1-)』 2013/2/4 朝日新聞 1/13 読売新聞
所在
  県立 7FS289.1ウ 市立(移動車) 大学文庫080.C64.2194

【雑誌】 『日経サイエンス』 日経サイエンス社 2013.1


特集 ヒッグスの先へ
クォークの中の素粒子
余剰次元を探る 

所 在    ★☆☆☆☆
  7F雑誌コーナー

2013年4月2日火曜日

【書籍】 石田衣良 『約束』 角川書店 2004.7


泣けてくる話の短編集。うまいなと思う。
その一方で、妙な違和感を感じている。
主人公は、友だちが目の前で殺されたり、不具の息子を持つ良心、病気の息子を持つ良心、夫に先立たれた妻など。
すでに、フィクションの中でのそうした事態(事実)に圧倒されてしまっている。
ある意味で、フィクション上に事実に寄りかかりすぎているような気がするのである。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『発見!角川文庫2010 』 泣く 第26番
  『中学生のための魔法の本棚 』 第62番 中島克治 2011.7
所 在
  県立 7F日本文学イシ 市立913.6イシ

2013年4月1日月曜日

【書籍】 坂口安吾 『吹雪物語』(坂口安吾全集2) 筑摩書房 1999.4


昭和13年7月刊行。林芙美子は「新潟に来てこの小説を思い出した。新潟の町の姿がよく出ている。」と評している。
今から76年前である。

正直言って、この小説はあまり読む気にならないのだが、ちょっと事情があって読むはめになった。
新字旧かなで書かれている。

小説にのめり込めないせいか、小説の中の昭和という時間にタイムスリップするのではなく、昭和という過去の時間が現在に接続されているような不思議な感じがした。

所在    ★☆☆☆☆
  県立 市立(全集)918.6サ2 大学旧(ちくま文庫)

【書籍】 村山斉 『宇宙になぜ我々が存在するのか 最新素粒子論入門』 ブルーバックス 2013.1


わかりやすくてよろしい。
p.77 カムランド(神岡鉱山)では、2002年から2008年まで日本の原子力発電所から生まれた人工的なニュートリノのデータを取り続け、ニュートリノ振動がわかった。
p.78 地球の中にあるウランやヘリウムが崩壊し、ニュートリノをつくっていた。宇宙に放出される熱量のうち、太陽と地球内部の発生熱が半々であることがわかった。natureに載った。
p.112 角砂糖くらいの空間に10の50乗個のヒッグス粒子が詰まっていると考えられる。
p.137 宇宙が冷却し、ヒッグス粒子が凍りついたせいで、弱い力(ウィークボソン)が動きを邪魔され、遠くまで伝わることができなくなった。そのため、電磁気力と弱い力が区別できるようになった。
p.149 素粒子の周りにヒッグス粒子がまとわりついて動きにくなっていると、全体としてエネルギーが大きくなり、そのエネルギーに重力が働くので、慣性質量と同じように重力も働いている。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2013.1-)』 2013/2/24  広告
所在
  県立 市立429ム

【書籍】 米原万里 『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』 角川書店 2001.7


大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
チェコのソビエト学校で出会った3人の級友を30年後訪ね歩く。級友はチェコ人でもロシア人でもない。中欧・東欧の共産党幹部の子弟である。筆者もしかり。
30年経って、変わったもの、変わらないもの、だな。
筆者の共産主義に対する思いも、かいま見えるし、何より、中欧・東欧がより身近に感じられる。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『マンガで鍛える読書力』 第3章第2節(4) 本山勝寛 2009.7
  『発見!角川文庫2012 』 驚く 第74番
所 在
  県立 7FBヨネ

【書籍】 梨木香歩 『エストニア紀行』 新潮社 2012.9


副題:森の苔・庭の木漏れ日・海の葦

写真があまりないのが残念だが、エストニアは、スウェーデンの時代、ソ連の時代を経ている。
いわゆる、紀行文で軽いノリだが、エストニアはヨーロッパだなと思う。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2012年総括)』 毎日新聞 30.湯川豊
  『新聞書評(2012.9-12)』 2012/10/21 毎日新聞
所 在
  県立 7F915.6ナ 市立915.6ナ