2020年11月6日金曜日

【書籍】 落合淳思 『漢字の構造』 中公選書 2020.7

 


副題:古代中国の社会と文化

■ 書籍情報入手先  『新聞書評(2020.9-)』(日経新聞)2020.9.5 

■ 所 在       県立 市立821オ


近現代の字源研究(戦後日本)

・加藤常賢 漢字の起源 字音と字源との関係づけが強引・無根拠

・藤堂明保 漢字語源辞典、学研 漢和大字典 200あまりのイメージ共有という非科学的手法

・白川静 字統2004年新訂版 呪術的要素を重視しすぎ

3人の問題点は拙著「漢字の成り立ち」

・新漢語林 第2版 鎌田 字源解説は藤堂の影響あり、強引な解釈。

著者は漢字の推定継承関係を矢印でつなぎ二次元の表として構成。

利 穀物の収穫から

年 穀物の収穫に関連する

農 ふたつの木と農具の象形

協 農業関連。2つの工作用農具と2つの犬

口 器物の用法も

品 器物を多数並べた

口 鎌田等は口頭で祝詞を唱えること、白川は人が掲げた祭器

多 祭祀犠牲から切り取った肉を並べた形

血 皿と血液を表す小点

真 人を犠牲にする儀礼(煮て殺す鼎)

印 捉えた人を跪かせる。捕虜を押さえつける。

民 奴隷の逃亡防止のために目を潰す様子。


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