2010年9月29日水曜日

【書籍】 佐藤優 『テロリズムの罠 右巻 忍び寄るファシズムの魅力』 角川oneテーマ21 2009.2

この本も、左巻に続き、はじめにとあとがきしか読んでいない。

新自由主義社会→資本主義社会→経済的格差(恐慌)→国家内部の統制の立て直し→外部へ敵をつくる→ファシズム

こんなスキームかと思う。肝は、外部に敵を作るファシズムが国家内部の混乱、矛盾を一見、解消してしまうことにあるのだろう。佐藤氏は、新自由主義社会では、個人がアトム化するとしたが、そのことが、やがて、社会不安を招き、国家を意識するファシズムに導かれるとは、実に皮肉である。
やはり、セイフティネットなり、社会的バッファーが重要かと思う。

■ 所在   ★★☆☆☆
  県立 7FS304サ

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