2013年10月10日木曜日

【書籍】 筒井清忠 『帝都復興の時代 関東大震災以後』 中央公論新社 2011.11


各章が必ずしも有機的に連携しているようには感じられない。
ただ、従来とは違った切り口であり、それなりに、ほ~という感じ。
後藤新平は失敗もあるし、強引な面もある。震災は天槌論という評価が流布していていた。これは産業文明への反省と自然回帰を生む。
そして、享楽化、頽廃化が言われ、それへの反発も見られ、昭和へのうねりとなった。
当時の小説にもその影響が見られる。(夢野久作、谷崎潤一郎、江戸川乱歩)
■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『みすず2012年読者アンケート』 46.早川尚男 物理学
  『分厚い本と熱い本』 2011年 (書評者が選ぶ'11「この3冊」)  2.五百旗頭真
  『新聞書評(2013.3-)』 2013/3/17 日経
■ 所 在
  県立 市立210.6ツ

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