副題:隠された地下網の秘密
森鴎外が1909年(明治42)に「東京方眼図」を公刊しているが、実はこの地図が江戸幕府、明治政府が秘匿している東京都の地下構築物(地下道、水道、砲台など)を暗に示したものという。
江戸はオランダ式築城術に基づいており、地下に水道、要所に砲台等がおかれ、それを明治政府が引き継ぎ、水道は地下鉄や秘密の地下道に利用されているという。地名・町名もオランダの地図上の暗号に符合するという。(地名・町名はちょっとできすぎか。)
まあ、確かに、ヨーロッパやアメリカの都市は地下に水道とかが張り巡らされているのは周知。
問題は、著者のいうとおりとして、何故、森鴎外が暗号めいた地図として公刊したのか。
表現の自由と解釈しているようだが、軍事関係なので、これが諸外国に明らかにされれば国防上問題があることはわかっているはず。
どうも腑に落ちない。それに本書で見る限り、すべての地下構築物は筆者の想像とあやしい伝聞のようだ。
都市の埋もれた(秘密の)地下構築物の話としては、結構ありうると思っているので残念。
私も学生の頃、秘密の入り口から地下道探検を行ったことがある。(東京ではない。やはり道路沿い。)
(著作)『帝都東京・隠された地下網の秘密』1,2 県立 9F、帝都東京・地下の謎86 『写真と地図で読む!帝都東京・地下の謎』 2004 8F518.8ア 市立)
(著作 『新説東京地下要塞』 2006.、大東京の地下鉄道99の謎、 大東京の地下400年99の謎)
■ 書籍情報入手先 ★★☆☆☆
『今月読む本』 2011.11(その1)
■ 所 在
県立
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