2014年6月9日月曜日

【書籍】 島田裕巳 『0葬』 集英社 2014.1


副題:あっさり死ぬ
☆家族には、散骨してくれと言ってあるが、勝手にはできないので、却って大変だといつも言われている。
0葬はいいな。

p.171 特定非営利法人「葬送の自由をすすめる会」の会長であるが、この会は自然葬をはじめて実施した団体。
p.172 厚生省の見解も法務省の見解も、自然葬は法律で禁止していない。
p.176 高木仁三郎氏は、遺言に基づき国有林に自然葬されたが、林野庁も問題視しなかった。
p.178 遺骨の処理は火葬場に任せ、引き取らない。これが0葬。火葬場によっては、申し出があれば遺骨を引き取らなくても構わないところがある。西日本では、部分収骨があたりまえで、残りが処分されても、その行方についても関心をもたない。
p.186 伊藤栄樹 「人は死ねばゴミになる」 盲腸癌との闘病生活。死後出版。
p.192 自然葬や0葬なら、遺骨は残らず墓を建てる必要がない。これは、「あっさり死ぬ」運動。
p.194 寺の檀家になる必要はない。僧侶を葬儀に呼ぶ必要もない。
p.198 会の機関誌「そうそう」で、遺骨の引取を必要としない火葬場の情報を掲載している。
p.202 土葬の時代には、土葬された遺体はたんなる抜け殻として考えれていた。しかし、火葬が広まったことで、遺骨があたかも信仰の対象であるかのような扱いを受けることとなった。新しい傾向なのである。

(著書)葬式は、要らない プア充 島田裕巳の日本仏教史、『なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか』
■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2014.3-)』 2014.3.16 朝日
■ 所在
  県立 7FK385.6シ 市立385シ

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