2022年2月24日木曜日

【書籍】 太田和博ほか編 『総合研究 日本のタクシー産業』 現状と変革に向けての分析 慶應義塾大学出版会 2017.7

 (所在)県立 公立685.5O81

p.1 1990年代からタクシーにも規制緩和、競争導入の潮流が押し寄せ、幅運賃の導入や参入規制の緩和などが行われた。大きな節目は、需給調整規制を撤廃した2000年道路運送法が2002年に施行されたことである。

p.2 結果として、大都市部を中心に供給過剰による弊害が無視できなくなった。2009年のタクシー適正化活性化特別措置法および2013年の同法の改正は規制緩和の弊害を除去するためのものである。しかし、それもうもく機能しているとは言えない。2000年以降のタクシー政策の変遷は本書の主要分析対象であり、各章での多面的な分析によって、監督機関による意思決定さえもが迷走していることが明らかにされる。

p.3 東京では2002年の需給調整規制撤廃の結果として供給が過剰となり、それが2007年の運賃引上げにつながっている。

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