2022年12月30日金曜日

【書籍】 池上彰 佐藤優 『希望の資本論』 私たちは資本主義の限界にどう向き合うか 朝日新聞出版 2015.3

 (所在)県立 8F331.6イ 市立331イ

p.15(佐藤) 内部留保は企業が投資をして資本を増やしていくために必要なお金であって、賃金はその前の段階で決まってしまっているわけです。
p.17(佐藤) 個々の資本に任せておくと、次世代の労働力の再生産(家族を養う)の要素や、技術革新に対応した知識を身につけるための自己教育の要素も無視して、自分の労働力の再生産(1ヶ月働いて、また1ヶ月働く)という要素を満たすだけのギリギリのところまで賃金が下がってしまう。そうなるとシステムとしての資本主義の再生産ができなくなるという、このあたりが『資本論』の面白いところじゃないかと、私は思っているんですよ。

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