2026年9月2日水曜日

【書籍】 竹内康二 『めんどくさがりの自分を予定通りに動かす科学的方法』 ワニブックス 2023.6

 (所在)市立140タ

・死人テストで行動を確認(死人ができないことでしている行動は何か)
⇒行動を記録(頻度、持続時間、強度、潜時(刺激から行動するまでの時間)、2週間
・産物記録(製品の数、誤字脱字の数など)
・インターバル記録(30分ずつで計測など)
・瞬間タイムサンプリング(20分ごとで記録など)
即時結果をちりばめる(とりあえず1問)
集中力は15分(60分の発表なら3回は話を変える)

2026年7月26日日曜日

【書籍】 長谷川眞理子 『ダーウィンは進化をどう考えたのか』 ちくまプリマー新書 2026.5

 (所在)6FY246ハ 市立J467ハ

p.119 ダーウィンの時代は、進化 evolutionという言葉より、転成 transmutation が一般的。進化という言葉が広まったのは、どうもハーバード・スペンサーの著作の影響のようです。スペンサーの考えは、下等な存在から高等な存在へと登っていくという進歩思想。生物学上の進化には、下等から高等へという道筋はないが、進歩という言葉を使うといまだに進歩的な価値観の意味合いがどうしてもつきまとってしますように思います。

p.120 ダーウィンは、生物には下等も高等もなく、時間とともに分岐していくことが、転成と考えていた。そのメカニズムとして、自然淘汰の理論を考えた。
それに対して、下から上への発展・進歩という価値観を含んだ進歩思想としての進化論というものが、生物学とは別の流れとして、19世紀以前からずっと存在し続けている。これらを厳密に区別するように考えてほしい。

p.195 私はつねに進化と進歩を混同してはならないと言い続けてけた。しかし、それをいくら言い続けても、社会におけるこの混同はなくなりません。人間には、何か、時間が経てば物事はよくなると思う進歩思想、またはそれに対する願いやあれこれが染みついているのだと思う。
今回、本書を執筆するにあたって私が気付いたのは、ダーウィンの熱烈な支持者としてふるまったハックスレーを始めとする当時の学者の多くも、実は、進化の理論を、社会を変えて進歩させることを正当化する科学理論とみなして支持していたのではないか、ということ。
 本当に混同していたのではなく、純粋に科学の理論として理解していたのだとしても、進化の理論を利用すれば、自分たちの進歩主義を広めるのに役立つと、無意識に思ったのではないか?

p.206-210
 優生思想と社会進化論
 最近、ある有名な高齢の文化人類学者と話をしたのだが、この人は、進化というと社会進化論と思っており、「進化の考えをとれば必ずや人種差別に至る」と言っていた。こういう誤解は、70代以上の人文社会系初学の学者の間には蔓延しているように思います。
 優生主義は、遺伝学が少し進んできたことを背景に、20世紀初頭にはずいぶんと流行った。統計学の元祖の1人であるフィッシャーは、一時期、優生学会の会長であった。
 また、心理学の計測の始まりは、ダーウィンのいとこであったゴールドンとされているが、彼は優生思想の持ち主。

【書籍】 佐藤信之 『日本のバス問題 高度成長期の隆盛から経営破綻、再生の時代へ』 中公新書 2025.9

 (所在)7FS685.5サ 大学2874

全国で運転士不足により、バス路線の廃止や減便が拡大。
2024年問題:時間外労働2019年から年720時間だが、自動車の運転士については5年間猶予があり、2024年4月に960時間以内となった。
このことにより、需要減で経営悪化に加え、バス運転士を増員しなければならなくなった。

(感想)
トラックの運転士の2024年問題はしばらく前に報道されていたが、当然、バスの運転士も同じ。もはや、民間だけでやれる限界に来ていると思う。今でも弘南バスには市町村で補助金を出しているが、このまま補助金を出すか、公設民営とするか、考えていくことになると思う。

【書籍】 加藤喜之 『福音派 終末論に引き裂かれるアメリカ社会』 中公新書 2025.9

 (所在)県立 7FS312.5カ 市立312カ 大学2873 公立新書

2022年の調査では、米国の20%は福音派で、そのうち世界は終わりつつあると信じているのは、6割を超えるという。また、米国全体でも4割が同様に信じている。

福音派の終末論は、イエスの復興と再臨による最後の審判。福音派は再臨が近いと信じ、自らを神に立つ善の力とみなすことで、世俗化と道徳的退廃という悪に立ち向かう。

福音派にとっての「悪」は、サタンや悪魔などの実体を伴った悪を指す。彼らにとって終末に向かう世界での戦いとは、社会の具体的な問題との対峙であると同時に、その背後にある超自然的な悪との霊的な戦いでもある。

Qアノンの陰謀論の信奉者には福音派の白人が多い。
福音派はトランプを支持。

2026年7月23日木曜日

【書籍】 河村真木子 『人生とお金の本質』 自由にあきらめずに生きる 外資系金融ママがわが子へ伝えたい ディスカヴァー・トゥエンティワン 2026.1

 (所在)7FK591カ 市立591カ

◯お金の使い方
1.枠を決める 月いくら
2.欲しいか・必要か
3.投資か・消費か
◯モノを買う行為から卒業する
1.1つ買ったら1つ捨てる
2.リセールバリューの低いモノは買わない
3.飽きたモノを売る
4.どうしても必要なモノは「作り手の夢」ごと買う
5.サブスクも活用する 車を所有しない。家電・服・靴・バッグ
◯富裕層が大事にしていること
1.経験への投資 週末海外旅行、富裕層ごっこ、
◯資本家になる
1.株主になる、不動産オーナーになる
毎朝 ブルームバーグ、ウォールストリートジャーナル、ロイター。日経新聞 キーワードが出てきたら、調べて解説できるレベルにして自分のものにしておく。 ロイターでだけでもいい。難しければ日経新聞だけでも

2026年7月14日火曜日

【書籍】 森田玲 『神輿と祭の民俗学』 人々の祈りとカミの道行き 平凡社 2026.6

 (所在)市立386モ
著者は、関西学院大学大学院社会学研究科博士課程後期課程在学中。

p.18 カミをヒトがマツル行為が、マツリである。マツリでは、カミに供物が献じられ、歌舞音曲が奉納される。
p.54 よく目にする神幸祭は、カミが神社と御旅所とを往復するものであるが、歴史的・地域的に俯瞰すれば、神社と御旅所の往復とは異なる形態の神幸祭も存在する。本稿では、ミアレ型、ハラエ型、オイデ型の3類型に大別する。
ミアレ型:海や山などカミが生まれた原初のミアレ(み生れ)の地から、カミを里に迎えて、カミやヒトの霊力(ケ)の活性と更新を目的とする。
ハラエ型:不浄のケガレ(穢れ)の性質を帯びた厄災神を、人々の生活圏外へと払い遣ることを目的とする。
オイデ型:神社に常在するカミが、本社と御旅所とを往復し、人々との交流を通して、カミとヒトの双方の霊力の活性と更新を目的とする。
p.310 江戸時代は、神事の神輿行列に神賑の山車行列が付随していたが、明治中期以降、両者は独立した行列となり、かつて山車行列が担っていた神賑の枠組みを町神輿が受け継ぐ形で取って代わった。

(感想)
青森のねぶたをどう捉えるか?少なくとも、神輿はないと思う。また、筆者の3類型でいうと、ハラエ型かなとも思うが、微妙に異なるのではないか。ねぶたが山車の変形なのかというとそれもどうか。
いろいろと考えると、ねぶたは、筆者の「神輿と祭」の枠に収まらないものをもっていると思う。祭りの参加者は、人形ねぶたであれ、扇ねぶたであれ、どのような存在と意識しているのか。テーマからは、荒ぶる魂を表現しているのだと思う。
この辺は江戸時代どうだったか文献に当たる必要があるが。

【書籍】 溝口睦子 『アマテラスの誕生 古代王権の源流を探る』 岩波新書 2009.1

(所在)県立 7FS164.1ミ 市立 大学書庫1171 公立

(概要)
日本書紀・古事記などの神話の研究から、弥生時代から4世紀まではイザナミ・イザナギ系の神話が流入しており、これは、中国・東南アジア由来。5世紀の大和統一政権時には、北方ユーラシア由来の天孫降臨神話が朝鮮半島経由でもたらされた。

(感想)
神話は部族の始祖を明らかにするものであることから、部族が外来系であることを示すものと思われる。ケルトのところでも触れたが、技術をもった少数が日本に移住し、支配階級となったのであろう。イギリスのケルト語系言語の例を考えると、日本語にも影響を与えているのだろうが、在来和語との関係はわかっているのだろうか?

2026年7月1日水曜日

【書籍】 小泉悠 『現代戦争論 ロシア・ウクライナから考える世界の行方』 ちくま新書 2026.2

 (所在) 大学1900

p.12-13
次の視点について、軍事面から分析(自己認識としては、「職業的軍事オタク」
・犠牲の程度
・長引く理由
・ロシアの状況
・ロシアの立ち位置の変化
・日本の向き合い方
方法論:公開情報分析(OSINT)・画像情報分析(IMINT)など。
(コメント)
おやっと思った。
普通はウクライナの歴史とか、プーチンの国家観・歴史観あたりから入るような気がするが、いきなり犠牲の程度から入るとは。
おそらくファクトから入ろうとしているのだろう。

p.16-17
ロシアの侵略の理由にはついては、前著『ウクライナ戦争』で概ね検討。結論としては、ウクライナの政治的・軍事的支配を目論んだもの。つまり、属国化。
その戦略目的(成果)としては、非ナチス化、非軍事化、中立化の3点をあげている。

(コメント)
なぜ、ウクライナを属国化しようとしているのか、今ひとつピンとこない。

【書籍】 佐藤敦規 『地味なお金の増やし方』 リスクゼロでかしこく得する クロスメディア・パブリッシング 2022.3

 (所在)青森 市立591サ

副業
1.ウェブライティング
ライターステーション writer-station.com
ココナラ coconala.com
クラウドワークス crowdworks.jp
Webライターズバンク webwritersbank.com 経験者向け
2.セミナー講師
ストアカ www.street-academy.com
ココナラ
3.自治体の仕事 東京在住で地方の仕事
4.動画編集の仕事
勧めないもの
・プログラミング、ウェブデザイン
・ネットワークビジネス
・情報商材
20万円を超えると確定申告
家屋解体補助金

【書籍】 厚切りジェイソン 『ジェイソン流お金の稼ぎ方』 ぴあ 2023.11

 (所在)8F159.4ア 市立159ア

p.115 ポッドキャスト Marketplace
Yahooニュース「経済」「株式」
p.122 特別なスキルは2つか3つに
p.136 資格、経験、実績などのエビデンスを数字とともにつくっておく
p.139 成功体験 毎日、クリア
p.152 2つを並行して
GEで仕事しながらコンピュータ・サイエンスの修士号
時間の見える化
p.155 メールはすぐ対応し、アーカイブへ
夜 受信ボックスは0に
→メールのToDoリスト化
期日指定のしごとなどはスヌーズ機能で戻す日と送信日時を指定。アーカイブから受信ボックスへ
p.156 朝起きたら、メールチェック。対応できるものはすぐ返信。
毎日小さな目標

2026年6月18日木曜日

【書籍】 田中和明 『イラスト図解 ファラデーの「錆びない鉄」』  秀和システム新社 2026.4

 (所在) 8F564.0タ 市立564タ

ファラデーが電磁誘導の研究を始めたのは30歳ころ、それ以前は錆びない鉄の研究をしていた。実際ステンレス鋼を作り上げ、英国王立研究所に残されたサンプルは200年後でも錆びていなかった。著者は元新日鉄の技術者。
「ろうそくの科学」は実際には、白金の講義も付け加えられていた。course of six lectures on the chemical history of a candle; to which is added a lecture on platinum.

ファラデーは努力の人という印象だが、実際は、大天才だったのではないかと思う。

2026年5月6日水曜日

【書籍】 三嶋(原)浩子 『無定年の設計図』 “引退しない人生”をデザインする 高橋書店 2026.1

認知症サポーター講座
人気者シニア:聞く力、学び続ける、面白いことに参加
貢献寿命と健康寿命
モザイク型就労 一つの仕事を複数人で分担
一人社長:屋号、職名肩書き
スキマバイト
シニアインフルエンサー

(所在)県立 8F366.2ミ 市立366ミ

2025年10月30日木曜日

【書籍】 上山明博 『仁科芳雄 「原爆を作ろうとした物理学者」がみたもの』 青土社 2025.4

 (所在)県立 市立429ウ

p.91-100
日本における原子爆弾製造研究は、理化学研究所の仁科研究室に始まった。昭和16年から陸軍の委託ではじまり、昭和18年に検討結果を報告書として提出した。熱拡散法によるウラン濃縮は失敗だった。昭和19年にはサイクロトロンの建設計画が提出された。
筆者は、「サイクロトロンは、(略) 原子爆弾の製造に直接つながる実験装置ではないことは研究者なら周知の事実である。(略)(仁科研究室の)計画書の記述は、大サイクロトロンの建設に必要な予算と人材を確保するために、仁科が合理的に考えた口実だった可能性がある。」

私も、サイクロトロンの研究は原子爆弾製造と関係がないはずなので、かねてより、なぜと思っていました。筆者は研究の口実としていますが、それならわからないわけでもないが、では、なぜサイクロトロンの建設及び研究を企てたのか?しかも、敗戦が濃厚だった時期に。本書では、世界で2番目のサイクロトロンと書いてありますので、科学者の功名の焦りとも考えられますが、科学者ならすぐばれる話なので、どうもそんな感じがしない。
むしろ、サイクロトロンによって理論物理の研究で日本が最先端に立ちたいという野心ではなかったかと推察します。
実際、物質を構成する粒子の研究には、サイクロトロン(加速器)で粒子を高速(できる限り光の速度に近づける)にして、別の粒子にぶつけて、出てきた粒子を調べることですので、仁科の方向性は決して間違ってはいないと考えます。
また、理化学研究所の位置づけも気になる。

2025年10月25日土曜日

【書籍】 澤千絵 『「ふるさと回帰」という選択 広がる地方移住』 岩波ブックレット 2025.9

 (所在)大学1112

著者:公益社団法人ふるさと回帰・移住交流推進機構 青森暮らしサポートセンター移住・交流相談員
筆者は青森に居住したことはないが、大学時代にゼミの活動で青森訪問。

p.39 ふるさと回帰のパターン
・嫁(妻)パターン:妻の出身地に移住すること。青森県の場合、ファミリー層の相談はこのパターンが多い。
・孫パターン:地方出身の親を持つ都会に住む人が、親を都会に残したまま親の故郷に移住すること。青森県はこのパターンの相談が多いのも特徴。

2025年10月22日水曜日

【書籍】 小泉悠 『情報分析力』 祥伝社 2024年10月

 (所在) 県立 市立002コ

○断片的な情報の体系化

twitter投稿をシベリア鉄道、戦車、SNSといったキーワードと年月日でタグ付けしておくと、ロシア軍の侵攻状況があるていどわかる。位置情報もタグ付け。

○文献

1.分析対象について母国語の書籍を読む
外務省で言われたのは、ロシアに関する日本語で書かれた本はすべて読め。(日本語で書かれたものは一番速く読めるし頭に入る)
2.情報分析対象を広い構図で捉える
政治・経済・歴史など分析対象の背景を広く理解する
3.分析対象が「今の姿」にどのようにして辿り着いたかを知る
ロシアなら現在から40年前(冷戦終結の少し前)まだ遡る
☆お勧め:論文1本か研究書の1章分を毎日読むことをノルマとする

○コア情報処理装置作りのコツ

1.文献が参照している資料を芋蔓式に読む
2.専門家の論文からデータ解釈の知見を得る
3.体系化する(タグ付けなど)
4.人に聞く(分析方法、オタク的に詳しい分野など)
5.経験値を貯める(足で稼ぐ、定点観測など)
☆コア情報についての先行研究は具体的な情報を得るためでなく、(これは公刊資料を含む生情報として自分で取る)、分析に関する考え方を拝借するために読む
・一般論の後に、具体的な各論を語れるかどうかで情報分析の優劣を分ける。

○情報をまとめる

1.情報をまず図表やグラフにしてみる
2.仮説を立てる(口に出す、文章に書く)
3.ハードウェア おおかな画面のパソコンと大きな追加モニターを机の上におく。(追加モニターには図表全体を置いて、メインのモニターにはワープロを置く。)。書見台を買う
4.文章の「迷宮」から抜け出すコツ
4.1 組み換える(パートの前後を入れ換えるなどして、わかりやすい理論構造を考える)
4.1 時間をおいて見直す
4.3 やり直す 迷宮化した文章からの部分も使いつつ、更地から書き直してみる
5.情報資料としての体裁を整える
・要約をつける。
・キーワードに下線。
・見出しをつけ、それぞれのパートの冒頭だけ読めば各パートの中身が大体わかるようにしておく。
・グラフをつける
・わかりやすい言葉を使う
6.継続的なアウトプットで自分を鍛える
・学会の特集論文とか雑誌の記事は修行だと思って受ける。
・毎週メールマガジンを書く(有料、月曜日)
7.ヘンな専門家を見分ける
8.文学を読む
ソローキン 親衛隊士の日
ドストエフスキー
アニメ エヴァンゲリオン

2025年10月2日木曜日

【書籍】 田中輝美『関係人口の時代 「観光以上、定住未満」で地域とつながる』 中公新書 2025.8

 筆者は、大学卒業後、ローカル新聞社に入社。その後、大学院博士課程を終了し、現在、島根県立大学准教授。

(関連主著)

関係人口をつくる 2017年 事例中心
関係人口の社会学 2021年 博士論文をもとにした学術書

(内容)

p.9 関係人口とは交流人口と定住人口の中間
交流人口:短期的に訪問する
関係人口:継続的に関心を持ち、関与するうよそ者
定住人口:長期的に居住する
ここで、関係人口は、現地を訪問することを意味しないことに留意。
筆者は期間の長短で区分しているようである。

p.201 関係人口が人口減少社会の希望になりうると考えている。

関係人口は、地域間で人材を共有(シェア)していると考えることができる。関係人口と地域の協働で課題が解決し、主体も増える好循環が生まれる可能性を繰り返し述べてきた。

(感想・コメント)

この手のはやりものの研究では、継続的研究が望まれる。事例中心主義の問題点は、中長期にわたる定点観測がなされていない場合があるということだ。筆者は多くの事例をあげているが、これらをすべて10年、20年、30年、50年(さらにはそれ以上)にわたって地域がどう変化してきたのか、時代の証言者になる覚悟が必要だと思う。

筆者は島根県出身で島根県在住らしいので、少なくとも島根県の事例については継続して研究されると思うし、場合によっては、主体的に地元への働きかけも行えるので、この先が楽しみではある。

実際、私が本当に読みたいのは、筆者が主体的にかかわった事例とその定点観測である。

同時に、読者たる我々も筆者の定点観測が必要だということだ。(知識を得るために読書するのだが、気になる著者(研究者)の定点観測もいいと思う。これは筆者が本物かどうか見極めたいということでもある。)


2025年7月18日金曜日

【書籍】 スティーヴン・D・キング 『僕たちはまだ、インフレのことを何も知らない』 デフレしか経験していない人のための物価上昇2000年史 ダイヤモンド社 2024.3

 (所在) 8FN337.9キ 市立337キ

○インフレとはお金の価値が失われていくこと
○インフレ下での資産防衛
・1つの通貨圏に投資しない
・株式はいつもインフレに強いわけではない
・一定量の金を保有
・現金・預金の利益率はマイナス
・実質利回りがマイナスならば、資金を借り入れて不動産を購入し、設けるチャンスがないかじっくり考えること
・ユーロの中心でインフレ発端の政治的混乱の兆しがあれば、北ヨーロッパの債券市場が高利回りの準通貨へと大化けするだろう。

【書籍】 正木郁太郎 『感謝と称賛 人と組織をつなぐ関係性の科学』 東京大学出版会 2024.6

 (所在)県立 市立336マ

職場での感謝と称賛が重要とする研究。バーナードが強調する組織の3要素にコミュニケーションがあるが、感謝と称賛は企業の実務で注目されているポジティブなコミュニケーション。

(感想)つながりはコミュニケーションより広い概念だと思うが、コミュニケーションはつながり(関係性)においてどの程度の役割を果たすのか?

2025年7月17日木曜日

【書籍】 工藤律子 『働くことの小さな革命 ルポ日本の「社会的連帯経済」』 集英社新書 2025.2

 (所在) 県立 7FS335.6ク 市立335ク

p.14 社会的連帯経済(Social and Solidarity Economy)とは、企業間の競争による利潤の追求とそれを基盤とする経済成長よりも、社会的利益のために連帯して、人と(地球)環境を軸にした経済を指す。協同組合やNPO、共済組合、財団、フェアトレード、社会的企業、有機農業、地域通貨のような「補完通貨」の運営などに携わる者が、その担い手だ。

(感想)経済というからには、商品とかサービスのやり取りに重きを置いていると思う。その際に、目的を重要視し、貨幣とか地域通貨を用いてやりとりするということなのだろう。祭りのような連携・つながりはどうなのか?同じ枠組みから見ることは可能なのか。

2025年7月7日月曜日

【書籍】 渡邉雅子 『論理的思考とは何か』 岩波新書 2024.10

 (所在)県立 7FS372ワ 大学2036 公立

理系なので科学的論文の構成法には慣れているが、社会科学でも同様の構成とすることに対し、強い違和感を覚えていたが、論理的展開は文化であることを知り、腑に落ちた。予想される論理展開のパターンでないと、論理的に受け止められないという。フランスの論文では弁証法で書くとのことで、弁証法自身はいい思い出がないが、直線的でない論理構成には腑に落ちるものがある。