Forrest Carter, The Education of Little Tree
作者は、幼少年時代にチェロキーの血を引く祖父のもとで過ごしたという。
この本は本当にいい。
他に3冊の本があるがバイオレンスらしい。
p.34 シェイクスピアやローマ帝国の衰退と滅亡、チェリーやバイロンの詩も読んだ。
p.113 祖父は、樽の中で長年寝かせれば木の匂いと色がウィスキーに移るにすぎず、味は変わらない。大会社が宣伝に言いふらしたに違いないと考えている。
p.172 インディアンは、遊びで釣ったりしない、食べる目的だけに限っている。
p.197 インディアンは平和の合図として掌を相手に向けて上げる。握手は、友達と称する相手がもし袖の中にナイフを隠していた場合、それを振り落とすためのしぐさだ。
p.233 インディアンは、さりげなく、理由づけなどしないでプレゼントする。もらうほうは、もし自分がふさわしくないと思えば受け取らない。自分にその資格があると思ってプレゼントを受け取ったのであれば、贈った人にあらたまって礼を言ったり、他人に吹聴するのは馬鹿げている。
p.248 祖父が言うには、人にただなにかを与えるよりも、そのつくりかたを教えてあげられたらなおいい。与えるばかりでは、依存心を起こし、自分を見失う。
p.300 祖母はインディアンが苦痛をこらえる方法を教えてくれた。からだの心を眠らせ、からだの外へ霊の心とともに抜け出して苦痛をながめる。
p.332 祖母は老いぼれリンガーについて、自分もまだ役に立つと思わせることが大切だ、と言ったのを思い出した。
■ 書籍情報入手先 ★★☆☆☆
『齋藤孝のおすすめブックナビ』 5.神話の世界 2003.9
『光村図書推薦100冊』 第72番 2009
『小説(外国)ア行、カ行(中学高校)』
■ 所 在
県立 6FY91カタ 8F書庫海外 市立
0 件のコメント:
コメントを投稿