国家総動員法は左翼の賛成で成立。左翼もナショナリズムというプリズムを通せば、意外に、国家主義と親和性があるのではないか。ドイツ、ソ連。
太平洋戦争における戦死者数が載っているが、半分以上が餓死したことが記載されていない。
戦争に至る過程での日本人気質の批判となっているが、兵隊に餓死・玉砕を命ずる軍部上部のエリート主義こそ解明していかなければならない。
2・26事件というクーデターの影響は思いのほか重く、軍部独走という戦争への道筋ができる契機だったとも言える。そして、著作を通じて影響を与えた北一輝の思想も検討されるべきか。
■ 書籍情報入手先 ★★★☆☆
『松岡正剛の書棚』 第5巻(3) 中央公論新社 2010.7
■ 所在
県立'09 8F人文科学210.7ハ'09 市立210.7ハ'09
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