2012年9月10日月曜日

月光浴


昼休み、本屋で雑誌の特集に月光浴に関するものが見えた。
「月光浴」で急に思い出されたのが、高1の頃である。
(どうも、最近、青春回顧シリーズになっているが。)

当時、A県O市に住んでいたのだが、夜中に、夜汽車の音(さすがに汽笛ではなかったと思う。)が聞こえると、いてもたってもいられない気分に襲われる。
月明かりの中、家をこっそりと抜け出しては、あてどなく、歩き回った記憶がある。雪明かりの中も多々あった。
同じ部活の上野君と妙に馬が合った。ある時、冬に彼の家に遊びに行くことになって、深夜の雪道を30分以上もかけて行き、庭の雪をかき分けて、彼の部屋に上がり込み、石油ストーブにあたりながら、30分ほどいて(おそらくあまり話をしなかったと思う。)、「帰る」と言って、また歩いた記憶がある。トラックがたまに通る深夜の国道の帰りの道のりが妙に寂しい感じだった。
高2の時には、A県H市に移ったので、その年以来、彼には会っていない。

そうそう、彼とは、人工湖のそばでキャンプしたことがあるが、湖に浮かぶ月の揺れぐらいが美しかった。月のしずく、そのものだった。
そう言えば、正月のご来光を拝みに、地元の山にキャンプしたこともある。新雪をかんじきで踏むのは気持ちがよかった。

今思うと、部活の備品を勝手に持ち出していたわけだ。

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