僕は、幽霊が大変怖い。恐怖体験なぞないのだが、怖いものは怖い。
夏の怪奇番組はぜったいに見ない。
今でも出張で一人でホテルに泊まるときには、電気とテレビをつけっぱなしで思いっきり酔ってから寝る。
だが、そんな僕でも、死人(しにびと)との交流にはそれなりの作法があるのではないかと思っている。
昔、元上司がガンでなくなったのだが、その1週間ほど前、彼の夢を見たのである。また、一緒に仕事をしたいという話だったか、こちらがそう言ったのか定かではない。
その頃はすでに末期で入院していたらしいのだが、全く知らなかった。
彼の死を聞かされて強く思ったのは、あのとき、彼も僕の夢を見ていたのではないか。お互いにそういう会話を交わしたのではなかったか。
結局、彼の葬式には行かなかった。葬式は故人を偲ぶ場としてはふさわしいとは思えなかったのである。
また、高校の同級生がガンでなくなった。入院していると聞かされて、なんとなく悪い予感がしたのだが、あまり長くはなかった。
他の同級生の手前もあるので、葬式には出席したが、やはり、居心地がよくなかった。
夢で会いましょう。
夢で会いましょう。
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