2013年2月5日火曜日

【書籍】 クリス・アンダーソン 『MAKERS 21世紀の産業革命が始まる』 NHK出版 2012.10


時代は製造業。そんなことを感じさせ、実にワクワクさせる本。

Linuxなどオープンソースのことを初めて聞いたときの高揚感を思い出す。
ワタクシ的には10年に一度くらいレベルで inspire されました。
もっとも、本文を読む前に、付録の「21世紀の工房」を見て、ワクワクしないと、そこまで感じないかも知れません。

アンダーソンのすごいのは自分で製造業の会社を起こしていること。
(製造業のロングテールとか謙遜していますが、なかなか大したものです。)

「付録」
1.CAD入門 
推奨2Dデザインソフト Inkscape, Adobe Illustrator
推奨3Dデザインソフト Autodesk 123D,Tinkercad 、ソリッドワークス
推奨3Dプリント・ソリューション プリンタ(MakerBot Replicator、Ultimaker);サービス(Shapeways, Ponoko)
推奨3Dスキャニング・ソリューション ソフト(Autodesk 123D Catch)、ハード(MakerBot 3D Scanner, MeshLab)
推奨レーザーカット・ソリューション 業者(Ponoko) ソフト(Autodesk 123D Make)
2.CNC装置入門
小型工具(ドレメルツール)MyDIYCNC セミプロ用 ShopBot Desktop
3.エレクトロニクス入門
初心者向けキット Adafruitの格安Arduinoキット(部品一式、チュートリアル、コミュニティ)
はんだごて ウェラーWE51はんだ装置
回路計 SparkFunデジタルマルチメーター

■ 書籍情報入手先   ★★★☆☆
  『新聞書評(2012年総括)』 朝日新聞 17.山形浩生
所在
  県立 市立509ア

【書籍】 半藤一利 『日本型リーダーはなぜ失敗するのか』 文春新書 2012.10


日本軍の参謀は現場経験もないのに、企画立案し、その上、現場の責任者に対し指図した。しかも、敗戦の責任は自分でとらない。

p.17- 明治の参謀本部では、あるべき指導者を引き出そうとした。その一部は「旧参謀本部編集」の「日本の戦史」シリーズ(徳間文庫)として刊行されている。
p.31 鴎外全集 第34巻で鴎外が翻訳したクラウゼヴィッツの戦争論(大戦学理、草稿では戦論)で読める。
p.45- 西南戦争での経験が、総大将は疎くても参謀さえしっかりしていれば戦には勝てるという日本型リーダーシップが方向づけられた
p.50- 日本海戦の正史は「極秘明治三十七八年海戦史」として残されていた。
p.63-帝国陸海軍の理想のリーダーは威厳と人徳を持つ人というである。
 ☆ なんだか西郷隆盛みたいだな。
p.86- 陸大では上から言われたことだけをするように教育された。堀栄三氏は、陸大時代、情報参謀の教育は皆無だったとしている(「大本営参謀の情報戦記」文春)
p.146- 2.26事件で銃殺刑を免れた将校5人の証言(「われらが遺言・50年目の2・26事件」文藝春秋 1986.3月号)警視庁占拠の400人以上の兵力のほんとうの狙いは宮城占拠。

p.153- リーダーの条件
最大の仕事は決断にあり
明確な目標を示せー部下との共有
焦点に位置せよー居場所を明らかに(?)
情報は確実に捉えよ
規格された理論にすがるなー成功体験をなぞったり(?)
部下には最大限の任務の遂行を求めよー仕事の方向性と明確な目的を示し、全力を傾けねばならぬか理解させ、納得させて指揮をとる。ついつい部下を小手先で使ってしまいがち

p.255 戦前日本にもあったリーダーたちの独善性と硬直性と不勉強と情報無視が、現在に通じているのではないかと思える。大本営陸海軍部は危機に際して「いま起きては困ることは起きるはずはない。いや、ゼッタイに起きない」と独断的に判断する通弊があった。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2012年総括)』 毎日新聞 28.持田叙子 31.養老孟司
所在
  県立 7FS392.1ハ 市立392ハ

【書籍】 今野浩 『工学部ヒラノ助教授の敗戦 日本のソフトウェアはなぜ敗れたのか』 青土社 2012.12


何気なく手に取ったのだが、内容は筑波大学の情報学類の人事を巡る、学内政争。

東京教育大学が物理・体育がウリだったこともあり、情報学類の人事が物理屋の草刈り場となってしまった。
そのため、国際的に通用するソフトウェア科学の拠点としての情報系学科(国際A級学科)という構想(文部省も含め)が結局は潰えてしまった。
一番大きい原因は、国際A級の人材を確保できなかった(しなかった)ことにある。

実は筑波大学自然学類出身(3期生)なのだが、本書で記述されている「ヘルツ」のあだな位は聞いたことがある。
学者が国内で職場を確保するためには、こうした学内・学外の政争は大なり小なりあるはずで、学者も本当に大変だなと思った次第。
本書は敗者のルサンチマンなのだが、まさに記述されているほぼ同時期に同じキャンパスにいた者として、実に興味深く、なまなましく感じている。

あとがきによると、工学部ヒラノ教授の事件簿でこの原稿の一部を取り上げたところ、青土社の菱沼氏の目にとまり、フルバージョンを書いたとのこと。

■ 所在   ★☆☆☆☆
  市立377コ

【書籍】 根本かおる 『ブータン 「幸福な国」の不都合な真実』 河出書房新社 2012.9


筆者は、国連難民高等弁務官事務所職員として、ネパールでブータン難民の支援活動にも従事。
ブータンはチベット系が宗教や政治を占めている。南部のネパール系住民は追われるかたち(?)でネパールへ難民として逃れている。人口60,70万人に対し、難民が10万人ほどいた。
これが不都合な真実ということらしい。
現場から報告ということで読み応えある。
また、多くの日本企業がブータン難民の支援にあたっている。
本書は、ブータン国の成立という背景から説明しており、大変読みやすい。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
 『新聞書評』 2012/11/18 毎日新聞
■ 所在
  県立 市立316

【書籍】 池上彰 『池上彰の政治の学校』 朝日新書 2012.9


ここがおかしい日本の政治状況:政治家が「票集め」に走り、国民は「幸せの青い鳥」を追い求めている。どちらも未熟だ!

p.27- 小選挙区制の問題点
政党内で新陳代謝が起こりにくいー現職優先
国会議員が小粒にー狭い範囲の利益しか考えない
チルドレン政治の元凶ー政治家ではなく政党の人気で当選してしまう
p.51- 政治家とは 税金の使い道を決める人
p.69- 米国では選挙がまちおこし
p.111- 赤字国債を認める特例公債法案で、衆議院と参議院が対立すると国家危機を招く可能性がある
p.124- 自民党時代、月曜日に事務次官会議を開き、火曜日に閣議が開かれた。
p.147 民主党政権になってから、官僚たちは「指示待ち」の態度をとるようになった。
p.153- 国家公務員の天下りは、民間企業でもうまくできていない「組織を常に若返らせる」という点で見事としか言いようがない。
p.157- 財務省陰謀論は都市伝説と考えてもらっていい。財務省の次に人気があるのは経済産業省。

p.180- アラブの春はネットだけでなくテレビの力
p.196- 橋本人気は政策の内容に支えられているものではない
p.203- 弁護士としての橋本氏は民事訴訟を和解に持って行き、手数料を受け取る仕事が主。この交渉術は、まさに最初に吹っかけておいて、落とし所を自分の都合のよいところに持ってくるもの。彼はその技術を政治の場に応用しているのだと思う。
p.205- ポピュリズム(衆愚政治):政治家が民衆の人気取りに走って、必要な政策を実行しない。民衆もそれを咎められない。これがポピュリズムの基本的な症状。
p.215- 民主党政権が政治主導を推し進めたら、未熟な政治家ばかりでポピュリズムに陥り、結果として混乱している。
p.228- 民主主義を育てるには、早いうちから政治に興味をもつような教育が必要。アメリカの高校では大統領選の「模擬投票」が行われていた。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
 『新聞書評』 2012/12/16 朝日新聞 売れている本
■ 所在
  市立312イ

【書籍】 豊崎由美 『ニッポンの書評』 光文社新書 2011.4


書評は読者のための上質な(知的な)エンターテイメントであり、時代を切り取るアーカイブでもある。

p.45 座右の書 丸谷才一編 ロンドンで本を読む
p.109 書評と感想文の違いは、背景となる知識を踏まえ、星座パターンを作り上げる力があるかどうか
p.171 読書中に、ボールペンで「」で囲んだり、傍線を引く。そこに付箋を貼り、付箋箇所だけを読み直す。
p.210 新聞書評も含め、文化欄のコラムが戦前から大体800字前後。
p.220 ブックレビュアーにとって、内田魯庵は偉大な先達。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
 『日本語力をつける文章読本』 第1部第6番 2012.8
■ 所在
  県立 市立

39度線から34度線へ


緯度の話ではなく、体温の話。先週の出張で上京し、日本橋を歩くのを楽しみにしていたのだが、どうもかなり具合が悪く、予定より早めに家に戻ったのです。

で、体温を計ったら、38.8度。どうりで。
胃も痛かったので、病院に行き、解熱剤と胃腸の薬をもらいました。

翌日、かなり体温が下がった様子でしたが、何気なく、薬をちゃんと服用したのですが、どうも、昼食後に服用したあたりから、また、具合が悪い。
おかしいなと思って、体温を計ったら、38.8度。2度目も34.0度です。

家に帰って、妻に話したら、解熱剤は体温が上がっているときに飲むんだよ、と言われました。
でも、医者も薬剤師も、そんなこと注意しなかった、と言ったら、当たり前だから、言わなかったのでは、とのこと。

よゐこの皆さん、解熱剤は熱があるときだけ服用しましょう!