2013年2月18日月曜日

【書籍】 藤原新也 『東京漂流』 情報センター出版局 1983.1


一言で言うと、「同じ匂いがする」。もう30年前なのに、今でも新しい。

いくつか、拾ってみると、
アフリカへの募金、反核運動など、異論がないがゆえにやるせない、という。こういう「無償の行為」によって「良心」の飢渇に潤いを与え、しかも募金によって「良心の王座」を買い取ることができる。
中流階級の幸福度をもたらすものとして、フランスパン、ブランデー、レギュラーコーヒーが挙げられていた。
フランスパン-反核運動
ブランデー-日本国憲法読書運動
レギュラーコーヒー-ボランティア

「善行主義」は、時として「魔女狩り」を生む。
価値判断の座標を失った人々が選び取れるものがあるとすれば、単純で観念的な方向、つまり、「絶対善」「絶対悪」に対する、盲目的な信仰と排そである。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『現代を読む 100冊のノンフィクション』 第94番 佐高信 1992
  『今のうちに読んでおくべきだと思う本』 第29番 2012.5
■ 所在
  県立 7F日本文学フシ 市立

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