人間の遺伝子は過去1万年の間に多くの選択圧を受けており、農耕の開始による。
p.17 7年前は人口がわずか2000人と推定される。
p.45 1万5000年前から1万年前までの期間は温暖化の傾向が進んだり戻ったりしていた。
p.58 最終氷期の終わりに必死に食料を探し、やがて温暖で湿潤な気候になると、特定の植物種が採取されるようになり、人口が増加した。そしてヤンガードリアス期(ミニ氷河期)が始まると、食料供給が危うくなり、定住型となっていた狩猟採集民は、穀物の栽培に乗り出さざるを得なくなった。
p.108 虫歯は新石器時代に急増。食事での炭水化物の割合が増えたから。
p.117 現代人を襲っているほぼすべての疾患(最近、ウイルス、寄生虫によるものであり、非感染性のものであれ)は、体と農耕の誕生以来作り上げてきた世界とのずれに根ざしている。人口密度が高まり、家畜の数も増し、移動の距離や頻度が高くなった結果にほかならない。
p.156 サルや類人猿の集団の平均個体数の研究から、ヒトのサイズは150人。
訳者は参考図書として、「一万年の進化爆発」(コクランほか 8F自然科学469.2コ 市立469コ)を挙げている。(農耕のポジティブな面)
■ 書籍情報入手先 ★☆☆☆☆
『ノンフィクションはこれを読め!』 9.生物・自然 第112番 成毛眞編著 2012.10
『HONZ 今年の1冊』 2012 No.3
■ 所 在
県立 8F人文科学209ウ 市立209ウ 大学610.4W57
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