副題:バクテリアは敵か?味方か?
☆なかなか興味深いが、図表をもっとつけてくれ。
p.104 EUとカナダは食肉用動物に対する抗生物質の使用を禁止している。アメリカでは、抗生物質の使用がつづいている。
p.182 炭疽菌は、吸い込んだ人がすべて発病するわけではない。人から人への感染はない。生物兵器としてはあまり役に立たないだろう。
p.182 ホワイト・バイオテクノロジーは、環境によい影響を与えながら細菌を産業に取り入れる方法として、最も期待される分野。
p.183-184 シュードモナス属の細菌はポリヒドロキシアルカン酸(PHA)というポリエステルを自然界の糖と脂質から作り出す。ただし、費用はけっして安くない。
p.235 バイオレメディエーションは、汚染物質を代謝(分解?)する細菌から遺伝子を取り出し、より速く増殖する細菌に挿入している。炭鉱や鉱山から流れ出す酸性の廃水に住む細菌も研究している。そのような細菌なら、鉱害の浄化のための遺伝子操作する細菌に遺伝子を提供するだろう。
p.239 チオバチルス・フェロオキシダンスは強い酸性の環境で増殖し、鉄や硫黄を含む化合物からエネルギーを得ている。黄鉄鉱と反応してさらに酸性度を高める。
p.239 鉱山の環境汚染の修復では、化学薬品を使って酸性の物質を吸収したり、中和したりしているが、硫酸塩還元菌はそれに代わる手段となる。デスルフォコッカス属、デスルフォビブリオ属、デスルフォバクター属のような硫酸塩還元菌は、T・フェロオキシダンスの酸を生成する反応を変える。
p.239 、T・フェロオキシダンスは、鉱床から金属を分離したり、石炭の硫黄を還元したりできる。低硫黄の石炭をつくるステップになったり、バイオリーチングに使える。
■ 書籍情報入手先 ★☆☆☆☆
『新聞書評(2012.9-12)』 2012/10/21 読売新聞
■ 所 在
県立 市立465マ
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