2012年9月30日日曜日

【書籍】 遠藤周作 『イエスの生涯』(新潮現代文学41) 新潮社 1978.9


キリストの磔を要求したのは民の声だった。
神の愛の無力さが描かれているがなぜか。何を信じているのか?神か?

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『敬和学園大学100冊の本』 第26番 2012
■ 所在
  県立 8F人文科学192.8エ 大学918.6Sh61.41

【書籍】 内村鑑三 『代表的日本人』 岩波書店 1995.7


2度目だと思う。内村鑑三の考える日本の霊性。無私無欲。あるいは、天、国家に尽くす。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『敬和学園大学100冊の本』 第28番 2012
  『市川学園(高等学校)100冊』 第8番
  『学習・教科(中学高校)』 哲学・思想
■ 所在
  県立 8F人文科学281.0ウ 大学文庫新書080.3.3618

2012年9月29日土曜日

【書籍】 中沢新一 『アースダイバー』 講談社 2005.5


なかなかおもしろい本。縄文時代の地図に、東京の歴史を重ねている。
ただ、地図は海と川を区別していない。だから、フィヨルド(入江)と表現している部分は、本当にそうなのかわからない。
むしろ、渓谷なのではないか。湿地で有ることには変わらないが。

■ 所在   ★★☆☆☆
  市立

【書籍】 角幡唯介 『空白の五マイル』 集英社 2010.11


チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む。
著者は、現代における探検の意味と問いかけている。単独行と原始的手段にこだわり、自分にとっての意味を噛みしめている。
しかし、本に書くということは、個人的体験を他人と共有することになる。
果たして可能なのか。

■ 所在   ★★☆☆☆
  県立 7F旅T292.2カ

2012年9月28日金曜日

【書籍】 ジーン・ウルフ 『ケルベロス第五の首』(未来の文学) 国書刊行会 2004.7


曖昧さと謎。

参照web site
Robert Borski http://webpages.charter.net/rborski/
http://www.urth.net/urth

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『私が選ぶ国書刊行会の3冊』 大森望 2012.8
■ 所在
  県立 7F外国文学933ウ 市立

【書籍】 杉田聡 『道路行政失敗の本質 <官僚不作為>は何をもたらしたか』 平凡社新書 2003.11


官僚バッシング。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書365冊』 第3章 政治・国際問題 More 宮崎哲弥 2006.10
■ 所在
  7FS514.0ス

【書籍】 仲正昌樹 『「みんな」のバカ 無責任になる構造』 光文社新書 2004.6


「みんな」で渡れば怖くないの、無責任構造。筆者は、職場である大学で「みんな」に属していないことを発見してしまった。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『新書365冊』 第1章 教養 More 宮崎哲弥 2006.10
■ 所在
  7FS151.2ナ

【書籍】 ロバート・ウェストール 『弟の戦争』 徳間書店 1995.11


イラク戦争の告発。こんな手法があったか。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『敬和学園大学100冊の本』 第5番 2012
  『光村図書推薦100冊』 第11番 2009
  『図書館で出会える100冊』 1 2009
  『小説(外国)ア行、カ行(中学高校)』
■ 所在
  県立 6FYA読むY91ウエ 市立

2012年9月27日木曜日

【書籍】 朴美景 『走れ、ヒョンジン!』 ランダムハウス講談社 2005.7


自閉症も息子をトライアスロン選手にするまで。母の苦しみが出ている。訳は蓮池薫。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『敬和学園大学100冊の本』 第6番 2012
■ 所在
  県立 7F外国文学929.1ハ 市立

【書籍】  姜尚中 『ニッポン・サバイバル』 集英社新書 2007.2


若者向けの本。現代日本を取り巻く様々な悩みどころについて、筆者流の解説。たわいのないテーマが多いのだが、「抗日」の捉え方など、普段考えていない認識の盲点があぶり出される。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『敬和学園大学100冊の本』 第23番 2012
■ 所在
  7FS304カ 市立

【書籍】 南淵明宏 『心臓は語る』 PHP新書 2003.12


「痛み」は患部の周りで感じるとは限らない。これを放散痛(関連痛)という。
カテーテル検査の医師選びは年間500症例以上がベース
検査結果はもらおう。超音波検査はVHS。心臓カテーテルはCD-R。あるいは、デジカメや携帯カメラで撮影させてもらってもよい。
運動中に脈拍が130を超える場合、運動はやめる。
最高血圧×脈拍 が 15000を超えないようにする。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『新書365冊』 第12章 脳・心・からだ More 宮崎哲弥 2006.10
■ 所在
  7FS491.3ナ

2012年9月26日水曜日

【書籍】 作田明 『現代殺人論』 PHP新書 2005.12


精神科医が解説する様々な殺人。日本は諸外国に比べて殺人率が低い。サルも殺す(特に子育て中のメスとくっついた場合、その子供を)
農耕民族となってから、大量虐殺をするようになった。
脳障害と犯罪の関係は、福島章『子どもの脳が危ない』、『殺人という病』

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『新書365冊』 第9章 犯罪と監視社会 Best & Better 宮崎哲弥 2006.10
■ 所在
  7FS368.6サ

2012年9月25日火曜日

【書籍】 山尾悠子 『歪み真珠』 国書刊行会 2010.2


言葉の力強さを感じる。

■ 所在   ★★☆☆☆
  市立

【書籍】 井上馨 『司法のしゃべりすぎ』 新潮新書 2005.2


現役裁判官が指摘する判決理由の蛇足問題。
これはかなりためになる。やはり、理系出身は論理的だ。

平成10年 『判決理由の過不足』 法学書院 の一般向けヴァージョン。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『新書365冊』 第5章 法と自由 More 宮崎哲弥 2006.10
■ 所在
  7FS327.1イ 市立BM書庫

【書籍】 千代田圭之 『超入門 日本国債』 平凡社新書 2003.6


わかりやすいと言えば、わかりやすいが、この会話形式がきらい。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書365冊』 第4章 経済と金融・会計 More 宮崎哲弥 2006.10
■ 所在
  7FS347.2チ

にくにくしい


中学生の時、肉類は食べなかった。ご飯も玄米。
魚は食べていたので、菜食主義ではない。
何となく、そうしたのだ。
だから、高校生になったら、また、肉を食するようになった。

その反動か、大学生の時には、ファミレスでよくハンバーグを食べたなあ。

でも、40歳を過ぎる頃から、料理をしていると、たまに、肉が臭く感じるときがあった。

菜食主義の料理研究家と知り合い、肉なしでダシはどうしているかと訊ねると、たっぷりの油でキノコを炒めるとよいという。
それからは、野菜炒めには、キノコを使うことが多くなった。

最近、根菜類の野菜スープを作ることがある。味付けは塩にとどめると、野菜の甘みが感じられる。
ここで、わずかでも醤油を入れてしまうと、甘みがとたんに消えてしまう。

お吸い物は、うまみ成分がかなり溶けていないと、成り立たないことがわかる。
素材の味を活かすと言うより、スープ中心のなんかとっても人工的な感じがするようになった。

【書籍】 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ 『赤い右手』(世界探偵小説全集24) 国書刊行会 1997.4

こいつが犯人かと思わせておいて、最後の最後でどんでん返し。楽しめよう。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『私が選ぶ国書刊行会の3冊』 倉阪鬼一郎 千街晶之 山口雅也 2012.8
■ 所在   県立 7F外国文学933セ24

【書籍】 田近英一 『大気の進化46億年のO2とCO2 酸素と二酸化炭素の不思議な関係』 技術評論社 2011.9


この本はわかりやすい上に、よくまとめられている。一読を勧める。ただ、写真とが少なく、イメージが湧きにくいので、他の本との併読を薦める。

参考文献
■ 所在   ★★☆☆☆
  県立 市立

2012年9月24日月曜日

パーティ

角幡唯介の『雪男は向こうからやって来た』(集英社)を読んだせいで、高校生のときを思い出した。
山岳部だったが、体力がなくて、いつもへばっていた。 

で、山登りの時の団体行動をパーティと呼ぶ。
高校生なので、厳冬期の登山は禁止されているのだが、冬、春は登るので、雪の上をかんじきで歩くのはあたりまえで、吹雪くこともある。
吹雪くと、ロープの輪の中で集団で歩くのだが、先頭と最後尾が重要になる。このときは、パーティを実感する。
また、新雪が積もっているときは、先頭が雪を踏み固めるのだが、これをラッセルという(ラッセル車のラッセル)。
これが一番疲れるので、交替でやる。
吹雪で道に迷わないように、細い竹にてっぺんに赤い布をつけたのを、道々立てて、歩くこともある。冬でも霧ならなんとかわかるが、吹雪だと見えなくなってしまうこともある。
こんな時、リーダーの判断いかんで、パーティが遭難したり、死ぬことになるかもしれないのだ。

僕のリーダー論はこんな経験に強く影響されている。
強いリーダーシップなぞは全く不要で、メンバーを遭難させないような、判断を下せればいいのだ。
リーダーがそうでないならば、自己責任で単独行動が最も良い。

【書籍】 角幡唯介 『雪男は向こうからやって来た』 集英社 2011.8

チベットの雪男探しに人生をかけた日本の男たち。「出会ったこと」で取り憑かれてしまった。

■ 所在   ★★☆☆☆
   県立 8F人文科学292.5カ 市立292カ

2012年9月23日日曜日

【書籍】 柳広司 『ジョーカー・ゲーム』 角川書店 2008.8


戦争中の日本のスパイをテーマにした小説。そこそこ読める。

■ 所在   ★★☆☆☆
  市立

 

2012年9月22日土曜日

【書籍】 ティム・オブライエン 『カチアートを追跡して』(Ⅰ・Ⅱ) 国書刊行会 1992.3


ベトナム戦争が生んだ現代アメリカ文学を代表する傑作とか、キャッチ22に並び称せられるとかされているが、はっきり言って読めない。キャッチ22も数ページしか読めなかった。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『私が選ぶ国書刊行会の3冊』 恩田陸 法月倫太郎 古川日出男 012.8
■ 所在
  県立 9F一般 市立

2012年9月21日金曜日

台湾バナナ


もう89歳になる父について、姉が「国産品しか食べない。鮭だって、ロシア産は食べない。
バナナは台湾産だけ。」
この時、頭の中が「台湾産は国産?」となった。

その時、思い出したのが、大学時代に見た戦前の地図である。
日本と台湾、朝鮮半島などが真っ赤に塗られていて、異様な印象を受けた。
海を挟んで日本の領地だと、日本が異様に広いのである。海洋国家のような気がした。

その地図だが、授業で紹介された参考図書に付いていた。
大学の専攻は地質学だが、鉱床学(鉱山関係)の授業で、2冊紹介された。1冊は最近(当時)、もう1冊は戦前の本。
戦前の方は、神田の古本屋を回って、当時で5000円ほどだった。
もっとも、その2冊ともほとんど読まなかったから、研究生活が続かなかったのも無理はない。
研究室を去るとき、友達にあげた。

彼は、九州の某独立行政法人にいる。インターネットで検索すると、論文とか写真が出てくる。
昔、一緒に遊んだ思い出しかないので、いい大人になっているのが、あまりピンとこない。

おそらく、我々の世代では、どこまで日本の領海かすら怪しいと思うが、
父のように、戦前・戦後を生きてきた人間にとって、台湾とかサハリンとか、
また、別の意味を持つのだろうな。

もしかしたら、「バナナ最中」の醸し出すイメージも世代によって違うのかもしれない。

2012年9月20日木曜日

【書籍】 アンダースン 『怪盗ゴダールの冒険』 国書刊行会 2001.3

怪盗小説の走り。「百発百中のゴダール」はおもしろい。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『私が選ぶ国書刊行会の3冊』 巧舟 2012.8
■ 所在
   6FYA読む91アン 市立

【書籍】 近田春夫 『僕の読書感想文』 国書刊行会 2008.12


残念ながら、読む気にならない。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『私が選ぶ国書刊行会の3冊』 坪内祐三 2012.8
■ 所在
  県立 8F一般調査019.9チ 市立

the inner structure


大学の専攻が地質学のせいか、川とか道路の崖、海岸を見ると、自然に、岩石の種類とか構造とかが目に入る。
この場合、色とか堅さなど、見た目も重要な要素。
この辺だと、火山灰か海砂などだが、色々あって、実に楽しい。

車を運転していても、道路のアップダウンは地形の反映なので、地形との一体感が気持ちがいい。
町中だと信号で右折、左折があるが、高速道路はそれがないので、実に癒される。

建築家だと、建物を見ると、鉄骨などの内部構造がわかるのだろう。
実は、9.11のとき、サハリンにいた。天然ガス産地の視察。
その一行に、建築業界の方もおり、例の映像を見て、なぜ、倒壊するのか、専門家として、少し検討してみたいという話をしていた。

様々な社会現象についても、専門家なら分析できるのだろうか?
評論家はいらない。隠された本質を垣間見させてほしいものだ。

2012年9月18日火曜日

借りぐらしへのあこがれ


先日、ノルウェーの妖精のDVDを見た。
時を司る青の妖精と農家で借りぐらしをする赤の妖精の話。
青の妖精は雪と氷に閉ざされた山の穴蔵でストイックに生きている。
赤の妖精には、太っちょの赤ら顔がいたり、借りぐらしどころか、金目の物を盗む悪いのもいる。
お話のメインは、当然、青の妖精である。

最近、冬場の毎日の雪の対処に嫌気がさして、街ぐらしにあこがれている。
もともと、親とはアパート住まいが長かったので、抵抗はない。一軒家に比べて狹いので当然借りぐらしの発想が求められる。
本は図書館から。散歩は公園にて。自転車や自動車もシェアできればいいな。
冷蔵庫も小さいから、食材は毎日の必要量だけ購入する。
まさに、借りぐらしの生活である。

もともと、人間生活は借りぐらしであった。食料は、天からの恵み。
土地だって、自分のものじゃない。自分の金で購入するというのは、発想が逆転している。
最近は、工業社会なので、人間が付加価値をつけると思っているのだが、究極は、水、食料、資源、エネルギーだ。
どれもが、人間が創りだしたものではない。(注:ここは、疑問符をつけながらの断定形式。)

「あげる、してあげる」の裏にはおごりがある。シェアには、所有概念がつきまとう。
思い切って、自分の物なんてありはしないと理解しよう。
自分の身体も借り物かもしれないぞ。

2012年9月11日火曜日

the dead - 補足


前回のエピソードのずっと前の話。

ジェイムズ・ジョイスの映画を見ていた。
パーティの最中、階段の踊り場で女性が急に泣き出す内容だった。
僕は全く意味がとれず、同行した知人に聞いた。

「死人が生きている人に影響を及ぼす話。」

たぶん、故人を急に思い出したのかも知れない。

「シシャがセイシャを突き動かす」

2012年9月10日月曜日

the dead - 死人との交流


僕は、幽霊が大変怖い。恐怖体験なぞないのだが、怖いものは怖い。
夏の怪奇番組はぜったいに見ない。
今でも出張で一人でホテルに泊まるときには、電気とテレビをつけっぱなしで思いっきり酔ってから寝る。

だが、そんな僕でも、死人(しにびと)との交流にはそれなりの作法があるのではないかと思っている。

昔、元上司がガンでなくなったのだが、その1週間ほど前、彼の夢を見たのである。また、一緒に仕事をしたいという話だったか、こちらがそう言ったのか定かではない。
その頃はすでに末期で入院していたらしいのだが、全く知らなかった。
彼の死を聞かされて強く思ったのは、あのとき、彼も僕の夢を見ていたのではないか。お互いにそういう会話を交わしたのではなかったか。
結局、彼の葬式には行かなかった。葬式は故人を偲ぶ場としてはふさわしいとは思えなかったのである。

また、高校の同級生がガンでなくなった。入院していると聞かされて、なんとなく悪い予感がしたのだが、あまり長くはなかった。
他の同級生の手前もあるので、葬式には出席したが、やはり、居心地がよくなかった。

夢で会いましょう。
夢で会いましょう。

月光浴


昼休み、本屋で雑誌の特集に月光浴に関するものが見えた。
「月光浴」で急に思い出されたのが、高1の頃である。
(どうも、最近、青春回顧シリーズになっているが。)

当時、A県O市に住んでいたのだが、夜中に、夜汽車の音(さすがに汽笛ではなかったと思う。)が聞こえると、いてもたってもいられない気分に襲われる。
月明かりの中、家をこっそりと抜け出しては、あてどなく、歩き回った記憶がある。雪明かりの中も多々あった。
同じ部活の上野君と妙に馬が合った。ある時、冬に彼の家に遊びに行くことになって、深夜の雪道を30分以上もかけて行き、庭の雪をかき分けて、彼の部屋に上がり込み、石油ストーブにあたりながら、30分ほどいて(おそらくあまり話をしなかったと思う。)、「帰る」と言って、また歩いた記憶がある。トラックがたまに通る深夜の国道の帰りの道のりが妙に寂しい感じだった。
高2の時には、A県H市に移ったので、その年以来、彼には会っていない。

そうそう、彼とは、人工湖のそばでキャンプしたことがあるが、湖に浮かぶ月の揺れぐらいが美しかった。月のしずく、そのものだった。
そう言えば、正月のご来光を拝みに、地元の山にキャンプしたこともある。新雪をかんじきで踏むのは気持ちがよかった。

今思うと、部活の備品を勝手に持ち出していたわけだ。

2012年9月7日金曜日

つづき

なんで、誰に言ったことのないことを今朝はネットに吐露したのかなと思っていたのだが、どうも、加能作次郎のせいだと思う。
彼は明治生まれの僕の大嫌いな、いわゆる私小説家に分類されている。
実は、最近、青空文庫で寺田寅彦のエッセイを読んでいるのだが、たまには貢献しなきゃと思って、考えたルールがこれ。
文章が入力されてるもので、校正する方がいない故に、公開されていないもの。入力がなるべく古いものとして探していたら、2008年頃入力されていた加能作次郎の小説があったのである。
それまで全く知らない人だし、軽い気持ちで校正したのだが、何度も読むうち、それなりに影響されたのではないか。
このひとも、なんか変な作家で、「銀の匙」が思い出される作風なのである。
ということで、青空文庫で探してみて。

憂鬱な思い出


先日の飲み会で高校生の時、何を読んでいたかという話題があった。
そのとき、中学1年生のときの作文のことが思い出された。
題して、「ものぐさ太郎のすすめ」。自分で言うのもあれだが、それなりだったと思う。

それで、さらに、中学時代のことを思い出した。
中2のときの作文が自殺について。要は、自殺なんかするんじゃない、という趣旨。
これを皆の前で読まされたのはちょっと参った。
もっとある。将来の職業も学級内で発表させられたが、「山の中に引き籠もる。金がなくなれば、山から降りて土方をする」というもの。
当時の友達と、後に、社会人になって初めて会ったときの、開口一番。「おまえ、まともになったな。」

あの頃は、圧倒的な厭世観に襲われていた。人生の中でも最も憂鬱なときでもあった。
いじめでもなければ、貧困でもない。学力不振でもない。

単純に、文明に依存せざる得ない自分を自覚して、深く深く、自分を忌避する気持ちが強かったのである。
日常生活をとりまく、すべてのもの、それを支える文明が、ひどく、自己本位で、その文明に内在する原罪というものを感じながら、それを避けては生存することすらできない自分が嫌だった。

まとな人間であれば、こういう感情から、社会運動とか、新たな技術開発とかに走るのかもしれないが、そこは「ものぐさ太郎」である。
高校1年生の頃に、宗教に走ることになる。所詮、斜め読みした程度なのだが、その時、思ったのは、結局、「自分が教祖にならなければ解決しない」ということ。
高校出たら、働いて、独学しようと思っていた。もっと言うと、大学なんかに行かなくても、学問は独学できると思っていた。何とも不遜である。

だが、自分と対峙していたのは、そこまで。
後は、皆が大学行くなら大学でも行ってみるか。文系は独学できるし(本当は記憶力が悪いので点数がとれなかったのだが)、実験だと独学できないから、理系にしよう。

今振り返れば、そこで終わっていたとも言える。この4,5年の間の感情は、澱のように底に沈んでしまっているが、消えているわけでもない。
時々、ひょいと disturb されてしまうことがある。
こういうときは、朝からゆううつなのだよ、きみ。

2012年9月6日木曜日

飲み会の記録 2012/9/5


出席者 O,S,K
時間 18:40-22:20
経費 @2,600(焼酎のボトル、2/5残っている。Oの名前を記載)

(以下、順不同)
K 職場で天の川プロジェクトに参加。太陽光電池+LED。電極が裏についていて、水中に浮かせると、発光。川に流して、下流でたも使って回収。
S+K 領土問題。実効支配が50年続くと、権利を主張できるらしい。50年続かぬうちに権利を主張する必要がある。
K アーハウス。ジュンク堂で購入。
S 1年かけてつくるらしい。東京で評判。
O じっくり読むと、思ったより、よくできている。ただ、考現学とかが好きになれないので、それだけでパスしがち。
S この間の仕事で、建築家(設計者)が仕事上のヒエラルキーでは一番上だったな。最終現場確認で色がちょっと違うというので全面塗り直しに。
O 建築家は多分、芸術家+理系という意識だと思う。(あるいは、建築を通じての表現者か?)
S 丹下健三などは、デザイン重視、デザイン至上主義のよう。
O 昔聞いた話では、大家の場合、大家のフリーハンドのスケッチを弟子が一生懸命測って、設計図に落としていたという。
K 地球温暖化の二酸化炭素原因説はどうも怪しい。データが偽造されたことは明らからしい。
O 直感的に、??と思っている。
K 仕事で福岡に行き、金印の島へ。自転車で回る。(ここで写真を提示)
S お、この自転車はいいな。最近、自転車に凝っていて、青森往復もやった。
K カーボン?
S そこまでは。アルミ。
O 浪岡の地層は海砂だよ。今度見て?
S 火山灰じゃないの?
O 学生の頃、房総半島で見たのと一緒。(浪岡という地名は意味深だな。)
S シャープの凋落も著しい。
K 前の会社は、今はもうない。液晶関係は変化が著しい。
O 大学の友達(理系)がN社のデザインセンターにいるのだが、そいつの話。「会社のロゴマークを変更することになり、外注して、社内(重役会議)でもOK取ったのだが、上司が社内の女性に見せたら、かっこ悪いというのでその上司が自分でデザインし直した。芸大出身は違う。」
K その頃、N社にいたが、確かに、ロゴマークの変更のアナウンスがあったな。
S 高校生の頃、何を読んでいた?
K 西村京太郎。トラベルミステリーの前は、結構、硬派の小説を書いていた。
O 南方熊楠とか、チボー家の人々とか。(ここで2人とも「チボー家の人々」を知らないことに、気づく。)
S Oから寺田寅彦読め読めと薦められて読んだ。岩波で新装版がでている。
K 寺田寅彦なら青空文庫で読める。
S 森鴎外とかどう?あまり好きになれないが。
O 文章はうまいと思うよ。随筆とかあるのかな。どんな人間なのか、よくわからない。子供が書いた文章では、朝はたらいで顔も体も拭いていたとか。とにかく、時間節約だったらしい。後、ギリシャ語、ラテン語などの古典語を学んで、それから派生しているヨーロッパの言語をマスターしたとか。椿姫のモデルは実在しており、ドイツから女性が日本にやってきたが、結局、言い含められて、帰った、とか。
O 夏目漱石のすごいのは、今でも違和感なくそのまま読めること。
O 昔、津軽の人と九州に人は会話できたのかな?あくまで、明治以降の学校教育で普及したのではないか。
S 日本語としてはベースは同じだろう。青森にも吉田松陰が来て津軽藩士と話をしたというし。参勤交代などで、江戸時代は日本はかなり文化的に均質だったはず。
O 津軽藩の漢学者だから筆談じゃないのか(冗談です)。でも、確かに、「奥の細道」とか「お伊勢参り」を考えるとそうかもしれない。じゃ、平安時代はどうたったのか。あくまで支配者階級の言葉が広がったのではないか?
S じゃ、仮にそうだとして、原日本語はどこへ行ったのか?アイヌ語?
K 日本中にアイヌ語起源の地名はあるらしい。「ナイ」とか。
S 「ヘ」「ペ」とか。
O どうなんだろうな。縄文人だって、大陸から来たわけで、弥生人が後からきたとしても、その辺の関係がわからないな。
K 白村江の戦いも、同じ日本だから、行ったのではないか。
O 昔は、海は、行き来する場であり、国境ではなかったと思う。

2012年9月5日水曜日

弘前を日本一住みたい街にするプロジェクト

弘前を日本一住みたい街にするプロジェクト

100年街づくり委員会
  ○主としてハード面を想定
  ○明治の地図を見ながら、100年後の街を描いてみたい  (ゾーニング、道路、街づくり指針など) 

弘前ブッククラブ
  ○子供達に読ませたい本を寄贈(蔵書か購入)。会費を年3000円。
  ○まずは、弘前大学図書館から。寄贈に当たっては選定理由が必要(同分野の図書整備状況も含め)。 

オタクをはぐくむ街
  ○文学、芸術、理系など、創造するオタクに、やさしい街。  (大学生との連携)
  ○学力向上委員会(数学、物理などの計算問題集の作成)
  ○職業学校(工業高校、実業など)の生徒のために  (得意分野の発見・開発とか。社会人との連携) 

災害に強い街・防災の街
  ○市役所からの情報提供(ハザードマップ、避難場所、防災グッズ。家庭及び職場)
  ○小学校や町内会の災害拠点化(水、食料、電気、暖房、通信)3日間保つための最低限の装備 うまいもの街
  ○そば(自家製めんなのに、ダシがしょっぱいなどの声をフィードバックしたい)
  ○アパート、マンション、町内会での共同購入促進(おいしい季節のものを安く買おう)

 -----------
これに対する知人の反応 
 ○ なぜ、弘前が明治の頃からこの100年間に没落したのか研究したい。
 ○ 弘前は文化の街だったが、現状は寂しい限り。
 ○ 昭和45年頃、早稲田大学の吉阪研究室が弘前市の都市計画づくりを行っているが、いい具合の計画が提案されている。
 ○ 最近、弘前の好感度は上がっている。