2013年3月29日金曜日

【書籍】 道端齊 『生元素とは何か』 NHKブックス 2012.10


副題:宇宙誕生から生物進化への137億年
後書きによると、本書を構想したのは、
落合栄一郎「生命と金属」、江上不二夫「生命を探る第2版」、不破慶一郎「生体と重金属」、リパードほか「生物無機化学」を読んだことがきっかけ
また、三吉克彦「はじめて学ぶ大学の無機化学」は大いに参考となった、という。

全体的には要領良くまとめているとは思うが、ハンドブック的な印象を免れない。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『出版物情報(1)』 NHK 2013.1
■ 所 在
  県立 市立464ミ

【書籍】 伊田広行 『シングル化する日本』 新書y 2003.4


p.195 親とは無関係に大学を無料教育制度にする。現行賃金体系の見直しが必要。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書365冊』 第8章 若者・教育 More 宮崎哲弥 2006.10
  『いまどきの新書』 第3章(4) 永江朗 2004.12
  『使える新書 21世紀の論点編』 第5章1-6 2004.11
  『使える新書 新書コレクション500』 4-1 第435番 2003.12
■ 所 在
  7FS367.4イ

【書籍】 宮本みち子 『若者が<社会的弱者>に転落する』 洋泉社新書y 2002.11


パラサイト・シングルの山田昌弘氏とは共同研究者。
p.175 イギリスでは教育も就業の機械もないまま、貧困層に転落する若者が20%にのぼると言われており、自立支援サービスが行われている。
p.180 包括的な青年政策を日本で確立することが目標。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書365冊』 第8章 若者・教育 Best & Better 宮崎哲弥 2006.10
  『いまどきの新書』 第1章(3) 永江朗 2004.12
  『使える新書2 21世紀の論点編』 第5章1-8 2004.11
  『使える新書 新書コレクション500』 3-5 第184-2番 2003.12
■ 所 在
  7FS367.3ヤ 市立

2013年3月27日水曜日

3.11と私たち


復興ばかりが取り上げられているが、鎮魂を忘れてはいないだろうか。

今回、死者が2万人に及ぶということを未來に伝えることこそが、鎮魂の最もシンプルかつ必要条件であろう。

エジプトのピラミッドまで行かなくとも、日本でも、天皇陵、法隆寺(聖徳太子の鎮魂)など、現に1000年は伝えられている。

2013年3月26日火曜日

【書籍】 浅見雅一 安廷苑 『韓国とキリスト教』 中公新書 2012.7


最近、韓国を訪問した方に聞くと、ソウルでいたるところに十字架(教会)があるのが目についたという。それで本書を。
副題:いかにして”国家的宗教”になりえたか

p.7 2005年の韓国統計庁の調査結果によると、韓国では仏教が22.8%、キリスト教が29.2%(プロテスタント18.3%、カトリック10.9%)。ソウルでは、仏教徒16.8%、キリスト教36.9%(プロテスタント22.8%、カトリック14.1%)
p.45 バチカンは、韓国のキリスト教が18世紀後半の韓国人による自主的摂取に始まっているとみなしている。
p.116 70年代から、韓国社会は都市集中型の形態で産業化していき、とりわけ首都ソウルの教会は農村から移住した人々を受け入れたて急成長していった。
p.118 建国直後当時、高官の大半がキリスト教を背景に持っていた。1950年代の韓国ではキリスト教(プロテスタント)が事実上「国家宗教」の役割を果たしたと指摘されている。
p.134 韓国社会にキリスト教が深く浸透した要因としては、以下のようなものがあると考えられている。
・韓国の原信仰が一神教的要素を持っていたので、キリスト教を受容する下地となった。(柳「韓国のキリスト教」など)
・朝鮮王朝の朱子学の理気二元論には、キリスト教の世界観に類似する点があった。(小倉「心で知る、韓国」)
・儒教の倫理を重視する姿勢が、キリスト教の倫理への接近を容易にした。
・植民地時代にキリスト教が抗日独立運動の精神的支柱となっていた。このことが、知識人階級に受け入れられた。
p.154 韓国教会は、イスラエルの民が神から選ばれたとする「選民思想」を韓国人に当てはめた。
☆ 確かに、「恨」の思想は、どのように民族の運命を受け入れるかという、選民思想に通じるものがあるな。

■ 所在   ★☆☆☆☆
  県立 7FS192.2ア 市立192ア 大学文庫080.C64.2173

2013年3月25日月曜日

【書籍】 和田秀樹 『定年後の勉強法』 ちくま新書 2012.9


株式でも恋愛でも、予想外が起こることを試しにやすのはよい。
アウトプット勉強法が大事。
あえて異論をいってみる。

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『出版物情報(1)』 ちくま2013.2
  『大人の勉強法』 その他
■ 所在
  県立 大学文庫080.C44.978

【書籍】 トマス・レヴェンソン 『ニュートンと贋金づくり』 白揚社 2012.12


造幣局監事として、17世紀ロンドンの世紀の贋金づくりの犯人を追ったニュートンに焦点を当てた評伝。自然科学者としても、錬金術師としても、触れられている。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2013.1-)』 2013/2/17  朝日新聞
  『ノンフィクションはこれを読め! 2013』 2.世界史 第10番
所在
  8FN337.3レ 市立337レ

【書籍】 百地章 『憲法の常識 憲法の非常識』 文春新書 2005.4



憲法の常識、憲法学者の非常識、といったところ。従来の憲法学者の通説とは別の観点から、憲法上のトピックが語られてている。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書365冊』 第5章 法と自由 More 宮崎哲弥 2006.10
■ 所 在
  7FS323.1モ



2013年3月22日金曜日

【書籍】 橋爪大三郎 大澤真幸 『ふしぎなキリスト教』 講談社現代新書 2011.5


今まで、キリスト教の本質(?)がこんなにわかりやすく語られた本があったであろうか。
ぜひ、一読をおすすめしたい。

p.16- ユダヤ教もキリスト教も「ほとんど同じ」。神の言葉を聽く「預言者」がいる。ただし、「神の子 イエス・キリスト」は預言者ではない。預言者以上の存在。
p.26 ヤハウェは自然現象をかたどった神で、戦争の神。
p.88 偶像崇拝がいけなにのは、偶像をつくったのが人間だから。
p.89 マルクス主義:資本主義がいけないのは、疎外→物象化→物神化というプロセスによって、人間の労働がほんとうの価値の実体なのに、それが商品になり貨幣になり資本になり、物神崇拝されるに至って、自分がつくりだしたものをそれと知らずにあがめている転倒した世界だからです。
マルクス主義の資本主義批判を参考にすると、一神教の偶像崇拝批判がよくわかる。偶像崇拝がいけないのは、Godではないものを崇拝しているから。
p.184 救うのは神だから、人間は自分で自分を救えない。救いは、恩恵(神の行ない)の問題。神の恩恵に対して、人間は発言権がない。
p.196 愛も律法も、神と人間との応答であり、神と人間との関係を設定する契約である。イエスは、愛を神と人間との契約だと考えた。
p.205 イサクの犠牲とイエスの犠牲が、一人息子を献げるという構図で、対応している。
p.215 ユダは神の計画の一部というのが、「ユダの福音書」の立場
p.245 精霊は、昇天したイエスの代わりに、弟子たちが集まっているところに降りてきて、炎みたいになったり、彼らに入り込んで特別な状態を作り出したりした。
p.250 イスラムのイジュマーは全員一致でなければ決定できない。公会議は多数決。
p.254 キリスト教には2つの組織原理がある。ひとつはみな平等。もうひとつは、統一を重視し、ヒエラルキーのある組織をつくる。
p.256 東方教会と西方教会が分裂したのは、ローマ帝国が分裂したから。分裂すると、両教会合同の公会議が開けなくなり(道中の警護や費用の負担ができない)、解釈がしだいに食い違うようになった。
p.260 EUは、西ローマ帝国の跡地につくられたようなもの。そこでは、ローマ教皇は政治的な権力を握らず、別に世俗の権力者がいた。つまり、世俗の権力と宗教的な権威とが二元化していた。
p.262 西ヨーロッパでは、ドルイド教の祭司たちの社会的地位はきわめて高く、キリスト教に改宗しても、王たちが聖職者や教会関係者を尊敬した(八木「天使はなぜ堕落するのか」)
p.264 政教分離というより、併存。
p.270 教会は王を支援して、戴冠という儀式を考えた。名目上、王に対する優位を確保した。教皇が命じて、王たちを戦争に行かせる、十字軍みたいなことも可能となる。
p.276 キリスト教徒は、何をやりたいか考え、禁止されていないことは「できる」と考える。目的を考え、手段を考え、実現までのロードマップをつくる。
p.281 自然法は、神の法のうち、人間の理性によって発見できる部分。
p.311 自然科学がなぜ、キリスト教、とくにプロテスタントのあいだから出てきたのか。人間の理性に対する信頼、そして、世界を神が創造したと固く信じたから。
p.326 ドイツ語の再帰動詞が用法が弁証法のロジックとシンクロしている。マルクス主義は、教会の代わりに共産党がある。共産党はカトリック教会のように、一つでなければならない。プロレタリア/ブルジョワの二分法も、救済される/されない、の分割線なのです。
p.338 これから、日本やアメリカの企業がどんどん中国企業に買収されると思う。中国人のものの考え方に、キリスト教徒が影響されていく。そういう新しい局面が、21世紀の基調になっていくだろう。

文献案内

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第2部第8-1番 2012.8
  『新書大賞ベスト5』 2012 No.1
  『知に歴史あり』 (これぞ講談社現代新書書)第10番
  『敬和学園大学100冊の本』 第63番 2012
■ 所在
  7FS190ハ 市立190ハ

2013年3月21日木曜日

【書籍】 入江昭 『歴史を学ぶということ』 講談社現代新書 2005.10


著者は大学留学からアメリカにいて、アメリカの大学で教えている。
(留学時代の思い出)
p.36 歴史を学ぶということは、過去と自分との対話であり、資料を読んで、自分の言葉で理解するように心がけることが必要である。
p.57 一読に値する本は2時間ぐらいかけて読むが、ほかは5分ほどでざっと目を通す。読書は、著者の主張ひとつを理解することであり、そのために長時間かけて丁寧に読む必要はない。
(その後)
p.67 日本が学者の書く英語はえてしてお粗末なものが少なくない。
p.69 英語の発音や話し方の特訓のため、毎週シェイクスピア劇の一節を暗記するようにいわれた。
p.86 学部で優秀なものは、卒業後ほとんどすべて医学や法学などの職業学校、あるいはビジネス・スクールへ行ってしまう。
p.126 国家として大概思想を作り上げた唯一の例外が、1930年から戦争時期にいたるまでの「アジア主義」だったが、それを思想的基盤とした大東亜戦争は、日本にも諸外国にも、おおきな損害をもたらしてしまった。

推薦図書

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『敬和学園大学100冊の本』 第33番 2012
■ 所 在
  県立 7FS289.1イ 市立

【書籍】 山岡光治 『地図をつくった男たち』 原書房 2012.12


著者は元国土地理院職員。
地図は好きなので、ちょっと、文章が堅いが興味深い内容だ。

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2013.1-)』 2013/2/17  朝日新聞
所在
  市立448ヤ




【書籍】 山岡光治 『地図読み人になろう』 日貿出版社 2009.10


なかなか楽しい。地図の折り方がついているのがよい。

所 在    ★☆☆☆☆
  県立 8F自然科学448.9ヤ 市立448ヤ

【書籍】 松平乗昌編著 『図説 宮中晩餐会』 河出書房新社 2012.11


うーん。どこがおもしろいのか。
 ■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『新聞書評(2013.1-)』 2013/2/24  読売新聞 2013/1/27 毎日新聞
所在
  県立 市立210.09ズ

【書籍】 杉山登志郎 『発達障害の子どもたち』 講談社現代新書 2007.12


発達障害の子どもの対応の仕方で、その後がかなり違う。

参考文献(一般向け、少し専門家向け)がついている

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『知に歴史あり』 (これぞ講談社現代新書書)第29番
所在
  県立 7FS378ス 市立378ス

【書籍】 谷岡一郎 『データはウソをつく』 ちくまプリマー新書 2007.5


「社会調査」のウソ、という本で、やってはいけないことを実例つきで紹介。
で、次として,どうすべきなのかを中心に書いた。

p.57 統計でウソをつく方法以外にも、デュードニー「眠れぬ夜のグーゴル」には、更に手の込んだ方法が紹介されている。
p.147 セレンディピティ「本物を嗅ぎ分ける能力」を身につける。必要なデータや情報、有用なデータや情報を短時間で見極めること、そして不要なものは切り捨てる能力。これを鍛えるには、「考えるくせ」をつける必要がある。
p.148 大事件が起こったときは、マスメディアに接せずに、考えることにしている。それぞれの立場において、重要視する要素は何かと。考えがまとまれば、テレビ、新聞に接する。
p.153 マニュアルを作る人、マニュアルに従う人

参考文献

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第5部第28-3番 2012.8
■ 所在
  6FY236 市立(ヤングアダルト)J361タ

2013年3月19日火曜日

【書籍】 玄田有史 『希望のつくり方』 岩波新書 2010.10


あとがきによると、「私なりの希望のための戦略論」ということらしい。

p.7 フリーターは中高年の雇用機会を維持するかわりに、若者の雇用機会を奪っているが現実に近い。「仕事のなかの曖昧な不安」 県立 8F社会科学366.2ケ 大学366.2ケG34
p.89 同署では、ウィーク・タイズ(仕事以外のつきあい)を書いたところ、村上龍さんが「マクロ・日本経済からミクロ・あなた自身へ」(県立)で重要性を指摘。
p.111 挫折を乗り越えた経験を持つと希望を持って仕事をしている。
p.115 大石先生は、講義でも講演でも、3つくらいしゃべろうかなと思っているだけ。
p.139 エルンスト・ブロッホ 希望の原理
p.189 海外で、アカロフ他の『アニマルスピリット』を勧められた。
p.206 赤瀬川 新解さんの謎 県立 7F書庫7FBアカ 市立

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第3部第16番 2012.8
■ 所在
  県立 7FS304ケ 市立304ゲ 大学文庫080.2A.1270

2013年3月18日月曜日

【書籍】 金原瑞人監修 『12歳からの読書案内』 すばる舎 2005.12


元気の出る本100冊。
図書リスト
■ 所 在   ★☆☆☆☆
  県立 6FY201 市立(ヤングアダルト)J019カ

【書籍】 椎名誠 『岳物語』 集英社 1985.5


たくましい息子と父とのつきあい。
実話なのか、フィクションなのか?

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆

  『読まずに死ねない厳選100冊の本』 第24番 日垣隆 2011.11
  『集英社文庫ナツイチ2010』 スペシャルカバー  第6番
  『集英社文庫ナツイチ2012』 Laugh  第35番
  『久我山中学(日本文学)100冊』 第39番 2009
  『小説(日本)サ行(中学高校)』
■ 所 在
  県立 7F日本文学シイ 6FY91シイ(続9F) 市立

【書籍】 つかこうへい 『娘に語る祖国』 光文社 1990.10


在日韓国人の劇作家つかこうへいが語る。日本、そして、祖国韓国。
これもおすすめ。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『敬和学園大学100冊の本』 第41番 2012
■ 所 在
  県立 7F日本文学ツカ 市立

【書籍】 村山斉 『宇宙は本当にひとつなのか』 ブルーバック 2011.7


最新宇宙論入門。
これは本当にわかりやすい。一読を薦める。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第4部第22-1番 2012.8
■ 所在
  県立 市立443ム

【書籍】 辻原登 『遊動亭円木』 文藝春秋 1999.10


盲の咄家をめぐる人情噺。味があっていいね~。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『大好きな本』 第28番 川上弘美 2007.9
  『怖い本と楽しい本』 1999年(今週の本棚)第14番
■ 所在
  県立 7F書庫 市立

【書籍】 瀧本哲史 『僕は君たちに武器を配りたい』 講談社 2011.9


なかなか興味深い本である。もうちょっと、各論がほしいところ。

奴隷として生きるのか、自由人として生きるのか。
自由人はすべての行為が結果としての自己責任となる。筆者は投資家(投機家ではない)として振る舞うことを推奨している。投資家は資本だけではなく、時間、交友関係、などを投資することである。
今は、日本にもグローバリズムが押し寄せ、真の資本主義社会(競争社会、しかも、コモディティなら価格競争)となった。
リスクをとらないことが大きなリスクとなる。
若い人に特に強調しておきたいのは、リベラル・アーツを学ぶことの重要性。大学でいうと、1~2年の教養課程。歴史、哲学、芸術、文学、自然科学一般。
幅広い分野の学問的に考える能力、問題を発見し解決する能力、多様な人々とコミュニケーションする能力、深い人格と優れた身体能力などの力を身につけることを指す。
大学では、英語・IT・会計は奴隷の知識ではなく、リベラル・アーツを学べ。

(著者)武器としての決断思考 2011.9 県立 7FS141.5タ

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2013.1-)』 2013/2/24  広告
所在
  県立 8F人文科学159.7タ 市立159タ

【書籍】 板倉聖宣 『いたずら博士の科学教室 科学的とはどういうことか』 仮説社 1977.5


卵を立てる、アルコール温度計の中は灯油など、おもしろい。
中谷宇吉郎の「立春の卵」(全集5巻 県立 8F自然科学408ナ5)はたいへん示唆に富む読み物。
類書としては、
科学新入門 物理学入門 火曜日には火の用心など

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『光村図書推薦100冊』 第79番 2009
  『学習・教科(中学高校))』
■ 所 在
  県立 市立

【書籍】 フォレスト・カーター 『リトル・トリー』 めるくまーる 1991.11


Forrest Carter, The Education of Little Tree
作者は、幼少年時代にチェロキーの血を引く祖父のもとで過ごしたという。

この本は本当にいい。
他に3冊の本があるがバイオレンスらしい。

p.34 シェイクスピアやローマ帝国の衰退と滅亡、チェリーやバイロンの詩も読んだ。
p.113 祖父は、樽の中で長年寝かせれば木の匂いと色がウィスキーに移るにすぎず、味は変わらない。大会社が宣伝に言いふらしたに違いないと考えている。
p.172 インディアンは、遊びで釣ったりしない、食べる目的だけに限っている。
p.197 インディアンは平和の合図として掌を相手に向けて上げる。握手は、友達と称する相手がもし袖の中にナイフを隠していた場合、それを振り落とすためのしぐさだ。
p.233 インディアンは、さりげなく、理由づけなどしないでプレゼントする。もらうほうは、もし自分がふさわしくないと思えば受け取らない。自分にその資格があると思ってプレゼントを受け取ったのであれば、贈った人にあらたまって礼を言ったり、他人に吹聴するのは馬鹿げている。
p.248 祖父が言うには、人にただなにかを与えるよりも、そのつくりかたを教えてあげられたらなおいい。与えるばかりでは、依存心を起こし、自分を見失う。
p.300 祖母はインディアンが苦痛をこらえる方法を教えてくれた。からだの心を眠らせ、からだの外へ霊の心とともに抜け出して苦痛をながめる。
p.332 祖母は老いぼれリンガーについて、自分もまだ役に立つと思わせることが大切だ、と言ったのを思い出した。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『齋藤孝のおすすめブックナビ』 5.神話の世界  2003.9
  『光村図書推薦100冊』 第72番 2009
  『小説(外国)ア行、カ行(中学高校)』
■ 所 在
  県立 6FY91カタ 8F書庫海外 市立

2013年3月15日金曜日

【書籍】 ロナルド・ドーア 『働くということ』 中公新書 2005.4


副題:グローバル化と労働の新しい意味
中国が世界一の経済大国となれば、どんなタイプの資本主義となるのか、そして、それは、文化面で世界にいかなる影響を与えるのか?

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『階級社会』 3.不平等 橋本健二 2006.9
  『知に歴史あり』 (これぞ中公新書新書)第27番
所在
  市立366ド

【書籍】 茂木健一郎 黛まどか 『俳句脳 発想、ひらめき、美意識』 角川oneテーマ21 2008.8


俳句の見方、つくる過程(苦しみと愉しみ)について解説があり、面白い本。
p.75,76 俳句を切るとは 古池やの「や」で切ることで、まず古色蒼然とした古池をイメージする。次に実際の古池に蛙が飛び込む。まさにダブルイメージ
p.107 寺田寅彦は「俳句の修行は日本次固有の民族的精神の習得である」。先人たちの喜怒哀楽、美意識、情趣、哲学、思想、信仰などが、季節とともにあり、それらは共通認識であり、それを担っているのが季語。
p.109 共通概念を「季語の本位、本情」という。梅、桜、朧月、蛍、時雨といった言葉を聽くだけで、心に浮かぶ共通の情景や情趣がある。俳句はこの季語の本意を利用するから、17音でも成立する。
p.123 俳句とは、既成の定義とルールを踏まえた上で、「生命(自然)への挨拶」であると思っている。
p.151 友人は薄紅葉という言葉を知らなかったので、「全然紅葉していない」としか見えてなかった。
☆ 青森には、「春紅葉」という言葉がある。この言葉を知ってから、春の山の芽吹き、冬の枯れ木が見えるようになった。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第2部第12番 2012.8
■ 所在
  7FS911.3マ 市立911.3マ

2013年3月14日木曜日

【書籍】 田中浩也 『FabLife』  オライリー・ジャパン 2012.6


デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」。
クリス・アンダースンのメイカー同様、必読書。
自分でデザインして自分でつくろう。地域に開かれたオープン・ラボがほしい。

参考文献・参考URL

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『新聞書評(2012年総括)』 朝日新聞 17.山形浩生
所 在
  県立 市立移動車

【書籍】 河合隼雄 『無意識の構造』(河合隼雄著作集第Ⅱ期第1巻) 2001.12


初出は、中央公論社1977年。
主として、ユング派の解説となっているが、非常にわかりやすい。

普遍的深層
グレートマザー:肯定的な面と否定的な面の両面を持っている
元型:表象可能性を指す。グレートマザー、影、アニマ(アニムス)、事後、始源児、老賢者、英雄、トリックスターなど
影:夢分析の初期に現れる。
アニマ(アニムス):潜在的可能性としては両性具有生的であると考える。ヘッセはユング派の分析治療を2度受けている。第一期の終わった後にデミアンが書かれ、第二期が終わったのちに、荒野の狼が書かれたとされている。アニマとアニムスを言い換えれば、エロスとロゴスの両方の原理を身につけることが望ましい。
自己:心の中の中心としての自己。日本人兵士は戦争中は自己がを天皇に投影されていたが、捕虜になると、投影が壊れ、親切にしてくれた敵将にでも投影を向けたのではないか。
始源児、老賢者:自己のある側面をシンボルとして把握している。
マンダラ:自己の象徴。自己はすなわち世界であり、世界観を示すものでもある。
個性化の過程:自己実現の過程をそう呼ぶことが多い。他界への旅。共時性の原理(意味のある現象が同時におこる。)

言及図書
p.187 デボラの世界 グリーン:精神分裂病の少女の内界
p.236 初期の浦島太郎は亀姫と結婚
p.243 ホフマン 悪魔の美酒:影。傑作。ドストエフスキーの二重人格も素晴らしい
p.258 ヘッセ 荒野の狼:ヘルミーネ

参考文献

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『理系ワールド10冊』 第5番 竹内薫 2009.3
■ 所在
  県立 8F人文科学140.8カ2-1 大学145.1Ka93

【書籍】 山口真美 『美人は得をするか 「顔」学入門』 集英社新書 2010.9


結局なんなんだろうね。

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第4部第23番 2012.8
■ 所在
  7FS469.4ヤ 市立469ヤ

【書籍】 竹内薫 『世界が変わる現代物理学』 ちくま新書 2004.9


わかったような、わからないような。

読書案内

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書365冊』 第11章 科学 More 宮崎哲弥 2006.10
  『使える新書2 21世紀の論点編』 (付録) 2004.11
■ 所 在
  7FS421.2タ

【書籍】 上橋菜穂子 『精霊の守り人』 偕成社 1996.7


まあ、おもしろいかな。

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『2010新潮文庫の100冊』 第54番
■ 所 在
  県立 7F児・文学Jウ 市立

【書籍】 林真理子 『グラビアの夜』 集英社 2007.5


なんか、繰り返しが多い本だなとおもったら、小説すばるでの短編連載集みたいな感じか?

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『集英社文庫ナツイチ2010』 知りたい  第98番
■ 所 在
  県立 7F日本文学ハヤ 市立913.6ハヤ

2013年3月13日水曜日

【書籍】 山田昌弘 『パラサイト社会のゆくえ』 ちくま新書 2004.10


1999年『パラサイト・シングルの時代』(ちくま新書)の出版後5年の状況変化。
パラサイトだが、生活が苦しくなってきている。親の高齢化に伴う経済問題など。
1998年の大不況をきっかけとして、社会意識に構造的変化が見られる。企業は正社員は少数採用し、単重労働は派遣やバイトですますという姿勢。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書365冊』 第8章若者・教育 Best & Better 宮崎哲弥 2006.10
  『使える新書2 21世紀の論点編』 第3章(9) 2004.11
■ 所在
  7FS367.3ヤ

2013年3月12日火曜日

【書籍】 中島克治 『中学生のための読解力を伸ばす魔法の本棚』 小学館 2011.7


名作マンガをすすめる
 手塚治虫 ブラックジャック 三つ目がとおる 火の鳥
拾い読みは科学やエッセー
 エンツェンスベルガー 数の悪魔
 ファインマン ご冗談でしょう、ファインマンさん
 寺田寅彦 科学と科学者のはなし

読書が苦手な中学生におすすめの本
浜田広介 泣いた赤おに 改めて中学生にすすめたい
矢部美智代 かげまる 影に注目させる(続編 「かげまる はなれていても、いっしょ」
宮沢賢治 銀河鉄道の夜 中編作品
ピアス トムは真夜中の庭で 何度読んでも面白い
関川夏央・谷口ジロー 坊っちゃんの時代 マンガ。明治の話
ハインライン 夏への扉 SFの名作
筒井康隆 七瀬ふたたび エスパーもの(家族八景の続編)
宮部みゆき 蒲生邸事件 推理小説。歴史的背景(昭和11年の2.26事件)
ウェルズ 宇宙戦争 古典的なSF
村山早紀 コンビニたそがれ堂

読解力をつける
・ストーリーの変化点には○や「」をつける。
・気になったところ、などは線を引く
・読み飛ばしたら、印をつける

サブノートで力をつける
<国語>
教科書のコピーをはる その下 語句や漢字を書き出調べる
先生の板書を書く その下 自分の印象や感想
最終ページ
・段落がどこで分けられるか記録する。何ページの何行目から何ページの何行目
・要約文を書く400字から800字
・主題を書く 50字から100字
・感想や疑問を書く

著作 20歳からの<現代文>入門

おすすめブックリスト205冊

■ 所在   ★☆☆☆☆
  県立 6FY201 市立379.9ナ

【書籍】 生島淳 『世紀の誤審 オリンピックからW杯まで』 光文社新書 2004.7


審判の実力不足、日本人は体力がないという偏見とか、政治力学とか、いろいろ原因があるようだな。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書365冊』 第14章文化 More 宮崎哲弥 2006.10
■ 所在
  7FS780.7イ

【書籍】 川渕孝一 『日本の医療が危ない』 ちくま新書 2005.9


結局、どうすりゃいいの?

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書365冊』 第12章脳・心・からだ More 宮崎哲弥 2006.10
  『ノンフィクション・ア行、カ行、サ行(中学高校)』
■ 所在
  7FS498.1カ

【書籍】 飯田辰彦 『永田農法・驚異の野菜づくり』 宝島新書 2003.6


永田農法は、最初に薄く肥料をやるだけで、後は植物の力を利用する。
なるほど、雑草を取らずに済む方法はないものか。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書365冊』 第10章生きる・死ぬ More 宮崎哲弥 2006.10
■ 所在
  7FS615.7イ

【書籍】 石田衣良ほか 『恋のトビラ』 集英社 2008.5


雑誌non・noに載った5人の短篇集。森絵都もいいが、島本理生はうまいと思う。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『集英社文庫ナツイチ2010』 恋したい 第18番
■ 所 在
  県立 6F読むY91コ 市立913.6コ

【書籍】 星野博美 『転がる香港に苔は生えない』 情報センター出版局 2000.4


痛快ドラマだな。しかし、度胸があるな。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『敬和学園大学100冊の本』 第60番 2012
  『怖い本と楽しい本』 2000年(この3冊)25.森谷正規
■ 所 在
  9F 市立

【書籍】 小林照幸 『熟年恋愛講座』 文春新書 2004.9


副題が高齢社会の性を考える。考えてどうするの?

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『新書365冊』 第10章生きる・死ぬ Best & Better 宮崎哲弥 2006.10
■ 所在
  7FS367.9コ

2013年3月11日月曜日

【書籍】 アドラー ドーレン 『本を読む本』 ブリタニカ出版 1978.6


高校生で分析読書
大学生で比較分析的読書

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『多読術』 ブックガイド 松岡正剛 2009.4
■ 所在
  県立 9F 市立書庫019ア 大学旧

【書籍】 内藤陽介 『切手と戦争』 もうひとつの昭和戦史 新潮新書 2004.11


視点がなかなかおもしろい。切手やスタンプが国家メディアでもある。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書365冊』 第6章 歴史・文学・ことば More 宮崎哲弥 2006.10
■ 所在
  7FS693.8ナ 市立

【書籍】 日本経済新聞社編 『経済学 名著と現代』 日本経済新聞社 2007.12


経済学者18人の主著及び解説本を紹介。
紹介図書リスト

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『実践! 多読術』 6.経済・経営編  成毛眞 2010.7
■ 所在
  県立 8F社会科学331ケ 市立331ケ

【書籍】 ジャン・ジオノ 『木を植えた人』 こぐま社 1989.10


ただ、ふと思うのが、なぜ、その地は荒れ果てて、木がなかったのか。
もともとは肥沃な土地だからこそ、たった一人で森を作れたのだろう。
とすれば、木を切りすぎたため、自然に復活できなかったのか?
これが隠されたテーマではなかったのか。
そして、真のテーマは隠された知識の話なのではないか。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『飛ぶ読書室』 第1部第38番 2008.10
  『敬和学園大学100冊の本』 第87番 2012
  『子どもに読んでほしい84冊』 24.西村由紀江
  『本を生きる』 1.荒井満
  『椙山女学園中学校100冊の本』 第98番 H19
  『小説(外国)サ行、タ行(中学高校)』 第98番 H19
■ 所 在
  県立 7F児・文学J95シ 市立

【書籍】 『本を生きる』 小林章夫編 上智大学出版 2008.11


24人が語る、好きな本・人生を変えた本
本のリスト
■ 所 在   ★☆☆☆☆
  県立 8F一般調査019.9ホ 市立019ホ

【書籍】 飛鳥井千砂 『はるがいったら』 集英社 2006.1


第18回小説すばる新人賞受賞作。
若いと言えば若いのだが、ちょっとくたびれているような、微妙な感じだな。
作者の年齢、社会経験もそうなんだろうな。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『集英社文庫ナツイチ2010』 癒されたい  第41番
■ 所 在
  県立 7F日本文学アス 市立913.6アス

【書籍】 村井吉敬 『エビと日本人』 岩波新書 1988.4


「バナナと日本人」のエビバージョン。
記述が多少descriptiveなのが気になるが読みやすいとは言える。

p.37 3万年以上も昔から住む先住民アボリジニーとのあいだに交流があった。
×「スラウェシの海辺から」1987

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『現代を読む 100冊のノンフィクション』 第82番 佐高信 1992
  『使える新書 教養インストール編 』 第3章(10)併読書 2003.12
  『使える新書 新書コレクション500』 3-14 第351-2番 2003.12
■ 所 在
  県立 9F 大学旧

【書籍】 大平健 『やさしさの精神病理』 岩波新書 1995.9


古い本だが、おもしろい。若い人も年配の方も読むべき。
やさしさも世代により、ホットからウォームへ。じゃ、今は?
甘えの構造よりもいいと思う。

(著作)
豊かさの精神病理 岩波新書 「モノとココロの心理学」を充分に把握していなかったという反省 県立 7FS304オ 市立 大学旧
精神科医のモノ・グラフ 岩波書店 ココロのありさまを調べた 7F日本文学オオ 市立 大学旧
診療室にきた赤ずきん 早川書房 面接における<物語>のはたらきを見当 県立 9F6FYBオオ 市立 大学新書庫493.72O29

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『久我山高校(新書)の100冊』 第87番
  『敬和学園大学100冊の本』 第42番 2012
  『使える新書 教養インストール編 』第2章(7) 2003.12
  『知に歴史あり』 (これぞ岩波新書)第10番
  『学習・教科(中学高校)』 8.こころ・からだ
所在
  県立 7FS146.8オ 大学旧

【書籍】 野矢茂樹 『無限論の教室』 講談社現代新書 1998.9


わかりやすい。無限論の立場が2つあるというのは初めて知った。
筆者は、多くは実存無限の立場で可能無限は小数という。
しかし、イプシロン・デルタ法なんかは、可能無限であろう。

本書の精神的背景は、ウィトゲンシュタイン。
参照した本は、
森毅 無限集合 共立: 無限集合論の解説書としては出色 大学410.8Su23.4
ムーア 無限 その哲学と数学 東京電機大:無限論入門として最適 県立'96 大学文庫(学術)111Mo39'12

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第1部第5-2番 2012.8
  『知に歴史あり』 これぞ講談社現代新書第24番
  『怖い本と楽しい本』 1998年(この3冊)19.日高普
  『使える新書 新書コレクション500』 3-22 第403番 2003.12
■ 所在
  県立 7FS410.1ノ 市立 大学112N97

【書籍】 井村和清 『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』 祥伝社黄金文庫 2002.6


読むまで誤解していたが、医者としての原点を振り返るという、自叙伝なんだ。
だから、読み継がれているのだろう。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『使える新書 教養インストール編 』 第2章(6) 2003.12
  『使える新書 新書コレクション500』 1-5 第101番 2003.12
  『ノンフィクション・ア行、カ行、サ行(中学高校)』
所在
  県立 7FB493.3イ 市立916イ

2013年3月8日金曜日

【書籍】 紀田順一郎 『飛ぶ読書室 この本がおもしろいよ』 みくに出版 2008.10


紀田順一郎が薦める小中学生向け63冊。

図書リスト

所在    ★☆☆☆☆
  6FY201

【書籍】 あさのあつこ編著 『10代の本棚 こんな本に出会いたい』 岩波ジュニア新書 2011.11


13人が語る10代の本棚

言及図書リスト

所在    ★☆☆☆☆
 県立 6FY201 市立081イ698

【書籍】 山本夏彦 『誰か「戦前」を知らないか』 文春新書 1999.10


戦前は暗いという通説を吹き飛ばす。

p.18 「おていちゃん」は大正10年頃再現 向田邦子の「あ・うん」は昭和10年頃を再現
p.20,21 神坂次郎の「元禄御畳奉行の日記」は主に名古屋が舞台
p.28 「私の岩波物語」
p.141 そばはもりにかぎった。二枚、三枚と重ねて食べた。
p.149 昭和19年11月の空襲まで東京は平穏だった。配給量は減るが、飢えるに至らなかった。
p.178 森茉莉は桃井かおりに似た独特な別嬪で、ぼんやりしているような不思議な人。鴎外も教育パパでスポイルしちゃった。
p.191 頭はふのりで洗う。ふのりは髪油を落とすのにいい、シャボンは髪をいためると嫌われた。
p.196 西鶴は好色一代男一作であとは弟子が書いた。森銑三さんが書いたが、黙殺された。
p.219 「我が国」ではなく、「この国」とか言うのは、自分が西洋人だっていうことです。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『使える新書 教養インストール編 』第5章(20) 2003.12
  『人生後半に読むべき本』 谷沢推薦本 谷沢永一・渡部昇一 2006.9
  『怖い本と楽しい本』 1999年(この3冊)22.藤森照信
所在
  7FS210.7ヤ 市立210.7ヤ

2013年3月7日木曜日

【書籍】 マーティン・セイモア=スミス 『世界を変えた100冊の本』 共同通信社 2003.12


易経からスキナーまで

図書リスト
■ 所在   ★☆☆☆☆
  県立 9F 市立019ワ

【書籍】 高橋敏夫 『周五郎流 激情が人を変える』 生活人新書 2003.11


山本周五郎作品の魅力を語る。
苦しい状況のなかで感情が極まった時の決断、思い切りを描いている。
英雄もちゃんばらもでてこない。市制の人々の人生の内面に焦点を当てる。
作品の最初に、感情の山を持ってくるので、いきなり引き込まれる。

紹介作品は 凍てのあと 深川安楽亭 夜の辛夷 ちいさこべ あすなろう 落葉の隣り やぶからし おさん 日日平安 その木戸を通って 天地静大 よじょう ひとごろし 正雪記 青べか物語 赤ひげ診療譚 雨あがる

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『新書365冊』 第6章 歴史・文学・ことば More 宮崎哲弥 2006.10
■ 所在
  7FS910.2ヤ

【書籍】 江國香織 『左岸』 集英社 2008.10


辻仁成の『右岸』と対をなす。こっちの方が読めるが、一度、右岸を読んでしまうと、さすがに、読む続ける気にならない。

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『集英社文庫ナツイチ2012』 Love 第14番
■ 所在
  県立 7F日本文学エク 市立913.6エク

【書籍】 小熊英二 『増補改訂 日本という国』 イースト・プレス 2011.7


読み応えのある本。明治以降の日本の帝国主義の解説。アメリカとの関係や戦後の賠償問題など、日本の現在を語る上で必須の事柄であろう。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第4部第18-2番 2012.8
■ 所在
  県立 6FY221 市立(ヤングアダルト)J210オ

2013年3月6日水曜日

【書籍】 遠藤諭 『計算機屋かく戦えり』 アスキー 1996.11


これは実に重要な本だ。コンピュータの黎明期の話。
アメリカと日本の開発の違い。日本ではほぼ独力という記述が多い。
如何に優れていても、ユーザー層の取り込みがないと、技術は継続して使われない。

■ 所在   ★★☆☆☆
  8F自然科学548.2エ 大学548.2E59

【書籍】 ダレル・ハフ 『統計でウソをつく法』 ブルーバックス 1968.7


副題が数式を使わない統計学入門。単なる統計学の本じゃなくて、どんな現象か常識で考えという趣旨がよい。
同じブルーバックスに著者の「確率の世界」があり、姉妹本らしい。
ブルーバックスも最初の頃はそうそうたるメンバーだな。ちょっと、読んでみるか。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第5部第28-1番 2012.8
  『疑似科学入門』 文献第10番 池内了 2008.4
  『理系ワールド10冊』 第4番 竹内薫 2009.3
  『学習・教科(中学高校)』 5.社会

■ 所在
  県立 9F

【書籍】 まど・みちお 『百歳日記』 生活人新書 2010.11


ぞうさんの童謡の作者。ぞうさんは、「おかあさん大好き」の歌だった。
創作活動に専念したのが40歳からと以外に遅咲き。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『日本語力をつける文章読本』 第1部第1番 2012.8
■ 所在
  7FSマト 市立914.6マ

2013年3月5日火曜日

【書籍】 山内進 『十字軍の思想』 ちくま新書 2003.7


結構、おもしろい本。西欧の地下水脈とも言うべき、「十字軍の思想」。

p.9 ビンラディンは、アメリカを新十字軍とみなして、ジハードを呼びかけている。
p.23 異教徒を殺害・追放・または同質化するのは、キリスト教的聖戦の特質
 十字軍の位置づけは当初、防衛的性格だったが、次第に、征服へと拡大した。
p.132 ルターの後継者は、聖戦としての十字軍の思想を受け継ぎ、ピューリタニズムが引き継ぎ、アメリカで展開される。
p.180 セイレムの魔女裁判。アーサー・ミラー「るつぼ」
p.206 スコット「アイヴァンホー」「十字軍戦士の物語」で十字軍をロマン化。p.209 解放されたエルサレム
p.220 アイゼンハワー、ケンディ、ブッシュは善悪二元論
p.224 9.11以降「レフトビハインド」がはやった。
p.233 「エレミアの嘆き」The American Jeremidad はアメリカ文学史では常識だった。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新書365冊』 第6章 歴史・文学・ことば More 宮崎哲弥 2006.10
■ 所在
  7FS230.4ヤ

(参考文献)
タート 十字軍
クレベール ミレニアムの歴史
ペルヌー 十字軍の男たち
ミラー ウィルダネスへの使命
荒井政美 オスマンvsヨーロッパ
上山安敏ほか 魔女狩りと悪魔学
加藤博 イスラム世界論
木村豊 十字軍(岩波講座 世界歴史10)1970
橋口倫介 十字軍騎士団
八塚春児 十字軍(岩波講座 世界歴史8) 1998
渡辺金一 コンスタンティノープル千年:革命劇場

【書籍】 東野圭吾 『幻夜』 集英社 2004.1


半分ほどで読む気力が続かない。

■ 書籍情報入手先   ☆☆☆☆☆
  『集英社文庫ナツイチ2010』 ハラハラしたい  第55番
■ 所 在
  県立 7F日本文学ヒカ 市立913.6ヒガ

【書籍】 山口晃 『すゞしろ日記』 羽鳥書店 2009.8


現代人は読むべきだ。
脱力系?癒し系?ほっ、ほのぼの。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『実践! 多読術』 1.文化・人生編 成毛眞 2010.7
■ 所在
  市立726ヤ

2013年3月4日月曜日

【書籍】 鶴見良行 『バナナと日本人』 岩波新書 1982.8


読むべき本だと思う。

p.230 「アジアはなぜ貧しいか」(朝日選書 県立)が総論で、本書が各論のつもりだ。
p.189 私は、土地の支配と労働者の搾取がバナナ産業の一番の問題点だと思っている。
p.183 農薬の空中散布により、労働者に影響する。「O型が適しているが、他の型の人間はアレルギーになってしまう。」
p.83 マッカーサーは、日本で地主制を廃止するのたに、フィリピンでは旧地主たちの援助強化に努力する。

「アジア人と日本人」 晶文社 1980 県立 9F バナナ・食うべきか食わざるべきか

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『久我山高校(新書)の100冊』 第80番
  『使える新書 教養インストール編 』第3章(10)(言及図書) 2003.12
  『使える新書 新書コレクション500』 1-11 第45番 2003.12
  『知に歴史あり』 3.講談社現代新書・岡本選 これぞ岩波新書第6番
所在
  県立 7FS625.8ツ 市立 大学旧

【書籍】 辻仁成 『右岸』  英社  2008.10


なんだろうな。青春の門でもあり、人生の書でもあり、幸福論でもあり。
アダルトチルドレン、喪失と癒しがメインテーマ?
江國香織 「左岸」とペア?らしい。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『集英社文庫ナツイチ2012』 Love 第13番
■ 所在
  県立 7F日本文学ツシ 市立913.6ツジ

【書籍】 『おいしくできる・きちんとわかる 基本の家庭料理 和食編』 婦人之友社 2005.4


コンパクトに情報が詰まっている。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『今のうちに読んでおくべきだと思う本』 第20番 2012.5
■ 所在
  県立(和食編) 9F(洋食編)

【書籍】 内海愛子 『キムはなぜ裁かれたのか 朝鮮人BC級戦犯の軌跡』 朝日選書 2008.10


BC級戦犯裁判では、朝鮮人148人が有罪となり、23人が死刑となっている。連合軍捕虜の監視に朝鮮人が当たり、捕虜虐待の責任が問われた。

■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『出版物情報(1)』
■ 所在
  県立 8F320.6ウ 市立329ウ

【書籍】 ジェイムズ・ハンセン 『地球温暖化との闘い すべては未来の子どもたちのために』 日経BP社 2012.11


【書籍】 ジェイムズ・ハンセン 『地球温暖化との闘い すべては未来の子どもたちのために』 日経BP社 2012.11

地球温暖化対策のために、原子力発電の利用を勧めている。
原著は2009年だが、日本語版に寄せられた文章でも、福島原発事故を踏まえても、日本において原子力技術開発に主導することに期待を寄せている。
また、反原発活動家は声高だが、少数派にすぎないとしている。
James Hansen

 ■ 書籍情報入手先   ★☆☆☆☆
  『新聞書評(2013.1-)』 2013/1/6  朝日新聞
所在
  県立 市立451ハ

2013年3月1日金曜日

飲み会の記録 2013/2/28


日時:2013/2/28 19:00-21:00
場所:駅近くM
経費:7,980円
出席者:K, S, N, O(私)
注:(☆ )の記述は現在の私のコメント

概要
O,S:Kさん、何キロ痩せた?
K:20kg。社会人になって、競技スキーをやっていたが、その頃と比べると、更に15キロ(太っている?)
昔着ていた背広がちょうど今着れるようになった。
N:小学生の頃、競技スキーで市内3番だった。
O:最近、マラソンやっている話をよく聞くな。
S:参加者には、シール(チップ?)を渡している。
K:パッシブ型のタグになっている。アンテナがついており、電波を受けて、電磁誘導により電気を発生する。
S:最近のマラソンは、ちょっと、おしゃれ(?)になっている。石垣島では、資生堂とタイアップしている(☆ 飲み物だったかな?忘れた。)。その一方、参加者は記録にもこだわっている。

O:Kさん。カフスやっているが、出張か何か?
K:社長が腕まくりダメ(ノーネクタイはOK)なので、そうしないようにカフスしている。

K:県とか市町村と仕事することがあるが、属人的で、個人差が大きすぎる。民間だと、属人的だと、仕事が来ないのでそうならないようにしている。
S:まさにそのとおり。
(☆ 実は、全く逆に思っていたので、ちょっとびっくり。いつも、○○社というより、○○さんとなら、一緒に仕事したいという感じ。)

N:教員になろうかと思っていた。
K:教育実習で母校で物理を教えた。
O:教職は、途中で授業で出れなくなって、ドロップアウト。
S:理系だと、職業として教師を考えるのかな?
N:今の先生は大変だと思う。それに、指導要領変わらない限り10年でも同じこと教えてもいい。
(☆ これは、母校の化学のT先生のはなし)
O:高校生向けの参考書を作りたいという希望(妄想)は常にある。
(☆ 僕は、直感数学、直感物理を標榜している。これは、問題を解くと言うよりは、ある公式、ある法則をいかに、直感的に、ストレートに理解するか、を目指したもの。つまり、結論(公式、法則)から逆向きに考える立場。
英語も作りたいのだが、構文解釈ではなく、ロジック展開を重視すべきと思う。英文で一番わかりにくいのが、長い文ひとつでも、語句の並び(シーケンス)、挿入句が自然に感じられるかどうか。逆に言うと、自分が同じ内容を英文で表現するとして、そのような表現になるためにはどう発想したら、いいか、ということを考える。つまり、理解のためではなく、思考、表現の見本としての英文に接するという立場。そういう観点から言うと、コロン、セミコロン、ダッシュは英文解釈ではあまり重要視していなが、実は表現者の立場からはかなり気になるのである。)

O:糸井重里は東日本の震災でボランティアをやっている。
S:左うちわだからな。
O:樋口可南子。
K:ソフトバンクのコマーシャル。
(☆ 糸井 ほぼ日刊イトイ新聞 『できることをしよう。ぼくらが震災後に考えたこと』の内容を詳しく紹介しようかなと思っていたが、余りにもネガティブ発言にちょっとたじろぐ。でも、この本は記録として読むと、おもしろいので、読んで損はないと思う。)