副題:佐藤オオキ nedo 10の思考法と行動術
☆佐藤オオキは、いわゆるデザイン事務所にいたことがないそうだ。仕事の進め方ひとつにしても、方法論から自分で考えているとのこと。
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所 在 ★☆☆☆☆
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p.2 デザインとは問題解決のための「新しい道」を見つける作業です。
p.8 建築を専攻した早稲田大学大学院を終了後、仲間と起業。
第1章 nendoの思考法
1.面で考える 商品だけではなく、企業の総合的な価値を広く伝える。現在だけでなく、過去と未来を含めた時間軸の「面」。
2.一歩「下がる」 クライアントの能力や商品力を最大限生かすために一歩さがる。
3.「違和感」を生む 頭を空っぽにして日々のルーティンワークの中で気づくことを大切にする。日常の中の小さな違和感をすく挙げ、共有する。
○退屈なルーティンワークを楽しむ
○がんばってアイデアを探さない/アンテナをはらない
○物事に焦点を絞らない
4.均衡を「崩す」 潜在的な問題点を顕在化・確認するため
○要素を削ることで一度均衡を崩し、そのうえで補完する
○ものごとの境界線を曖昧にすることで均衡を崩し、かつてなかった発想を換気する
○構成要素のバランスを特定部分に特化させて崩し、そのことで個性をもたらす
○全体におけるバランスの強弱を変えることで、新たな機能を発見する
5.見せたいものは「隠す」
○視点の一部を遮ることで、視線をより遠くに導く。
○要素の一部を削ることで、メッセージをより明快にする
○周囲を隠してマスキングすることで、対象物を強調する
○反転させることで、伝えるべき表側の情報に目を向けてもらう
6.「ゆるめ」につくる 使う側が変えるデザインの可能性
7.とにかく「集める」 束になることで別の美しさが出現する
8.「休み時間」に休ませない 使われていない状況を観察する
9.「他人丼」を見つける 因子を分解して、つながりを見出す
10.そこにあるものを「使いまわす」
第2章 nendoの行動術
1.「がんばる」ほど「貧しく」なる
デザイン事務所の経験がなく一から考える必要があった。
アイデアは、業務の1~2割程度。
アイデアをフル活用するためには
1.アイデアを実現するための環境や状況を「耕す」業務
2.アイデアをクライアントとともに「育てる」業務
3.アイデアを実現するために「収穫する」業務
アイデアは、種にすぎない。
2.状況を耕す
クライアントの期待が全く見えない、期待がないケースはお断りする
プレゼンよりもオリエンが重要。会話を通じてイメージを共有
3.クライアントと「育てる」
高い次元でクライアントとアイデアを共有する。プレゼンではできるだけリアルなもの
○「70点」のアイデアをたくさん見つける。
○クライアントの期待を超えるプレゼン資料を「3倍速」でまとめる
スピード重視。修正きくし、オプションが増える
4.アイデアを「収奪する」
できあがった成果物を正しいイメージでコミュニケーションするのもデザインオフィスの重要な役目。世界中のメディアに発信し、記者会見やプレスパーティ、展示会なども自ら行う。