副題:新しい自然派ハンターの世界へ
☆小冊子ながら、情報が詰まっている。
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所 在 ☆☆☆☆☆
県立
(抜き書き)
p.93 猟友会の関係者によると、「地方では農作物の被害対策として農業者に罠の狩猟免許を取得するよう勧めている。そのため猟銃所持者は減っても、罠猟を始める人がでてきている」といった傾向がある。
p.94 「東京都で、20代などの若い人が狩猟免許の試験会場で目立つ」これは人気の狩猟漫画『山賊ダイアリー』(岡本健太郎作)で主人公が空気猟銃していることが理由だ。
p.95 自給自足のような農的ライフスタイルに憧れている若者たちも狩猟には関心が高いようで、オーガニックな農業をしている農家イベントで「鹿の解体プログラム」を企画すると多くの参加者が集まる。普段は野菜しか食べていなくても、野生肉は食べるという人もいる。
p.96 H25.10、岐阜県で開催された第1回狩猟サミットには、全国150名以上が参加した。
p.97 自然ガイド井戸直樹 「獲物を使い尽くすことがテーマ。狩猟者は野生動物を撮り続けたいから、森の生態系を保全していくことを考えます。農家の中には、鹿や猪を地域から絶滅させたいと思っている人もいて、この考えの方が心配です。」
p.110 民宿女将 梅野知子 島根県で「ハンター民宿BA-BAR」を営む。ハンター体験ができる民宿を提供し、獣肉を料理できると話題。
p.122 石崎英治 都内で野生肉料理のカフェ「エゾシカカフェ」の営む。野生肉卸売業を営む。店内で野生肉の料理を次々に作ってくれる。
p.125 石崎さんは頭から首を撃った獲物を仕入れる。腹にあたっていると、肉に消化管の匂いが移っている可能性。後ろ足だとその部分は使えず歩留まりが悪い。
p.126 石崎:ヨーロッパでは、「この鹿肉はミネラリーだ」と評価しています。食べすぎても胃が疲れないというお客さんは多いです。
p.143 銃弾が当たると、衝撃波によって広範に破壊される。その部分は臭くて食べられない。腹部では内蔵が破壊され、消化管の内容物が飛び散ってしまい、匂いが移るおそれがある。心臓のハツや肝臓のレバーは旨い部位なので傷つけたくない。首を狙うのがベストショット。
p.188 鳥獣害に悩む地域では農業者の狩猟免許の取得を奨励するようになってきた。ただ、猟銃の管理が負担なので、罠猟限定で狩猟免許を取得する農業者も目立つ。そのため、罠にかかった動物の止め刺しは狩猟者に頼むようなことになるが、それでも大きな前進だ。
p.188 鳥獣保護管理の指針で、専門的な認定事業者を捕獲管理の担い手にする計画で、そのため、都道府県ごとに管理計画を策定し、それに基づいて委託事業者に目標頭数の捕獲をしてもらうという。