2008年12月20日土曜日

【書籍】 鳥越憲三郎 『中国正史 倭人・倭国伝全釈』 中央公論新社 2004.6

倭人とは、黄河流域を現住地としていた民族が、彼らの迫害により四散亡命した長江流域の原住民に対してさげすんでつけた卑称であるとしている。 「序説 倭人について」だけでも読むと大変おもしろい。本書はこれまでの集大成としている。
 ところで、津軽弁では、自分のことを「われ」とか「わ」というが「我」の転であろう。では、倭との関係は、本書によると、発音はヲで越は戦国時代まではヲと発音していたという。ということで、関係がない。 
 そもそも、北東北の北方民族は、「倭族」の流れを汲むものではないと思う。
 (主著) 『古代朝鮮と倭族』 中公新書 1992、『古代中国と倭族』 中公新書 2000、 女王卑弥呼の国 中公叢書 2002 弥生文化の源流考 大修館 1998 倭族トラジャ 大修館 195 稲作儀礼と首狩り 雄山閣出版 1995 倭族から日本人へ 弘文堂 1985 原弥生人の渡来 角川書店 1982 
■ 書籍情報入手先   立花隆 『血肉500冊』(2007.1)関連本
■ 所在   市民図書館 8F人文289.3ホ

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