2009年5月11日月曜日

【書籍】 後藤田正晴 『政と官』 講談社 1994.7

警察庁長官まで務めてから政界に転じた方である。
役人としての戒めもなかなか参考になる。
一読されたし。

■ 所在
  議会図書室 310

2009年5月9日土曜日

【書籍】 梅原猛・稲盛和夫 『人類を救う哲学』 PHP研究所 2009.1

対談集。いつもの話、循環社会、江戸時代をみよ。現代文明ではなく、エジプト文明を見よ。道徳。
無私の心が閃くを招く。サムシング・グレイト。

■ 所在
  市民図書館 304ウ

【書籍】 細野真宏 『「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?』 扶桑社新書 2009.3

細野の経済シリーズでアメリカのサブプライム問題と日本の年金問題について、わかりやすく解説が加えられている。この本がちょっとおもしろいのは、細野氏が「数学的思考力」を提唱しており、その解説が載っている点。どうやら、それは、物事を原因と結果で理解する。原因と結果の軸で考えると、いろいろと推論も成り立つ。
言葉を知って、わかった気になったらだめ。

全く同感である。私も、「理系頭で理解しろ」とかねがね言っているが、同じ趣旨である。

■ 所在
  議会図書室 330

【書籍】 赤坂憲雄 『東北知の鉱脈 1』 有限会社 荒蝦夷 2009.1

本書は、河北新報日曜版に平成19年7月から12月にかけて、月2回のペースで連載された『東北 知の鉱脈 赤坂憲雄が行く』をとりまとめ加筆訂正したもの。
とりあげた人物はそれなりの人物で中には、後藤新平のように水沢の出身ということを初めて知った人もいる。
赤坂憲雄はいい意味でも悪い意味でも赤坂憲雄であり、やや予定調和的というか食傷気味でもある。

赤坂氏自身は東京出身であるが、父親が福島出身である。氏の目線は外部のそれであり、内部のそれである。ここに優れた資質が隠されていると言えよう。

ただ、気になるのが「知の鉱脈」という表現。本書では、「東北の埋もれた人と思想、その秘められた知の鉱脈をひとつひとつ掘り起こしながら」とある。なぜ、知なのか。「人と思想」を「知」で括るのは理解に苦しむし、なぜ、鉱脈なのか。赤坂は鉱脈を当てる山師なのか。あるいは、その「思想」が今日に伝えられずに、過去に
おいて孤立した存在であることを暗に示そうとしているのか。

■ 所在
  市民図書館 A280ア