2011年10月22日土曜日

【書籍】 廣田勇 『気象の遠近法 グローバル循環の見かた』 成山堂書店 2001.4


p.158
二酸化炭素と温度の相関について、この図だけでは、どちらが原因かわからないとしている。
p.166
「数値モデル計算から、21世紀半ばの地球平均気温は約1.5度ないし2.5度くらい上昇するとの予測が与えられている。だが、その中での雪や雨の振る舞いに関する計算方式は温度化が進む以前の(つまり現実の)観測事実に頼った経験則をそのまま使っているのである。これは論理的にまったくおかしい、もっとはっきりいえばインチキだ、と批判されても仕方あるまい。」
p.167
「裏付けを持たない推論だけでよいなら、気温の上昇は雲や雪を増加させ、南極の氷は解けるどころかたくさん降る雪のおかげで今よりもっと太るのかもしれない。」

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『東大式現代科学用語ナビ』 4.地球惑星科学・天文学編 2009.9
■ 所在
  8F自然科学451.3ヒ 市立書庫 大学451.3H74(改訂版)

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