■ 所 在 9F 大学 公360.7R26
平成19年第8刷
博士論文の構成
・はじめに
・文献レビュー
・リサーチ・クエスチョン
・方法
・分析結果
・考察
・結論と要約
研究しながら執筆をすすめる。文献、証拠、分析結果の記録を保存する。
雑誌への論文投稿:読者の関心を引くトピックで方法論が適切で、オリジナリティがある内容が求められる。
最終的な学位論文に仕上げる作業は数週間。
○審査員のチェックポイント
・はじめに:研究テーマが時代にマッチしているか。ビジネスを行う上での有用なガイドラインとなっているか。
・文献レビュー:包括的、徹底的。理論的論文と実証的論文の両方(学術論文)。引用に際しては批判的かつ建設的にに評価。直接引用の多様は避ける。最後に、分析対象(現象)に関係する変数がどのように結びついているかの「概念モデル」を提示
・リサーチ・クエスチョン:概念モデルに対応した形で提示
・・明確に記述されているか
・・検証可能な形か(仮説が立てやすい形か)
・・数が多すぎないか(少数のクエスチョンから構成されているか。)
・方法:収集方法。証拠収集の方法や分析方法について定義し、採用したアプローチの限界や問題点についても言及する。
・分析結果:チャレンジングな部分。適切なアプローチか。ケーススタディならなぜその組織か。証拠の分析テクニック。分析結果は図表等で提示。
・考察:発見事実を一般的な形で議論し、特定部分に焦点。解釈や発見事実が分析と一貫していることが大事。概念モデル⇒証拠⇒分析⇒発見事実という流れが明確で論理的である必要。研究の発見事実がこれまでの知識の体系にどのような貢献をしたのか、という点をチェック。妥当性・バイアス・一般化の問題について説明する必要がある。分析結果が概念モデルを支持しない場合でも失敗ではない、新しい理論に発展することがある。
・結論と要約:今後、研究をどのような方向に持っていくか。たとえ、概念モデルや仮説が支持されなかった場合でも、最後は、研究のポジティブな点を強調する形で論文を終わらせることが大事。
・研究の問題点:研究の短所と長所について議論。自己評価。洞察あふれる説明で説得力ある論文に。
・チェックリスト
・・問題点が特定され、構造化され、明確になっているか?
・・研究は、これまでの知識体系に対して、価値のある貢献をしているか?
・・論文中の議論は、説得力があるか?
・・指導教官は、論文が審査できる状態であることについて合意しているか?
・・論文の長さは適切か?
・・学位論文は、大学図書館等の公的機関に設置する用意ができているか?
・・学位論文のフォーマットに関する大学の規定にしたがっているか?