2019年10月4日金曜日

【書籍】 荒木優太編著 『在野研究ビギナーズ』 明石書店 2019.9


副題:勝手にはじめる研究生活
×(前著)これからのエリック・ホッファーのために
×(関連)アメリカ流クリエイティブ・ライフ―自分学の技術 グロス 1983

○大嶽秀夫の研究
・書いたものを体系的に集めた
・本人にインタビュー。旅費は、サントリー文化財団の助成
・この論文ではなぜ大嶽かとの疑問に応えられていなかった。次の論文は、政治学の教科書の引用パターンを分析。
○在野研究者のハンデ
・大学図書館へのアクセス制限:大学の聴講生になる。海外の大学の図書館資料のコピーは大学経由(ILL)
・他の研究者との接点が少ない:勉強会・読書会に参加。共同研究の相手を見つける(HP、ブログ、ツイッターなど)、ツイキャスというライヴ配信サイトでの読書会
・研究成果の発表の機会:学会、ネット利用。英文系の学術誌は誰でもアプロードにより投稿できる。pdf公開(日付、ヴァージョン、変更日)→剽窃予防。既発表論文を自費出版
・肩書をどう表記するか
・ペース配分:8-10時間/週が目標。実際は4-5時間。50すぎると体力がなく、土曜日の午前中は無理。
・語学:ドイツ語を公文式で
・テーマ選定:他の研究者と比べ、専門書の読書量が少ないため、できるだけ他の研究者が取り上げないもの。
・定年後の大学院:見当違いなディスカッションの作法:強引な議論の誘導やその場しのぎ
・調べ方:グーグルブックス(固有名詞で検索)、人文リンク集(国立国会図書館)、週末の古書展、ウィキペディアの文献、
・新しい学問は在野向き。
○音声資料の資料化
・音声記録のコピーを2本。コピーの1本は礼状とともに話してに。
・録音を聞き返し、キーワードと録音時間を記録(索引)。
○研究ノート
・民間企業の理系研究員から教えてもらったもの
・35行のノートの見開きに、2行で1日分の日付。毎日、研究内容と研究時間(分)を記録。例)2/1 内田201706・5p◎・30、2/2 ×
・論文は執筆者名と発行年月、史料・資料は《御園千代戸籍謄本》
・過去1年。1日あたり28分、月8本の論文や資料に目を通し、年2本の論文執筆
○オリジナリティとプリオリティを失わないこと。先行研究の把握。研究・論文の盗用・剽窃の被害を受けることも多い。
・通勤時間:読書、グーグルドキュメントで原稿。
○低コスト研究
・書評:紀要の経年調査(数年単位、数十年単位で整理)
・稀覯本:アーカイヴがネット公開、あるいは大学で閲覧できるものを選ぶ
・文献が入手しやすいが、手つかずの研究領域
○論文の校正
・日本語の正しい表記と用語の辞典 け
・引用:引用元をコピーし、論文の順番で束ね、照合だけをするステップを踏む。著者名や発表年などはコピペして、国立国会図書館雑誌記事索引などで調べる。ヒットしなけば写し間違いか。
・1.音読、2.歩き回りながら読む。ノンシュガスーパーメントールのど飴がおすすめ
○論文ペース
・1年1本400字40枚。10年で400枚で本1冊。
○本の読み方
・資本論などの文庫本を2冊買う。貼り付ける。全部書き込みの注釈を加える。
○語学 3ケ国語(山本哲士)
○学位論文構想検討会:定期的に進捗報告を行い、アドバイスを得る。
○翻訳、輪読会で翻訳

『推薦本』
■ 書籍情報入手先
 『出版物情報(7)』 (これから出る本)2019.9上
■ 所 在
  市立002ア

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