文庫本解説で渡辺京二は、本書をルポルタージュですらなく、石牟礼道子の私小説としている。また、著者も、「この作品は、誰よりも自分自身に語り聞かせる、浄瑠璃のごときもの、である。」としている。
第1回大宅壮一ノンフィクション賞を辞退したのも頷ける。
水俣病患者が語り得ない心の内を筆者自身に寄せてかたっているのであろう。
■ 書籍情報入手先 ★☆☆☆☆
『現代を読む 100冊のノンフィクション』 第36番 佐高信 1992.9
■ 所在
県立 7FB493.1イ 市立書庫 大学旧493.1.I78
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