2010年6月7日月曜日

【書籍】 小谷賢 『日本軍のインテリジェンス』 講談社選書メチエ 2007.4

日本軍の諜報活動の実態について。暗号解読という点はそれなりにレベルは高かったようであるが、軍としてインテリジェンス(情報分析、情勢分析)に対する評価・地位が低かったことから、客観的情報が政策決定において無視されていたようである。
インテリジェンスには、アメリカのように中央情報機関が他の組織から情報を集めてくる手法とイギリスのように各組織が持っている情報をお互いに出し合うような関係を構築する手法がある。また、政策決定サイドから戦略的に必要な情報を明確に指示しなければ情報は集まらない。
こうしたことはどんな組織にも当てはまることだろう。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』 推薦図書 加藤陽子 2009.7
■ 所在
  県立

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