副題:古儀式派が変えた超大国の歴史
p.20 ロシア正教のニーコン主教は1652-58年、ギシシア風ビザンティン方式による宗教改革を主導した。象徴的なのは、二本指による十字印に代えて、三本指による十字印を導入。
これに抵抗したのが、古儀式派(ロシア風)
p.78 古儀式派は、繊維工業など19世紀はじめにかけて発展させ、ロシアにおける資本主義の発達を促した。
p.92 古儀式の宗教に内在した労働倫理が資本蓄積を促した。
p.141 ソビエトという組織の原形が、古儀式派の無司祭派のフェドセーエフ派のネットワークから出てきたという説がある。
革命後も古儀式は活躍したようだが、レーニンが後に宗教を切り捨てた。
p.233 レーニンは聖職者への銃殺指令を要請した。
p.280 エリツィンの祖は古儀式派とされ、ロシア主義を掲げてゴルバチョフに挑んだ。
p.286 プーチンは信仰を正教としか語っていないが、彼の古儀式派的な関連は確認できる。
なるほど、ソ連という仮想国の崩壊とロシア主義への回帰。
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書籍情報入手先 ★☆☆☆☆
『新聞書評(2013.5-)』 2013.5.26 毎日 5.12 日経
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所 在
県立