2008年9月28日日曜日

【書籍】 倉橋透・小林正宏 『サブプライム問題の正しい考え方』 中公新書、2008年4月

サブプライムは、返せないリスクの高い人々への住宅ローンを高い金利で貸し、それを証券化して世界にばらまいている。
アメリカの金利は2002年から2004年まで低金利だったが、2005年から一貫して上昇しているものの、住宅価格は、2004年~2006年をピークに下落している。従って、返すのが一層困難になっている。
また、サブプライムの貸出銀行は手元資金が少なく、自転車操業でやっているとことが多い。
(金利が高いから、手数料も多く、商売としては、リスクとうまみが大きい。)
だから、いったん、歯車が逆に回ると、すべてが悪い方向に回ることとなり、銀行が次々に破綻する。

話を聞くと、もっともである。日本では、まだ、住宅は貯蓄してからという人が多いからいいものの、返せないリスクが高い人に金利を上げて貸すということ自体がやはりおかいしいのではないかと思う。

■ 所在
  市民図書館 7F新書S338.2ク

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