2011年4月14日木曜日

【書籍】 林健太郎 『ワイマル共和国 ヒトラーを出現させたもの』 中公新書 1963.11

p.203
ワイマル共和国は政党政治を前提としていたが、ドイツの政党はみずから民主主義を担当し得るまでに成長していなかったのである。
現代社会における政党は、たといそれが特定の世界観あるいは利益にもとづく集団であっても、その主張を国民全般の利害に関連づけて発揮するのでなければ、とうてい民主主義の任に堪え得ないところがこの点において、ワイマル共和国の政党はいずれもこの第一の資格に欠けていた。

p.202
ヒトラーの首相就任は国民多数の意思表明の結果ではなく、大統領の任命によるものであった。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  「立花隆選・文庫&新書百冊」 第58番 『ぼくらの頭脳の鍛え方』 2009.10
所在
  県立 大学新231.85

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