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こざかしい知恵や意志を捨ててただ天道自然の理に従う。それが周さんの生き方であり、しかも「和して唱えず」なのだから、真骨頂などチャンチャラ可笑しかったのだろう。
「完全な受け身こそ、修行やなぁって思わへん?」「…はい。まさに」
「そのとき人の想像力は爆発的に大きく膨らむんや。だから受け容れて随順した瞬間から、自然な反応そのものに強靭な意志がこもるんや。それだけが揺るぎない主体性とちゃうか」
福永光司 荘子 朝日文庫
■ 所在 ★★☆☆☆
県立 8F124.2ソ 市立124ゲ
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