2021年8月26日木曜日

【書籍】 沼崎一郎 『はじめての研究レポート作成術』 岩波ジュニア新書 2018.1

 ■ 所 在      県立 6FY204ヌ 公

第1章研究をはじめる前に

p.24 マクファーレン 研究の6段階に必要な習慣(インテグリティを持って研究すること researching with integrity, macfarlane)

1.枠組みを作る段階

・勇気を出して、問いを立てる

2.研究対象者や関係者と交渉する段階

・協力者や関係者を人間として尊重する

3.資料を収集する段階

・強い意志で最後までやりぬく

4.資料を分析して結果を出す段階

・正直に、結果を見せる

5.研究成果を発表する段階

・謙虚に成果をまとめる

・・出典を明らかにする、冷静に自己評価する

6.ふりかえる段階

・全体をふりかえって、反省する

○批判的に考え、批判的に読む

・明晰に、理性的に、偏見にとらわれる、証拠に基づいて

○批判的に読む

・肯定文は否定文に、否定文は肯定文に書き換える

・肯定理由と否定理由を思いつく限り書き出す。探す。

・それぞれの理由を支える根拠を並べる。探す

第2章 研究を進める

○新聞の縮刷版1年分で小さなトピックを探す

・記事メモ(見出し、リード、新聞名、年月日) on Googleドライブ「研究トピック候補」

・くりかえし報道されるものに注目

・記事3つ以上のできごとや事件にタイトルをつける

・記事の多いタイトル順にメモを並べ替える

・研究する価値のあるトピックがみつかった

○新書で大きなテーマを探す

・小さなトピック2~3個、それぞれを丹念に読み、5W1Hを把握

・新書で大きなテーマについて学ぶ。(図書館・書店で新書のすべてのタイトル、できれば目次にも目を通し、大きなテーマに関する新書を見つける。)

・Googleドライブに「研究テーマ候補」。

・・新書の説明の要約。自分の言葉で言い直す。

グローバリゼーション-限られた    こと(的場 2015: 16)。例えば、マクドナルド!

大きなテーマの候補を太字。最後は自分なりの言い換え(イタリック)

・岩波新書、中公新書、講談社現代新書

○上の2つを組み合わせ、イエスかノーで答えられる形の問いを立てる

・仮の答えとそれを支える証拠となる事実を探す。同時に、否定する証拠となる事実も探す。

・事実が集められそうな問いを選ぶ、集める

・「目的規定文」を書く 200-300字

・・小さなトピック、大きなテーマ、イエス/ノー型の問いを立てる、予想される答え、実証するにはどういう事実がよさそうか、大きなテーマについてどんな新しい発見=知見が得られるか

○資料を探す(インターネット、図書館)

・google scholarを使う

・site指定。site:ac.jp、site:go.jp

・図書館を歩き回る

・百科事典:世界大百科事典、ブリタニカ国際大百科事典

・ブリタニカ・オンライン・ジャパン

・新聞データベース

・書誌情報をgoogleドライブに

・・学術論文、本、google scholarでの書誌情報(mla, apa, iso690)

・・chrome:右クリック、ドライブに保存でpdfで保存される。

○答えを出すためにデータを抜き出す

・質的データと量的データ

・google driveに「データ抜き書き集」、出典(ハーバード方式:著者姓、出版年: ページ番号)

・出典の正確な書誌情報は「参考文献」ファイル


○データを組み合わせて真実を明らかに

・質的データを組み合わせて、全体像を語らせる

・並べて、共通点と相違点を語らせる

・量的データから一般的な特徴を語らせる。変化の傾向を語らせる

・同じ事実に属するデータは、「データ抜き書き集」のなかで近くに並べる


大学教員を訪ね、アドバイスをもらう

researchmap

面会メールを出す


第3章 研究レポートを書く

・出典を明記する

・・ハーバード方式 〇〇によると○○である(弘果 1987: 102-103)。出版年が不明ならn.d.と書く。

・・○○は「」(弘果 1987: 1)と書いている。

・・○丸は、以下のように述べている。

  △△。(弘果 1987: 102)

  この記述を読んで、

・・パラフレーズする。

・・・佐々木力は、   と述べている。(佐々木 1996: 108-109)

・・・佐々木は、これを「技術の『道具説』」(佐々木 1996: 108)と呼んでいる。

・・・佐々木力は、 という考え方があると述べ(佐々木 1996: 108-109)、これを「技術の『道具説』」(佐々木 1996: 108)と呼んでいる。要するに、(パラフレーズ)。

・・・原文を縮小して書くのは出典明記しても盗用。

・・・パラフレーズするなら、自分の言葉で。

○論理的に書く

・ハッキリ言い切る。例外は、「ただし、~の場合を除く。」

・ハッキリ定義する。○○とは、~ことと定義する。

・理由・根拠を明示する

・スッキリ並べる

・研究レポートの組み立て

・・「序論下書き」(目標規定文)「本論下書き」(データ抜き書き集を並べ、データが何を語っているか文章にする)「結論下書き」(書き下ろす)

・序論を書く(問題設定、キーワードを定義、研究の動機を説明、研究の方法を説明、レポートの構成を説明し結論を予告)(全体の見取り図)

・考察の予告も含める場合(上級編)

・序論は2度書く(2度めは結論まで書いたら)

・本論を書く(パラグラフ;主題文+補助説明文)(パラグラフをつなげて節をつくる)(節をまとめて章をつくる)(節と章を論理的に並べる)

(パラグラフ 節 章)

・結論を書く(答えを出す。自分の答えを批判的に考察する。次の課題を展望する)

○形式を整える(ふさわしいタイトル、引用文献リスト)


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