2008年10月22日水曜日

【書籍】 『立花隆「嘘八百」の研究』 宝島社(別冊宝島Real No.27) 2002.12

立花隆の批判本の一つ。
批判の要因としては、科学に関わるテーマを執筆しているわりには科学的知識に疑問がつくこと。公安陰謀説など思い込みが根強いこと。などなど。
社会的影響を考えれば、発言のおかしなところをあげつらうのは仕方がないにしても、だれが一体、知の巨人などともてはやしたのか。それこそが問われるべきではないかと思う。


その中でちょっと目を引いたのは、編集部による評論家宮崎哲弥へのインタビュー。「ロッキード裁判を斬る」(朝日文庫)を法学の訓練を受けていないレイマンの理想形と言っている。さらに、彼の2度に渡る東大での研究テーマから、立花隆の思想傾向を近代人にありがちな神秘主義への傾倒としている。

なるほど、どういう文脈で読めるかという知識も必要だろう。

■ 書籍情報入手先
  大学新入生に薦める101冊の本 岩波書店(2005.8) 第84番(脳死、立花隆)関連図書

■ 所在
  市民図書館 8F人文 289.1タ

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