2009年11月12日木曜日

【書籍】 野田正彰 『戦争と罪責』 岩波書店 1998.8

戦争に荷担した元日本兵が個人としての罪の意識を得る過程の記録。
戦争での行為が命令だからといって、個人としての責任が免れる訳ではない。明確に罪の意識を表明しているのは少数かも知れない。
中国での収容所生活は人間的扱いであり、その中で、戦争行為に対する罪の意識を求められるという。
何故に、日本人の戦犯に対しそのような寛大な処置を取ったのか?

また、ここで描かれている社会(戦争中の軍隊)の異常性、個としての感情の喪失は、組織と個の関係として現代においても普遍性を有している。

■ 書籍情報入手先
  『社会学をつかむ』 有斐閣 2008.7 unit23 戦争
■ 所在
 8F人文科学210.7ノ 市立書庫210.7ノ 県立

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