2011年2月26日土曜日

【書籍】 栗原俊雄 『戦艦大和 生還者たちの証言から』 岩波新書 2007.8

p.38 罰直
大和でも、お互いを「ビンタ」し合う制裁があった。

p.41 日本軍は米軍のレーダーで探知され、日本軍機は戦闘機に次々と撃墜された。
p.43 科学技術の差
 レーダーを筆頭とする科学技術力と生産力の差は拡大していた。


大和が沈むまで。
p.204-205 大和は沈んだが、その技術は生き残った。装甲鈑の技術は特殊鋼の技術に、球状艦首は戦後幅広く活用された。戦後引き継がれた技術はと生産システムは復興と経済成長を支えた。大和ミュージアムはそう主張する。一方、ある遺族は「大和を生んだ技術が戦後にも生かされたのは事実だと思う。しかし、大和のいい面だけ強調することについては納得できない」ともいう。

大和を作った人間の話が出てこない。生還者とは、設計者、製造従事者にも当てはまるはず。
戦争ものの欠点のひとつがここに示されている。

■ 書籍情報入手先   ★★☆☆☆
  「立花隆選・文庫&新書百冊」 第6番 『ぼくらの頭脳の鍛え方』 2009.10
所在
  県立 7FS391.2ク 市立391ク 大学旧080.2A.1088

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