デュルケムの自殺論を取り上げ、社会科学の方法論に関する古典研究である。
最後にデュルケーム社会学からのパラダイムとして、
1.問題の提起 2.データ収集と先行説の学習 3.指標問題の選定 4.指標の定義 5.研究対象の画定 6.方法の提唱 7.仮説の集成と分類 8.仮説の検証(概念の明確化、仮説からの論理的演繹、経験的データとのつき合わせ、棄却または立証) 9.理論の構成(経験的一般化命題の定立、先行仮説の棄却、新仮説の提起、新仮説の第一次検証、新仮説の普遍的検証、一般理論の人間遡及的説明) 10.人間遡及的説明 11.相対把握 12.道徳的是非の決定 13.正常-異常の判別 14.実践的対応策の構想 15.随伴結果の予測 16.実践的対応策の実施と検証 これが輪になっている。
社会科学は、社会を科学するとか、社会の科学的知見でもない。やはり、社会学なのである。
こうしたことが感じられる本。
行政は社会科学の実践の場であると思う。社会への深い洞察が必要だし、理論も政策提言も必要。地方自治としても、学との連携が必要なのはいうまでもない。
■ 書籍情報入手先
知的複眼思考法 推薦図書 3/10
■ 所在
大学図書館 旧書庫
0 件のコメント:
コメントを投稿