ウィーン生まれの生化学者の回想録である。
原子力と遺伝子操作について、ヘラクレイトスの火と同じで、人類が触ってはいけない領域ではないかとしている。また、アメリカの大学の研究が資金がかかるものとなり、汲々している様にも危惧を持っている。
つまり、自然を分析の対象とする傾向を進んでいけば、自然を敬う心が薄くなるということであろう。
しかし、そのことは、ニュートン以降、科学が内包している傾向なのではないか。
だから、科学の倫理観が問われると思う。
■ 書籍情報入手先
大学新入生に薦める101冊の本 岩波書店(2005.8)第49番
■ 所在
大学図書館 新書庫 289.3 C34
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