著者は5700年前の気候変動。寒冷化、乾燥化により河に人口が集まり、文明が生まれたという仮説を有している。三内丸山に代表される縄文文明は、実は中国の紅山文化が衰退し、一方は日本の縄文へ、一方は、長江へと巨大な都市型集落を生んだ契機となったのではないかとしている。
紅山文化では、龍を信仰し、玉を持ち、大地母神を信仰していたが、日本の縄文時代中期以降は、土偶と翡翠、蛇信仰が際だったものになってくるし、長江地域でも5000年前以降玉や龍の信仰が顕著になってくるとしている。
紅山文化は北方のナラ林文化であり、縄文もそれに属するとしている。
(関連文献)
佐々木高明 『縄文文化と日本人』小学館 1986
同上 『照葉樹林文化の道』NHKブックス1994
同上 『日本文化の多重構造』 小学館 1997
安田喜憲 『縄文文化と日本人』 雄山閣出版 1987(増補改訂 1998)
同上 『縄文文明の環境』 吉川弘文館 1997
県立 8F210.2ヤ 大学210.2Y62 公 『人類破滅の選択』 学習研究社 1990
『縄文文明の発見』 PHP研究所 1995
『長江文明の曙』 角川 県立 9F
長江文明の発見 角川 除朝龍
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書籍情報入手先
立花隆 『血肉500冊』(2007.1)関連本
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所在
大学図書館 209.3Y62
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