2008年12月16日火曜日

【書籍】 立花隆 『宇宙からの帰還』 中央公論社 1983.1

アメリカの宇宙飛行士が宇宙で内面的にどんな体験をしたのか、インタビューである。
ほとんどの宇宙飛行士は、言葉で言い表せないほど、深い体験をし、神を感じ、宗教に走った人、そこまで行かなくても、国家間の争いはばかげている、一つの地球観を感じた人などである。
ただ、ある意味、宇宙に行かなくとも、かなりの程度は体験(想像)することが可能であろう。
宇宙空間では、本当に孤独であり、それを感じたとき、生命の星、地球の存在を深く感じることができたのだと思う。そして、自分という存在が過去から未来への通過点であり、生命とのネットワークなかで存在するという時空間におけるありざまを感得したのではなかろうか。つまり、自己は現実の時空間に限定された存在ながら、それを超えた存在としても存在している。
宇宙での体験は言葉でなかなか言い表せないとしており、そうだとは思うが、率直に言って、普通に内面的な思索を毎日していれば自ずから到達するレベルであろうと思う。

■ 書籍情報入手先
  市川学園100冊の本(中学校編) 第29番
■ 所在
  市民図書館 7F書庫
  市立図書館 書庫

■ 中学高校等・分野別推薦図書
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