2008年12月10日水曜日

【書籍】 佐藤洋一郎 『イネの歴史』 京都大学学術出版会 2008.10

筆者は総合地球環境嶽研究所教授。
イネ属(オリザ)にはいろいろな種類があるが、オーストラリアからパプアニューギニア一帯の地域で生まれたと考える研究者が少なくない。それが栽培種としてのイネとなると、長江流域ではないかという。
米にはインディカとジャポニカがあるとよく言われるが、実は外見では区別がつかないそうだ。ぱさぱさ、ねばねばの区別も誤解だそうだ。筆者は、インディカとジャポニカは別々の先祖であり、インディカの方が新しいのではないかという。
また、最近の遺跡発掘から日本では縄文中期か晩期にイネが到来し、焼畑のような稲作ではないかとしている。それは、小さな川の河川敷のような、水位が季節的に変動する比較的平らな場所ではなかったかという。
インダスも米があった。

■ 所在
 市立図書館 616サ

0 件のコメント: