ウィーナーは、フィードバック機構を持つサイバネティックスという概念を考案した。
本書は通信という表現でサイバネティックスを表している。
本書は、The Human Use of Human Beingsである。つまり、人間は機械ではない。機械と人間はどう違うのかであろう。
ウィーナーは、科学は信仰なくしてはなりたたないという。例えば、帰納法は演繹的に証明できず、これに基づいて行動することは、信仰の最高の表現であるという。さらに、外から課せられた命令に基づく信仰は信仰ではないとしている。また、最近では、know-howはあるが、know-whatがないとも言っている。
要するに、近代は、人間を機械のように扱っているし、自らが機械の様に振る舞っているのはだめなんだ、人間ではないんだと言っているのであろう。
こうした内容が、The Human Use of Human Begingsで言いたいことの核であろう。
(主著)
サイバネティックス
人間機械論
科学と神
■ 書籍情報入手先
大学新入生に薦める101冊の本 岩波書店(2005.8)第74番
■ 所在
大学図書館 旧書庫3~5層 401W72
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